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岸井ゆきの×Yogee New Waves角舘健悟 映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』公開記念対談

11月4日より公開の映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』が話題の女優、岸井ゆきのさんと、若手ポップミュージック界の旗手Yogee New Wavesの角館健悟さんがトークセッション! 主演女優と主題歌アーティストという2人の会話は息もピッタリ。お話は、映画にかける想いから恋愛でのコダワリ、さらには普段着ファッションにまで。話題の2人の、独占対談をご覧ください♡

2017年11月
カルチャー

滑稽だけど愛おしい、家族のありかたを描く

とある夏の地方都市。岸井ゆきのさん演じる吉子が鳴り続ける電話をとると、それは祖父の訃報でした。吉子はベランダから顔を出し、庭にいる父、清二(光石 研さん)に声をかけます。「おじいちゃん、死んじゃったって」。

祖父の死を弔うため、離ればなれに暮らしていた親族が久々に顔を合わせますが、そこでそれぞれの生き方や想いが交錯し、ぶつかります。分かり合えないもどかしさと、それでも離れられない深い結びつき。身近な人の死を通して浮き彫りになる人間模様を、この映画は鮮やかに描きだします。

予告映像からも、言葉でうまく表せない家族どうしのもどかしさが伝わってきたんじゃないでしょうか。誰もが少なからず抱えている身内への複雑な想いを、ぜひ劇場で共感してみてください。当事者は真剣だからこそ、思わず笑ってしまうようなシーンもたくさん。観終わったあとは不思議な爽快感で胸がいっぱいになりますよ。

映画スピンオフのMVも完成♡

何かと話題のこの映画ですが、今やフェスで引っ張りだこのシティポップバンドYogee New Wavesが主題歌を手がけることで注目が集まっています。さらに嬉しいことに、本編のアナザーストーリーを描いたMVが先行して公開に。その撮影現場にちょっとだけお邪魔しました。

『SAYONARAMATA』のMV撮影は終始和やかムード

岸井ゆきのさん扮する吉子がYogeeのライブに聴き入るシーンの合間にパチリ。映画撮影よりも前からファンだったという岸井さんも満面の笑み。好きなバンドの演奏を独り占めできちゃうこの現場はまさに主演の特権!?

映画本編と同じく、このMV撮影でも森ガキ侑大監督がメガホンをとりました。これまでもずっと同じスタッフ編成で撮影してきたという「森ガキ組」のチームワークはバツグン。想いをこめて歌い上げる角舘さんの表情に迫ります。

ライブが終わって帰路につくシーンでは、岸井ゆきのさんのまっすぐな瞳にこめられた感情が印象的でした。とある地方都市の駅前の、どこか雑然とした雰囲気が心象風景のイメージと重なります。

そしてできあがった『SAYONARAMATA』のMVがこちら。Yogeeの角舘さんと、主演の岸井さんが織りなす世界は映画本編と絶妙にリンクしているので、ぜひ両方観て楽しんでくださいね。

主演女優と主題歌アーティストのSP対談!

「現場では誰よりも元気でいよう、って」(岸井)

映画では主演女優と主題歌ミュージシャンという間柄。そしてスピンオフのMVでは実際に共演も果たした岸井ゆきのさんと、Yogee New Wavesのボーカル角舘健悟さん。仲良しお2人のトークは恋愛やファッションにも発展しました。

——岸井さんは以前からYogee New Wavesのファンだったそうですね。

岸井「そうなんです。ライブにも行っていて。映画の主題歌になるだけでも驚いたのに、まさかMVまで参加できるなんて……夢のよう。森ガキ監督もYoggieの大ファンだったので、もうとんとん拍子というか。(角舘)健悟くんと会ってすぐ“で、いつやる?”みたいな話に監督と2人でグイグイ持っていって(笑)」
角舘「監督からの要望は、なんかポワ〜ンとした感じでって。でもそこはまあ俺らも適当に受け流して(笑)。自分たちがいいと思う形に仕上げていったら監督も気に入ってくれて」
岸井「ハートフルなメロディが、この映画にすごく合ってる!」

