わが子をぎゅっと抱きしめたとき、どんな気持ちになりますか?
すべすべ、もちもちの肌に頬をすり寄せながら、しあわせな気分に浸ること、ありますよね。
あのリラックスしたうっとりするような気分、そのとき脳の中では「オキシトシン」と呼ばれるしあわせホルモンが出ているのだとか。わたしたち親にはもちろん、子どもにも。

先日発売された絵本「ちゅ」「こちょこちょ」「ぎゅ」は、赤ちゃんとのスキンシップが楽しめる三冊です。
リズムよく、声に出したくなる言葉と、おおらかでやさしい気持ちになる絵は、Hanakoママ本誌の「働くママを悩ませる100の事象」のコミックエッセイでおなじみ、はるな檸檬先生によるものです。

さっそく、うちの2人の子どもにも読み聞かせをしてみました。
とはいえ、子どもはすでに3歳と8歳……。もう赤ちゃん絵本なんて、見向きもしてくれないかなぁとちょっぴり心配もしましたが、とんでもない!
読みながら「ぎゅ〜っ!」「ちゅちゅちゅ」「こちょこちょ〜〜」とされるのが、すごく楽しいようで、2人とも大興奮! わたしがときどき3歳だけにしようものなら「こっちも!!」とせがむほど。わたしから子どもへ、そして子どもからわたしへ。あぁそういえば、8歳の娘に「ぎゅー」「ちゅー」ってする機会、めっきり減っていたなぁ。
きゃっきゃと喜んだり、ケラケラ笑い転げたり。これまでにもたくさん本を一緒に読んできましたが、絵本ひとつでこんなにスキンシップが図れるんだ! と新しい驚きでした。はたから見たら、どうしたの? と思うくらい、寝る前のひとときに、3人でぎゅーーーっとからだを寄せ合って絵本を楽しんでいます。

親子ともに満たされるスキンシップ、実はこれ、科学的見解にもとづき、最新皮膚論を研究する臨床発達心理士の監修によりつくられています。巻末には、それぞれの動作がもたらす意味や、親子でのスキンシップのさらにくわしいヒントも。スキンシップは子どもの情緒安定にもつながるといわれているほか、この絵本でも、親子のしあわせホルモンが119%(約1.2倍!)増えました、なんていう臨床データまであって、良いことづくめ。
なのですが!
難しい話は抜きにしても、スキンシップで子どもがニコニコ、きゃっきゃと笑ってくれて、肌と肌をぎゅっと寄せ合う……もうそれって、しあわせと癒しでしかありません。
うちの子かんわいいいいいい! いいにおい〜〜〜〜〜!!!! しあわせ〜〜〜〜〜!!!!!
っていうあの瞬間が、絵本を通じて存分に味わえるのですから。

「ぐるぐる」「なでなで」「つんつん」など、動作はもちろん声に出すのも楽しいのです
もちろん子育てには酸いも甘いもありまして、かわいい、楽しいだけではないのが現実です。それでも、この絵本を一緒に読むことで、あのしあわせな瞬間のホルモンが出るのだとしたら。なんて頼もしい一冊なんだろうと思わずにいられません。