無料の会員登録をすると
お気に入りができます

老後資金確保に見える化しておきたい「攻めのお金/守りのお金」

節約・マネー

年を取ってくると“いまさら人に聞けない”話が増えてくるものですが、ことお金にまつわる話題は特にそうなりがち。でも、老後のお金の話こそ“知ったかぶり”は厳禁ですーー!

「コロナ禍以降、経済の先行きが不透明になり、会社員でも雇用や収入に不安を抱く方が増えています。こうした状況では老後の資金確保にも焦りを感じやすいものですが、目先の利益に飛びつくと失敗を招いてしまいます」

こう話すのは、お金にまつわるセミナー開催やコンサルティングを請け負う「ぜにわらい協会」会長の吹田朝子さん。吹田さん自身も、これまで3,300件以上の相談を受け、さまざまな家庭のお金の使い道を設計してきた。

「お金に振り回されやすい人は、老後のお金でも失敗しがち。一度ご自身のお金にまつわる考え方をチェックしてみましょう」

次のチェックリストで、該当する項目が5個以上ある人は、「老後資金」を間違える可能性大!

□ 安物買いを後悔することが多い
□ 元が取れないと悔しく感じる
□ あのとき、投資をしていれば……とよく思う
□ 結婚相手に望むのは高年収と安定
□ 家を買うならマンションより一軒家
□ 他人の貯蓄額が気になる
□ 子どもは私立に行ったら、その分一生懸命に勉強してほしい
□ 週3日で月収20万円ならけっこういいと思う
□ 働くなら福利厚生を重視する
□ 老後は年金だけでは不安だ

老後資金については、家計と同様に見える化して考えよう。特に資金を「守りのお金=年金・保険」と「攻めのお金=投資・運用」の2つに分けると、具体的に何をすべきか見えてくる。その結果、不安が減り、失敗が少なくなるのだ。

「50歳以上なら、毎年誕生月に送られてくる『ねんきん定期便』で、将来受け取る年金の見込額を確認できます。その金額さえわかれば、夫婦でイメージしている老後の暮らしを送る場合、毎月の不足分がいくらになるのか、おおよそ予測できるでしょう。不足額がわかれば、投資計画が立てやすくなります。不足分を補うには、どんな金融商品が適しているか、毎月いくらを何年間ほど積み立てればいいのかといったことも見えてくるはずです。そうすれば、焦ってリスクの高い金融商品に投資したり、あやしい投資話に引っかかったりする可能性はぐっと低くなります」(吹田さん)

吹田さんは、“攻めのお金”のオプションとして、“ライフワーク副業”を提案する。

「ライフワーク副業とは、ご自身の趣味や得意分野を生かして、老後もライフワークとして続けられるような副業のこと。たとえば、長年ペットを飼育してきた方ならペットシッター、話を聞くのが得意な方ならカウンセラーなど。無理のない範囲で長く続けることが大事です。80歳程度まで、夫婦で月3万円でも稼げれば、老後の資金計画はかなり改善します」

老後も年金に加えて月3万円の副業収入がある場合と、年金しか収入がない場合では、どの程度、収支に差が出るのか。吹田さんが次の条件で試算した。

■65歳時の貯蓄額が1,800万円(住宅ローンなどはゼロ)
■年金収入が夫婦で月額20万円(年間240万円)
■年間生活費が65〜69歳まで300万円、70歳以降270万円(食費や医療費・健康管理費は年1%程度の上昇を見込む)

「年金だけで生活する場合、100歳になる前に貯蓄残高が赤字に。病気や事故など不測の出費があれば、もっと早く貯金が尽きてしまいます。いっぽう、月3万円の副収入がある場合、80歳までは貯蓄残高をほぼ取り崩さずに生活でき、100歳まで生きたとしても約400万円貯蓄が残せる計算です」

投資でお金を増やしつつ、早いうちに副業を始めて慣れていけば、メインの収入が年金に変わっても、大きく生活を変えずに100年人生を送れる。大病をすると大きな出費となるので、健康に気を使って生活していきたい。

「これからの時代は常識が変わる可能性もあり、先入観にとらわれない柔軟な考え方が重要になります」

「女性自身」2020年11月10日号 掲載

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