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ハマる子続出?! 児童文学評論家に聞くどんな子も読書好きになる本

カルチャー
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読書の秋ですね!「絵本は好きだったけれど、文字の多い本になると、すっかり本を読まなくなってしまった…」。こんな声を特に男の子のママから聞くことが度々あります。
そこで、本を積極的に読まない小学生でも読みやすい本を、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママの声の他、児童文学評論家の赤木かん子さんに専門家としてアドバイスをもらいました。

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まずは最初に、本をあまり読まない子にもオススメの本を先輩ママたちに聞きました。

■ あの「おおどろぼう」シリーズがオススメ
「私が小学5年生の頃、大好きで、クラスメイトもみんな大好きで、わが息子も大好きなのが『おおどろぼうホッツェンプロッツ』。ドイツのお話です。『かいけつゾロリ』シリーズとマンガ以外に、我が子が初めて自分で読んだ本です」

■ “鉄ちゃん”なので、鉄道ものから入りました
「うちの子は小4の「鉄ちゃん」です。数年前にまとめ買いしていた『電車でいこう』というシリーズを、今、喜んで読んでいます。そして、それをきっかけに、ミニオンズのノベライズや『十五少年漂流記』を読んでいました。絵が多かったり、マンガ風のものでも、子どもが読んでみたいと思うテーマなら、それはそれでいいのではないかと思います」

■ 読書家でない子に人気の「意外な結末」シリーズ
「『5秒後に意外な結末』シリーズはいかがでしょう。読書の苦手な子どもでも、一篇、あっという間に読めてしまいます。私は学校に勤務しているのですが、小学校高学年や中学校の朝読書の時間で、読書家でない子たちに人気です。こちらで活字に慣れたら『5分後に意外な結末』シリーズもあります」

■ 「10歳までに読みたい名作」シリーズは読みやすいよ
「学研の『10歳までに読みたい日本名作』シリーズの『坊っちゃん』が現代風にアレンジしてあって読みやすく、資料もカラーでついているので良かったです。私の息子も真面目な小説はあまり好まないのですが、『坊っちゃん』は男の子が好きそうなヒーロー的要素があり、私が読んであげるとクスクスと笑いながら聞いてくれました。
『3円って安すぎない!?」
『そうだよねぇ。あ、ここに今の価値で約6万円て書いてある。昔と今ではお金が違ったんだね』
なんて会話をしながら読めて、楽しかったです。他のシリーズも読みたいと思いました」

■ 暗号や謎解きものはどうでしょう
「『暗号クラブ』シリーズはどうでしょう?謎を解くとか、男子は好きじゃないでしょうか。うちは女子ですが、お気に入りのシリーズです」

■ 漫画のノベライズもいいのでは
「漫画を読む子なら『キングダム』や『名探偵コナン』のノベライズはどうでしょうか? そこから戦国物やミステリーに興味をもってくれれば幅が拡がります。うちの子も、ゲームやマンガのノベライズは抵抗なく読んでいます」

■ ゲームの公式小説なら読みやすいかも
「小6男子のうちの息子もあまり読書はしませんが、『マインクラフト』の公式小説は読みました。3作出てますが、息子は一作目のはじまりの島が面白かったようで、これはすぐに読み終わりました。2作目、3作目は読み終わるのに結構時間がかかりましたが。マイクラ知ってる子なら読みやすいかな、と思います」

■ 昔から人気の数々
「読みやすそうなのは、ロアルド・ダールの『こちらゆかいな窓ふき会社』。そんなに厚い本ではなく、文もびっしり書かれてないし、軽快なアメリカンな感じで読み進めれます。挿絵も可愛いですよ」

「『ずっこけ3人組』シリーズや『チームふたり』などの吉野万理子さんの作品などがおすすめ。
東野圭吾さんも読みやすいので、子ども向けの『ナミヤ書店の奇蹟』を勧めたら、ハマっていました。親が読書をしないと子どももしないと聞いたので、私も横で読書をしています」

「子ども自身が喜ぶかどうか」が本選びの基準

みなさん、様々なアプローチで、子どもと本の接点を増やそうとしているようです。児童文学評論家の赤木かん子さんは、我が子に読書をさせたいからといって型にはめる必要はないとアドバイスします。

「『ヒト』という生き物は、言葉を手に入れて深い思索ができるようになりました。ヒトである子どもも、言葉を使って自分という丸太を彫って自分を作っていきます。大人がなぜ子どもに本を読んで欲しいと思うのか…。それは、深みのある、生きのびる力のある大人になって欲しいからではないでしょうか。

ですから、子どもたちは多様な言葉を日常の中で使ってもらいさえすれば、話してもらうだけでも成長します。ただ、大人といえど、そうそうあらゆることに深い知識を持っているわけではないので、その次のやり方としては本の知識に頼り、『本を子どもに読んでやる』という行為になるのです。

そうして、本を読んでもらうことを子どもがまだるっこしくなってきたら、『自分で読む!』が始まるわけで、言葉による刺激が嫌いな子どもは存在しない、と私は思います。子どもというのは『伸びたい』生き物ですから。

だから、もし自分で読むのが苦手な子どもがいたら、『読んでやる』だけでもいいのです。その子が知りたいと思い、読んでもらいたいことが書いてある本を読んでください。

あせる必要はありません。ヒトの前頭葉が完成するのは25歳前後と言われているので、10歳の子でもまだ15年あります。それまでは、バランスが良くなくても構いません。むしろ、一つのことに熱中している子のほうが後々伸びるものです。

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