無料の会員登録をすると
お気に入りができます

チェックリスト診断つき♡将来の妊娠・出産に備える「プレコンセプションケア」って?

結婚している人もまだ独身の人も、将来の妊娠・出産に備えて知っておくべきことがあります。世界的に注目が高まっている「プレコンセプションケア」の重要性や、自分でできる対策について、国立成育医療研究センター 母性内科 医長の荒田尚子先生にお話を伺いました。

2018年2月
ライフスタイル

妊娠・出産で大きく変化する女性の体

妊娠適齢期の女性に必要な「プレコンセプションケア」って?

20代・30代の女性にとって、キャリアやライフプランを考える上でとても重要になってくるのが結婚・妊娠・出産のタイミング。将来、子どもを産み育てるかどうかは個人の生き方の選択に委ねられるものですが、いろいろな可能性を残しておきたいとも思いますよね。

日本を含む先進国で、女性の社会進出にともない初婚年齢や初めての出産年齢の平均が上昇しています。そのため、高齢出産や早産のリスク比率が高まっている状況を変えるために、2006年から海外では、米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)や世界保健機関(World Health Organization: WHO)などが「プレコンセプションケア」を提唱しています。

なぜプレコンセプションケアが必要なの?

プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えた上で、自分の生活態度を管理し、健康な生活習慣を身につけるために必要なケアのことを言います。妊娠を考えている女性だけでなく、すべての女性にとっても大切なケアなんです。

日本でも2015年に国立成育医療研究センターが「プレコンセプションケアセンター」を開設し、徐々に注目が高まっています。今回は同センター 母性内科 医長の荒田尚子先生に現代女性に必要なプレコンセプションケアについて教えていただきました。

プレコンセプションケアセンター 公式サイト

健康状態や生活習慣は大丈夫?プレコンセプションケア・チェックシート

実際にプレコンセプションケアセンターの検診でも使われているチェックシートを元に、自分の現在の健康状態や生活習慣についてチェックしてみましょう。中でも、将来の妊娠・出産にあたって気をつけておきたい項目を荒田先生に解説していただきました。

国立研究開発法人国立成育医療研究センター

①過度なダイエットは危険!適正体重をキープしよう

日本では20代女性のうち20.7%が「痩せ」に該当し、肥満も9.5%になっています。先進国で痩せ体型の人が増えているのは日本だけです。痩せすぎの妊婦さんは妊娠中の体重増加も十分でなく、早産や低出生体重児の出産が増えることがわかっています。早産で生まれたり、赤ちゃんの出生体重が小さいと、赤ちゃんの将来の生活習慣病や冠動脈疾患のリスクが高くあると言われています」

※参考データ 厚生労働省 平成28年「国民健康・栄養調査」P16,17

②ワクチン接種をしよう

「現在、40歳手前の世代が風疹ワクチンを受けていない世代なのですが、その影響もあって、とても風疹の患者が増えているんです。自分の体を守るためにはワクチン接種をおすすめしています。受けたことのある人も、風疹の抗体を持っているかどうか調べた方が良いでしょう」

「風疹は感染力がすごく強いので、妊娠初期の特に8週未満に、満員電車で知らない間に風疹にかかってしまう恐れがあります。それが赤ちゃんの障害を引き起こしてしまうことがあるので、必ず予防していただきたいと思っています」

③アルコールを控え、禁煙を心がけよう

「お酒は、女性の体にとって悪影響を及ぼすことが多く、若い時に飲酒量の多かった人もいるので注意した方がいいですね。また、喫煙についてもタバコの害は男性以上に女性の体にダメージがあります。パートナーの喫煙による受動喫煙にも注意しましょう」

④今のうちから将来の妊娠・出産をライフプランとして考えよう

「子供はいらないと言っていた人でも、突然考えが変わる可能性はあります。そうなった時でも妊娠・出産を考えられる健康な体を作っておくのが大事です。有名人の高齢出産がメディアでよく取り上げられるので、40歳をすぎても全然問題ない、と思っている方も多いようです」

「しかし、不妊やお産のリスクも高い上に、体力や金銭的な負担もやはり高く、親の介護や自分たちの老後の資金不足などいろんなリスクも増えるのは事実。若い女性には、今のうちから将来の妊娠・出産をライフプランとして考えてみていただきたいと思っています」

毎月の生理からわかること

「排卵や黄体期というバイオリズムがあるのは女性だけです。多くの女性は、その周期の中で調子のいい時期や、イライラして人に当たる時期、体がむくむ時期、太りやすい時期があるんですね。でも、自分のバイオリズムを知っておくと自分をコントロールできるようになります」

「すぐに妊娠を考えている人でなくても、自分の生理周期や排卵のタイミングを知っておくことは重要です。女性の生涯の生理回数は約450回程度と言われています。それに対して、妊娠の回数は0~2回くらいだとすると、閉経前の女性の人生のうち1/5くらいは生理なんですよね(笑)」

「生理前のPMSも、今は理解が進んでいますので我慢する必要はないんです、自分の体をコントロールできた方が、やっぱり楽しく生きられます。地方では、まだ若い女性が通いやすいレディースクリニックが少ないと思いますが、インターネットやスマホのアプリなども利用して知識を身につけておくことはできますね」

生理周期はスマホアプリで管理すると安心♡

プレコンセプションを手軽に始められるアプリとしておすすめなのが、ドコモヘルスケアの「カラダのキモチ」。オムロンの婦人用体温計と連携して基礎体温をグラフで管理したり、生理日・排卵日の予測ができる便利なアプリです。

カレンダーに月経の開始・終了日や基礎体温、体重を記録するのはもちろん、症状スタンプを使って自分のその日の健康状態のログをとっておくことができます。

女性サポートアプリ カラダのキモチ

30代以降からでもできる対策は?

健康診断の受診と、糖尿病・高血圧などの家族歴を調べておこう

「いろいろな事情で、35歳になってから妊娠を考え出したとしたら、まずは早めに健康診断を受診することをおすすめします。雇用形態によっては会社の健康診断が受けられていない人もいると思うので、糖尿病や子宮頸がん検診は必ず受けておいて欲しいですね」

「また、糖尿病や高血圧などの家族歴を知っておくことも大事です。さらに、若い時は子宮頸がんの発生率が高いのですが、30代後半からは乳がんの発生率も増えてきます。自分と将来の家族の健康を守るためにも、現在の体の状態や家族歴は必ず確認しておきましょう」

今すぐ始めたいプレコンセプションケア♡

まだ妊娠・出産は先のこと...と考えている人でも、いざそのタイミングが来た時に準備ができていると心強いですよね。毎月の生理周期を知って自分の体調や気持ちをコントロールしたり、家族歴を調べておいたりすることで、妊娠前に必要な対策をしておくことができます。

プレコンセプションケアは、妊娠適齢期の女性はもちろん、様々な世代の女性の健康を守る指標としても役立ちます。ぜひこの記事で紹介したチェックシートなども参考に、食事、運動、ストレス対策の3つをセットにして取り組んでいきましょう。

記事に関するお問い合わせ