見逃さないで! 不調は体からのヘルプメッセージ

東洋医学では、心と体はつながっていると考えます。精神的な苦しみが、不調や病となって現れるとされているのです。悩みの質や内容によって、不調が現れる場所が変わってきます。
ストレスや疲れがたまっていると、まぶたがけいれんしたり、首や肩が強くこったり、という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?
こうした不調は、体がケアを必要としている重要なヘルプメッセージととらえましょう。
どこかがツライ、と感じるとき、その部分をしっかりケアしてあげることで原因となるストレスや疲れそのものをはね返すことができます。不調のサインは見逃さないようにしましょう。
今回は、日常でよく起きやすい体の不調について、おすすめの食材をご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
足先もお腹もさわるとヒンヤリ… 冷えや便秘には【しょうが】

体を温める効果が有名なしょうがは、女性の体をサポートする強い味方です。
重要なのはしょうがを加熱させること! しょうがを加熱することで生まれるショウガオールという成分が、体温や血流をアップさせてくれますよ。
しょうがをレンジで温めてからすりおろしたものを紅茶に入れれば、体を温める効果がバツグンの「しょうが紅茶」のできあがりです。
便秘のときには、蒸して乾燥させた状態の乾姜(かんきょう)という生薬がおすすめです。胃腸を整えて、便秘や下痢、腹痛を和らげてくれます。
自分で作る方法もありますが、パウダータイプのしょうがなら、ネットなどでも手軽に手に入ります。便秘になりやすいという人は、常備しておくといいでしょう。
岩のようにガチガチ状態… 首の痛みや肩こりには【くず湯】

首から肩にかけてのツラい痛みやこりは、ストレスや疲れが原因です。筋肉や血管が緊張しているので、その状態をほぐしてくれるイソフラボノイドという成分が豊富なくず湯を飲むのがおすすめです。
【くず湯の作り方】
くず粉を10倍の水で溶いたものに、ハチミツや砂糖などで甘みを少し加え、弱火で温めます。
とろんとしたくず湯が全身を温めて、首肩の痛みやこりをほぐしてくれますよ。