冬に人気の帽子といえば、ベレー帽。
かわいい女性がオシャレにベレー帽を被っている姿を見かけると「私も試したい!」という気分になりますよね。しかし想像以上に被りこなすのが難しいのですよね。そこで今回はベレー帽が苦手! という方のためのベレー帽のスタイリングテクニックをご紹介します。
イラスト、文・角侑子
【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 55
ベレー帽が似合わない原因は?
ベレー帽が似合うか似合わないかは顔の形が大きく影響していきます。当然ながら顔が小さい方、その他に卵形、丸顔、面長さんは比較的相性が良いのですが、顔が大きく見えやすい四角顔さん、ベース顔さんはベレー帽とのバランスが取りにくく被るのにコツが必要です。
ベレー帽は他の帽子に比べてトップの高さがなく、頭のラインに沿っているので、もともと顔の大きさが目立ちやすいデザインになっています。なので、顔の形や大きさに見合わないベレー帽を被ると、余計に大きく見えてしまうのです。ポイントは顔よりもひと回り大きいサイズと立体感のあるベレー帽を選ぶこと!
バスクベレーは顔の大きさを軽減させる
エラが張っている四角顔さんや、ふっくらほっぺの丸顔さんはベレー帽の素材が柔らかくて立体感のないモノを選ぶと顔の大きさが目立ちます。反対に、フェルト素材でしっかりとした立体感とトップの高さを維持できるバスクベレー帽は相性が良いです。
丸顔さんは浅めに被って、前髪を出し大人カワイイヘアアレンジを楽しんで。四角顔さんは、やや目深に被って前髪を帽子にイン。サイドの髪をおろしてフェイスラインをカバーすると良いですよ。面長さんは、バスクベレーだとトップの高さが出すぎて顔が長く見えてしまうので、柔らかいファーやニット素材のものを選んでくださいね。
違和感は慣れによって改善する
もうひとつ、気をつけたいことは「自分には似合っていない気がする」という思い込みを捨てること。自分に似合っていないのは本当に合わない帽子を被っているという場合と、似合ってないと思い込んでいる場合があります。とはいっても周囲に「似合っている?」と聞いても本音では答えてくれないし、本当に似合ってなかったら……と思うと試しづらいですよね。
しかしこの違和感は、被り慣れていないといっこうに消えていきません。最初はコンビニに出かける程度の距離でベレー帽を被ってお出かけして、“帽子を被る私” に慣れていきましょう。
帽子の相性を知って、苦手意識を克服!
帽子の中でもベレー帽は被り方ひとつで、かわいくなるか、ダサくなるか大きくわかれてしまいます。だからこそ、ベレー帽で失敗するともう帽子を被ろうとしなくなってしまいます。しかし、失敗してしまった人の多くは、ベレー帽が合わない顔なのではなく、試着したベレー帽が “たまたま” 合わなかっただけなのかもしれません。ベレー帽ひとつつとってもさまざまな種類があるので、そのなかからご自身と相性の良いベレー帽を探してみてくださいね。