——岸井さんは初の主演ですね。

岸井「最初は、なんで私なのって。とにかく混乱して(笑)。何度も読み返していくうちに、少しずつ覚悟が決まっていった感じです」
角舘「そうなんだ。(岸井)ゆきのちゃんらしいね」
岸井「やるからには楽しい現場にしたいなって。私はこれまでの撮影ではどっちかっていうと内に閉じ気味だったので(笑)、変わらなきゃって思って。ここでは誰よりも元気でいよう、と心に決めて過ごしていましたね」

「人吉の美しい風景あっての曲です」(角舘)

——主題歌『SAYONARAMATA』のほかに、挿入歌で『Climax Night』も流れますね。

角舘「劇中でこの曲を使いたいっていうのが監督からの最初のオファーだったんです。で、これ夜の歌だけどいいんすか、いいです全然、みたいなやりとりがまずあって。そこから主題歌の『SAYONARAMATA』書き下ろしにつながっていった感じです」
岸井「どっちの曲もロケ地の人吉(熊本)にぴったり」
角舘「そうだよね。俺は場所や風景に影響を受けて曲を作るから。おばあちゃんが岡山の、海が見える丘に建つ白い家に住んでいたんです。そういう風景を子どものころからよく見ていたからかもしれないな」

——岸井さん演じる吉子の彼氏は、フワッと優しい男でした。岸井さんは実際ああいう男性はどうですか。

岸井「うーん。ちょっと、優しすぎるかなー(笑)。けっこうガツンと言ってほしいんですよ私。違うことは違うって指摘してもらいたいし、バンって背中を押してほしいんです。
 でも、家族との関係性はすごく似てますね。言いたいのになかなか言えないっていう、もどかしい感じがすごく。健悟くんは吉子みたいな人は?」
角舘「俺だったらもっと吉子をオープンにさせたくなっちゃう。言いたいことあったら言えばいいじゃん! 本音でぶつかり合って生きていこうよってハッキリ言っちゃうかな」
岸井「そーだよねー健悟くんって(笑)。いいなあー(とうなずく)」

——映画では、吉子のファッションがすごくかわいかったです。岸井さんの普段着とは近いですか。

岸井「本当にかわいいですよね。鮮やかな青のワンピースとか。いつも私は黒とか紺ばかり着てるから、ああいう色もいいなって発見がありましたね。普段はとにかくリネン素材のサラッとした感じが好き。健悟くんはすごくオシャレだよね」
角舘「なんか嬉しいなー。もっと褒めて(笑)。服は古着が多いかな。あらかじめ店の目星はつけずに、フラッと入る。店の外にディスプレイされてる服に左右されないのがポイント。
 MVで撮影するときなんかはみんなで私服を持ち寄って、俺これ着たい、みたいなことをやるんだけどけっこう俺のを着たがるやつが多くて。なんだメンバー全員俺の服じゃねーか! みたいなこともあったりね(笑)」

表現のコダワリは人一倍!

対談のあいだはお2人から流れるゆるい波長が何とも心地よく、時間が経つのを忘れるほど。ただ、映像や音楽に話がいったとたん、骨太なコダワリが現れて、表現者の顔になるのが印象的でした。ぜひ映画館に足を運んで、2人の想いに触れてみてくださいね。

『おじいちゃん、死んじゃったって。』

監督:森ガキ侑大 脚本:山﨑佐保子 出演:岸井ゆきの、水野美紀、光石 研ほか 主題歌:Yogee New Waves『SAYONARAMATA』 11月4日、テアトル新宿(東京)、テアトル梅田(大阪)、Denkikan(熊本)ほかにて全国公開 ©2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会

「おじいちゃん、死んじゃったって。」公式HPはこちら

撮影/松本有隆、吉松伸太郎 取材/藤巻英二 岸井さん衣装/ブラウス1万3800円(アイ アム アイ/アイ アム アイ ワンルーム新宿ミロード店 ☎03-3349-5680)、その他スタイリスト私物

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