ひとり暮らしの独身女性が、友だちや彼氏を部屋に呼ぶ時。おもてなしがチラリと見えるようなテーブルコーディネイトがしたいものですが、かといってお皿やグッズを買いそろえるのは現実的ではない。気軽に手に入るもの、もしくは家にあるもので、どうやったらおしゃれに見えるのか? ただいまテーブルコーディネイト勉強中の保育士・小阪由佳さんが、簡単にマネできるテクニックをイケメンコーディネーターの中野瑞貴さんに教えてもらいます!
文・小阪有花
印象は色の組み合わせで決まる!
小阪 先生よろしくお願いします。
中野 はい。よろしくお願いします。今回は、『カラーコーディネーション。色の組み合わせがつくる卓上の洗練』がテーマです。
小阪 テーマにそって、色の相性、色の組み合わせをおしえてくれるんですよね?
中野 そうです。色彩は食卓の上で大きな役割をもっています。色の組み合わせや使い方次第で、食卓をガラリと変化させます。食卓全体を大きく見せたり、小さくキリッと見せたり。明るい雰囲気や、静寂で落ち着いた雰囲気にすることも可能です。たとえば、オレンジとイエローの組み合わせにすると明るく元気なイメージ。トーンを抑えたパステルカラーを使うと少女の様な柔らかい雰囲気になるなど、色の組み合わせを意識するだけで、普段の食卓が、テーマのある食卓に変身します。今回は、彼氏、友だちに居心地のいい空間造りをテーマに、カラーコーディネートしていきたいと思います。
男性が安心していられる空間はこの組み合わせ
ブラック+ホワイト
中野 黒と白は色相の中で両極端の色です。白には清潔さ、新しさというイメージがありますし、黒は不安とか沈黙といった冷たいイメージをもっています。そのため、シンプルでモダンな空間や、シャープな印象を表現したい時に、この組み合わせは力を発揮するわけです。クールでシンプルな色合いのコーディネートは男性がソワソワすることなくリラックスして過ごせる空間です。
小阪 確かに、男性の服装にしても部屋にしても、この色で統一されていることが多いですね。
中野 そうです。しかしこれだと、男性的すぎて、女性がテーブルコーディネートするには、ちょっとクールすぎますよね。
小阪 確かに。この色の組み合わせは、おしゃれではあるけど、カップルだったらもう少し二人の距離が縮まる感じにしたいです。
中野 ですよね。そこで加えて欲しい色があります。
イエローをプラス
中野 モダンな組み合わせに、明るい色のイエローを加えてください。黄色を加える事で黒の強さを抑え、女性らしさや優しさを加えることができます。白と黒の組み合わせなら他の色でもあうのですが、食卓に必要なのは、おしゃれだけではなく、安心感だったり、癒しだったりします。そうなると、黄色が一番テーマに沿っているんです。どんな男性にも合わせやすいコーディネートなので、彼氏ウケも間違いなしですね。
やはり王道! 帰りたくなくなる癒しの組み合わせ
ホワイト+ベージュ or ブラウン
中野 定番の組み合わせですが、親しまれるには理由があります。ベージュと白のコーディネートは、木を主体とした自然素材に親しんできた日本人にとっては、心やすらぐ組み合わせといえます。
小阪 木の素材ってそこにあるだけであたたかい気持ちになりますもんね。
中野 ベージュやブラウンといったカラーは自然界にありふれた色。外を歩けば木や土など意識はせずとも勝手に視界に入りますよね。例えば木や土の色が真っ赤や真っ青だったとすると、なんか不安な気持ちになりますよね……。日常にあって当たり前の色だからこそ食卓にベージュを取り入れることにより安心感を覚え、癒されるのです。そのため、ベージュと白の組み合わせは、天然の素材を使っても癒しの効果が高まります。
木+陶器 or レース
中野 例えば木やレンガのベージュには、厚手の白い陶器を合わせることで、ナチュラルなイメージを出すことができます。アクセントとして組み合わせるほかの色彩も、白を一滴落としたような色、あるいはベージュがかった色をもってくると、より引き立ちますよ。
小阪 まさに、疲れた彼氏を癒したい! という時にはもってこいの組み合わせですね!
中野 はい。このコーディネートで大切な人を出迎えてあげてください。
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中野瑞貴さん