餃子の街ならでは商品に驚き。ウマすぎる商品を深堀り。
新型コロナウイルスの影響で、国内の観光産業が大きく停滞。物産品展や観光イベントも次々中止になる中で、東京に点在している各道府県アンテナショップの存在感が、ここに来てより一層増しているように感じる。
今回は、2020年の都道府県魅力度ランキングで、残念ながら最下位となってしまった栃木県に注目。本当にこの県に魅力はないのか? いやそんなわけはない…と信じ、東京・押上の東京スカイツリーにあるアンテナショップ「とちまるショップ」で調査をすることに。
■栃木といえば宇都宮餃子
栃木県で有名なものといえば、「宇都宮餃子」を思い浮かべる人が多いのではないか。宇都宮市は餃子の街とも呼ばれており、市内には有名店舗がいくつも並んでいる。
とちまるショップでも、餃子関連の商品が多く取り揃えられている中、とくに目立っていたのが餃子のタレ。醤油とお酢とラー油をかけるのがメジャーな食べ方だが、さすが餃子の街・宇都宮。専門のタレが何本もあるというのだ。
お手並み拝見ということで、店員さんがオススメしてくれた「宇都宮餃子のたれ」(税込400円)、「餃子の達人」(税込378円)、「にんにく味噌だれ」(税込432円)の人気3商品を購入し、どれが一番餃子に合うのかを試すことにした。
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■素材を引き立たせる一品
まずは、「宇都宮餃子のたれ」で食べてみる。醤油とラー油をかけたような色合いだが、どんな味がするのだろうか。
市販の餃子を焼き上げいざ実食。口に入れると少し強めの酸味が食欲をかきたてる。見事に素材の味を引きてており、まったく邪魔にならない心地よさがある。
シンプルだが、餃子を確実においしくするために生まれたタレだ。商品説明には、「お好みで酢やラー油を加えてお召し上がりください」と記載されているが、その必要はまったくない。これ1つあれば、餃子は完結する。そして白飯も進む。
■味噌と餃子の相性は最高だった
続いて、「餃子の達人」。味噌ベースのタレなので、ドロドロしているのかと思いきや、とてもサラサラ。
ゆずのさわやかな酸味と、コク深い味噌とのバランスが絶妙。ゆずポン酢に味噌が入っているような感じで、さっぱりしているのになぜかクセになる。餃子の味を引き立てるというより、一緒においしく進化したのだ。
あまりのおいしさに驚いた記者は、販売元の青源味噌に電凸。詳しい話を聞いてみた。
担当の方によると、この商品は、餃子をさっぱりと食べることができないかと考え、作られたという。ちなみに餃子だけでなく、鶏肉の煮込みや、パスタにも合う万能のタレのようだ。
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■ソース単体でもウマい
最後は、にんにく味噌だれ。こちらはペースト状になっており、ディップして食べるのが正解のようだ。
ほんのりピリ辛で、味噌のコクを感じる一品。ニンニクの主張もしっかりしており、ソースとして完成されている。
しかし、餃子を生かすというよりは、濃いめのソースそのものがおいしいという感じで、どちらかといえば、焼き肉のほうが合いそうだ。