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[京都よりみちこみち]不明門通とその周辺:前編

旅行・おでかけ

駅やバス停もすぐの街なかにありながら、静かな空気が満ちる「不明門通」。不思議な名前の由来をひもといてお薬師さんにそっと手を合わせたら、あたりをゆったり散歩してみましょう。

平安時代に国司が見た夢のお告げに由来する「因幡堂」

不明門通り散策のスタート地点となる平等寺へは、地下鉄四条駅の5番出口から歩いて3分ほど。「不明門通(あけずどおり)」。古くから親しまれてきた「因幡薬師(いなばやくし)」こと平等寺の南門を起点として南へ伸びています。

正式には「あけずのもんどおり」と読みますが、地元の人びとは「あけずどおり」と呼ぶ、なんだか謎めいた名前です。1171(承安元)年、因幡薬師を「平等寺」と命名した高倉天皇が境内の南側に移り住んだことから、天皇に遠慮して南門を開けるのを控えたのだそう。これが通り名の由来と伝わっています。

パリと京都のエスプリ香る「ブランジェリーマッシュ京都」

ベルギー産発酵バターの香りを存分に引き出したクロワッサン(180円)

地下鉄四条駅から徒歩4分の「ブランジェリーマッシュ京都」は、不明門通の東側、東洞院通にあるパンのお店。京町家の建物の中は小粋なパリを思わせます。

店を営むのは、国内とパリでの修行を経て独立した増野シェフ。ベルギー産の発酵バターの香りを存分に引きだしたクロワッサンは、風味の良さ、ボリューム、お手頃価格の三拍子がそろった人気のメニュー。

手前は西京味噌とブルーチーズのクリームソースをベースにイチジクとクルミをのせた「白川」、奥は「九条葱とベーコンの焼いたん」(各240円)。コーヒー(380円)

九条葱、抹茶、白味噌といった多彩な京都の食材を使ったパンや、「夕顔」「六条の御息所」など、『源氏物語』の登場人物に迫り色や味わいを工夫した菓子パンも好評。2階のカフェでドリンクとともに楽しみましょう。

Boulangerie MASH Kyoto(ブランジェリーマッシュキョウト)

古来の天然素材を配合した爪にやさしいネイル「上羽絵惣」

胡粉ネイル 和色シリーズ各1324円

「上羽絵惣」は、創業270年目、日本最古の歴史をもつ絵具商。日本の風土や文化に根差した伝統色を後世に残したいという思いで10年前に開発した胡粉ネイルが、爪にやさしいと人気を呼び、店を訪れる人の年齢を問わずときめかせています。

原料の胡粉は日本画の白色顔料で、京人形や能面など伝統文化の継承にも欠かせないもの。さらりとのびてすぐ乾くのが胡粉ネイルの特徴です。日本の伝統色を表現した「和色シリーズ」や、キラキラのラメが上品な輝きの「きららシリーズ」などラインナップも豊富。

胡粉は国産のホタテの貝殻を 風化させたり洗浄したりして幾年もかけて作られるのだそう

ネイルのほか、コスメブランド「美艶華(うつやか)」も展開。京野菜から抽出した成分を使用したBBクリームや京都の花をイメージした口紅も並びます。

コスメにも取り入れられている白狐のラベルは、大正時代に流行していたアールヌーヴォーなどを取り入れて考案されたもの。時を経て味わいを増した町家の空間に、絵具とともにディスプレーされた奥ゆかしいネイルやコスメに心が弾みます。

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