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開業130周年〈帝国ホテル〉が一流であり続ける理由とは。8つの“おもてなし”を大解剖。

日本の迎賓館として1890年11月に開業し、今年130周年を迎える〈帝国ホテル〉。もてなしの技は唯一無二。宿泊を通して、ホテルを支える一流の仕事を紐解きます。

旅行・おでかけ

【理由.4】水漏れから灯りの番人まで、非日常を支えるプロ集団。

ホテルには「施設運用課」という館内をメンテナンスする部署があり、23名が在籍。棚には膨大な種類のネジ類や水回りのパッキンなどが整然と収められ、不調があればすぐさま対応。なんとも心強い。

また、ホテル内には家具や水回り、照明などを修繕する専門部署があり、表舞台を支えている。だから誤ってシンクに指輪を落としたりしても、すぐに駆けつけてもらえるのだ。評判を聞いていたシャワーの水圧や水切れもさすがの快適さ。これも見えないところまできちんとメンテナンスされている証なのだ。

そして館内で使われる約100種5万個(!)に及ぶ電球も毎日見回り、切れかけていたらランプチェンジャーという専用棒で交換する。この道32年の小笠原和彦さんが4mの棒で宴会場の電球を替える手際は職人技!

【理由.5】客室やレストランの家具は木工室で丁寧に補修・修繕。

「施設運用課」内の木工室はいわば家具の駆け込み寺。ズラリと並ぶ鉋(かんな)や工具で、客室からレストラン、宴会場などの家具や調度品のメンテナンスを一手に担う。今や外注がほとんどの中、家具を自社で修理するホテルは希少だ。写真は〈ラブラスリー〉のイスの塗装をする小泉英和さん。家具が愛情を持って手入れされ、使い続けられている。

【理由.6】国内外の賓客を魅了するランドリーの凄技!

来賓客が多く、ハイブランドのドレスや民族衣装など多様な依頼に応えるランドリー。スタッフは3年半をかけ、水洗いやシミ抜き、アイロンの技を習得する。シミには約20種の薬品を使い分け、水を噴霧するシルクガンと吸い取る吸引台で処置。4.5kgのアイロンで仕上げるアイロンがけの美しさも定評がある。

ボタンが取れている場合は付けてお戻しするのもホテルの流儀。ワイシャツだけで約20種のボタンをそろえるそう。

〈帝国ホテル〉に滞在する日が来たら、やってみたかったことがある。それはクリーニングと靴磨きを体験すること。今年11月で開業130年を迎えるこのホテルは、「日本初」尽くしであり、ランドリーサービスはその筆頭。長旅を経て到着した海外客のために1911年に開設され、凄技のプロが常駐する。

【理由.7】アーケードの歴史と歩む日本最古のジュエラー。

1923年、ライト館にアーケードがオープンした当初から営業する、1884年創業の〈ウエダジュエラー〉。ハンドメイドの美しさとつけ心地の良さが愛されている。大理石やライムストーンなど天然素材を多用した風格ある店構え。

かつて販売していた銀製調味料入れ。細かな細工に感動。

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