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片山さつきさんからのメッセージ「何もかもできなくていい。何かができればいい」<前編>

美容

東大在学中にはミス東大としてファッション誌に取り上げられ、大蔵省(現・財務省)に入省してからは、女性初のポストを歴任し、ガラスの天井を突き破ってきた片山さつきさん。46歳で政界に転身し、アンチエイジング・人生100年時代が政治ポリシーのひとつでもあるという片山さんに、美容から人生のお話までたっぷりとうかがいました。

東大在学中にはミス東大としてファッション誌に取り上げられ、大蔵省(現・財務省)に入省してからは、女性初のポストを歴任し、ガラスの天井を突き破ってきた片山さつきさん。46歳で政界に転身し、アンチエイジング・人生100年時代が政治ポリシーのひとつでもあるという片山さんに、美容から人生のお話までたっぷりとうかがいました。

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片山さつきさん(61歳)

多忙な身としてはドラッグストアが重宝します。瞬時に「1位」のものを選び、性能がよければ使い続けます

数年前からつけまをして以来、若返ったと言われるようになりました。着脱可能で、冠婚葬祭時や被災地に行くときは外せるから便利。エクステは簡単に取れないからTPOに合わせるべき政治家には不向きですよね。いつも通販で「RiPiれるまつげ」17番のガーリーミックスを購入しています。量がまばらで自然に仕上がるので、とても気に入っているんですが、たま〜にずれて、過去に笑われたことが。国会で質問中に安倍晋三総理が不思議そうに私の顔を見て、そのときはわからなかったのですが、質問が無事終わってトイレで鏡を見たら、つけまが大きくずれていました。あのときは焦りましたが、その後は相当気をつけています。

年齢を経ると奥目になって目が小さく見えがち。つけまをしない日はヘレナルビンスタインのマスカラ「ラッシュ CC」とアイラインで、どちらも上下ともしっかり描くようにしています。

スキンケアは夜だけ。運動は足腰お腹の筋トレを

'10年にアクティブ・エイジング、アンチエイジング、リバースエイジングを考える議員連盟(AAR議連)を立ち上げ、アンチエイジングは政治ポリシーのひとつです。その後「一億総活躍」「人生100年時代」と政府の中心的な政策がついてきた感がありますね。不自然に若返らせる発想ではなく、老化しない仕組みを作ることが前提です。なかでも命の回数券とも呼ばれるテロメアが老化のメカニズムに関わっていることがわかり、いつまでも若々しくいることは夢でなくなってきました。その頃知り合った東京皮膚科・形成外科総院長の池田欣生先生とはいまだに意見交換をしています。日々のスキンケアも先生オリジナルのヒト幹細胞培養液を用いた化粧品、京都のくみこクリニックの向田公美子先生お勧めのドクターズコスメも使っています。でもスキンケアは夜だけ。夜にしっかりケアしておけば翌日も潤っているので、朝の洗顔後は、BBかCCクリームをつけるだけですね。今は3種類をその日の行動によって使い分け。バッチリ塗りつぶしたいときはクレ・ド・ポーボーテのタンクレームエクラか楽天で購入するトゥヴェールのエッセンスリキッドファンデーション。どちらも肌馴染みが良くてヨレません。太陽の下で長時間働くときはSPF50の常盤薬品のすっぴんパテミネラルCCクリームを。これは新幹線に乗る前にドラッグストアで購入して使い始めたら、毛穴が隠れてあまりにいいので気に入っています。私のような忙しい者が唯一便利に駆け込めるのがドラッグストア。瞬時に「1位」のものをチョイスし、性能に間違いないと思えば使い続けます。

運動は数カ月に1回ゴルフかテニスをやる程度で、いつか自宅に卓球台を置きたいですね。卓球は結構な運動量で、企業でもたためる卓球台を会議テーブルにして、終わったら広げて卓球をする会社が増えています。

あとは自宅でお風呂の後にスクワット20回を2セットやって、パワープレートで腹筋をしています。新幹線の中
でも、交互に足上げを100回繰り返し、常に足腰とお腹の筋肉を鍛えることを意識しています。そうでないとすぐに筋肉が落ちてしまうから。だから意外と足は退化していないですね。

料理は調理用食品、健康管理はサプリを味方に

政治家は24時間出勤態勢、休みはほとんどない生活です。その日によって就寝時間も起床時間も変わります。朝ごはんにヨーグルトは必須。特に1個35キロカロリーのガセリ菌SP株ヨーグルトがお気に入り。あとはパン類にフルーツ程度。昼は、自民党本部にいるときは毎日カレー。その日によって中身は違いますが、なぜかカレーしかメニューにありません。早く食べられて、お腹に溜まり、栄養があるからなのかな。私はそれにサラダをつけます。夕飯は週の半分は会食で、家にいるときは料理もします。夫婦ともども肉食なので、お肉さえあれば、炒めるか煮るかで、何でも美味しく作る自信はありますね。料理は火の入れ方次第でしょ。長年の経験で失敗もしてきているから今はささっと何でも作れます。

一方で、最初はもったいない気持ちからいただき物の断捨離で始めた調理用食品にも助けられています。シチューの素やキーマカレーの素などは、お料理の立派なベースになります。例えばハヤシライスの素はお肉やお魚のソースにしたり、おでんの素も煮物に使うとか。うまく使うと一流シェフ顔負けの味になるんです。長く生きてきていろんなものを食べていると、これを使うとこういう味になるということがわかってきます。まず外れることはないですね。添加物が気になるなら、味噌と麹だけでやるしかないでしょ。でも、それも難しい。ならば時短で美味しく食べられる調理を優先します。

サプリにも助けられています。爪と髪にもいい「ビオチン」、膝が楽になるサントリーのグルコサミン、血管をしなやかにするカルピスの「しなやかケア」、マルチミネラルなど、3、4種類を常飲。最近飲み始めた「レダの酵素」もいいですね。食べ物でコントロールするのがベストですが、職業柄完璧には難しく、サプリは健康管理のひとつ。おかげで大病も長期入院もなく、更年期の時期も、もっと大変な選挙と重なって、どっちみち大変な状況で、何が更年期だったのかわからないまま過ぎていきました。

片山さつきさんの美の秘密①

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化粧品の背景が明確で信頼できるものを使いたい

片山さつきさんの美の秘密②

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パワープレートは自宅だけでなく事務所にも。空き時間に全身運動を

●Profile
'59年埼玉県生まれ。'82年東京大学法学部卒業後、大蔵省(現・財務省)入省。入省後23年間でG7サミット政府代表団員 金融機関監督管理職、主計局主計官など女性初のポストを歴任。'05年衆議院議員総選挙で初当選。'10年参議院議員選挙全国比例区にて自民党トップ当選。'18年内閣府特命担当大臣として地方創生・規制改革・女性活躍推進担当として各種政策に取り組む。現在は自民党総務会長代理。スーパーシティ構想の発案者。

後編へつづく

2020年『美ST』11月号掲載
撮影/興村憲彦 ヘアメーク/猪狩友介(スリーピース) 取材/安田真里 構成/和田紀子

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