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子どもにピアノを習わせたい。始めるのにベストな年齢ってありますか?

子育て

お子さんにピアノを習わせているママや幼いころにピアノを習ったことのあるママは、何歳からレッスンを始めましたか? ママスタコミュニティに3歳のお子さんをもつママから「何歳から始めるのが良い?」という質問が寄せられています。

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お子さんにピアノを習わせているママや幼いころにピアノを習ったことのあるママは、何歳からレッスンを始めましたか? ママスタコミュニティに3歳のお子さんをもつママから「何歳から始めるのが良い?」という質問が寄せられています。

『3歳の娘にピアノを習わせようと思っているのですが、いつから始めようかと迷っています。私自身はピアノが弾けません。お子さんにピアノを習わせていた方、何歳から始めましたか? また何歳から始めれば良かったな、というのがありますか』

この質問に集まった体験談と、ピアノ講師の筆者の見解も合わせてご紹介します。

子どもの成長を見据えて、幼稚園から始めた

『年中になった今年から始めたよ。通っているピアノ教室は家での宿題が多いから、親がしっかり見られる年齢でないと、と思って』
『うちは年少の秋から。小さい頃からやってるせいか、ピアノが好きってわけではなく、やるべきものと思っている。友達の子どもは5年生で始めたけど、今はうちの子(中2)と同じくらいのレベル。暇があればいつも弾いているんだって。やっぱり好きかどうかだよね』
『幼稚園から。4、5歳からで良いと思う』

幼稚園や保育園に入園してから始める、というお子さんが多いのは「親以外の大人」の話も聞けるようになったから、ということも理由のひとつのようです。また幼稚園や保育園で先生のピアノに合わせて歌うことや、自身で楽器に触れることを通して「ピアノ」に興味を持ち始めるお子さんもいます。自分から「習いたい!」と主張するようになるのも、このくらいの年齢に達してからでしょう。

幼児から始める場合は個人のピアノ教室がおススメ

ピアノのレッスンは大手のピアノ教室で習う方法と個人のピアノ教室で習う方法の2種類があります。大手の音楽教室では未就学児のお子さんには個人レッスンは行わず、グループレッスンで対応している教室が少なくないようです。

4、5歳から始める場合は、自分のペースでじっくりと習得できる個人の先生を探す方が良いかもしれません。ただし、個人の先生のなかには「お子さんはみない」という人もいます。「生徒は大人限定」としている先生や「基礎的なレベルが修了した生徒でないと引き受けない」という先生もいます。問い合わせをする際に「初心者からでもOKか」「何歳から引き受けてくれるか」は確認しておいた方が良いでしょう。

座っていられるようになればOKという先生も

筆者の知人のピアノ講師の中には「1人で座れるようであれば、年齢に関係なく引き受ける」という人もいます。ピアノは幼児でも最低30分はレッスンをします。最初のうちはピアノを弾くよりもピアノの音に合わせて歌ったり、リズムをたたいたりといったことをするので、「きちんと座っていられる」ことは必須条件といえます。集中が途切れてフラフラと立ち歩く、先生の話が聞けない、という状態なら上達しないばかりか、指導者としてもお手上げになるかもしれません。
「1人で座れるようになる」年齢はお子さんの性格によってさまざまです。3歳でも30分間座っていられるお子さんもいれば、5歳になっても難しいお子さんもいます。お子さんの様子をみながら、先生とも相談してみてくださいね。

「遅くとも6歳までには始めて」と考える先生も

『母が音大卒のピアニストでピアノ教師、私はヴァイオリニストです。母から「始めるなら年中さんがベスト」と言われて娘には年中から習わせました。人の言うことを理解し、絶対音感が育つのがそのぐらいの時期だからだそうです。娘は文学部に進んだため高3の受験期で辞めましたが、コンクールも入賞、音大に行くなら行けると言われました。とりあえず年中さんスタート目安でピアノは習わせると良いと思います』

筆者自身は3歳半でレッスンを開始しましたが、我が家の息子は5歳2か月まで先生につけませんでした。息子の様子をみて「時期尚早」と感じたからです。しかし初めて息子を連れて先生のお宅を訪問した際に、上記のコメントと同様「始めるならギリギリの年齢です。聴音を訓練することや将来を考えれば6歳からでは遅すぎます」と言われました。「将来を見据えると6歳までに」と主張する先生は一定数いるようです。

しかし、お子さんによって「ピアノに興味をもつ」年齢や「習い事に通える体力がつく」年齢は違います。自宅での練習に親が向き合える環境も家庭によって違うでしょう。お子さんの様子に合わせて始める時期を決めれば良い、と筆者は考えています。同様の考え方の講師も少なくありません。

ピアノを楽しく続けるためには先生との相性の良さも重要です。始める前には体験レッスンを受けて、本人はもちろん親と先生の相性もよく見極めることをお勧めします。

ピアノの上達のためには家での練習が大切

ピアノは先生のところでのレッスンも大切ですが、それ以上に自宅での日常の練習が大切な習い事です。

『ピアノって週に1回行っただけで弾けるようになると思ってる人いるよね。家での練習あってこそのレッスンなのに。ピアノが上達するかしないかは親次第。本人のやる気があれば年中くらいでいいと思うけど、そんなに興味のない段階から始めてしまうと、家で練習させても本人が嫌になって負の連鎖だよ』
『好きかどうかはその子次第だと思う。環境もあるだろうし。ピアノって家での練習がすごく大切なんだけど毎日やらせる親の根性もいる気がする。でも小さい頃からコツコツやってきたことは無駄になってないから、今は良かったと思ってるよ』

投稿者さんのように、自身がピアノを弾けない、教えられないママさんは、お子さんのレッスンに同席し、自宅での練習方法についても気軽に相談できる先生が良いでしょう。

「いつから」より「続けられるか」の方が大事

『何歳でも良いと思うよ。本人がやりたいときに始めたら良いのでは? 園児から始めても小学校から始めた子に抜かされるとか普通にあるよ。要は本人のやる気と親のサポートですごく差が出ると思う。あと才能も。何年経っても暗譜ができない子もいれば数か月で初見で弾ける子もいるし』

プロの演奏家は幼少期からレッスンを始めた人が多いことは確かですが、本人のやる気、自宅での練習を見る親の努力、練習が続けられる環境があったからこその結果ともいえます。そう考えると「いつから始めるか」よりも「続ける努力ができるか」の方が重要かもしれませんね。
幼児からレッスンを始める場合は自宅での練習に付き添う親の負担が大きくなることは否めません。しかし弾けるようになったときの喜びは、お子さんはもちろん、練習に向き合ってきた親にとっても大きなものになります。習う本人にとっても家族にとってもピアノが「楽しみ」なことの1つとなることを願ってやみません。

文・すずらん 編集・しらたまよ

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