カロリーを減らして水をたくさん飲み、大好きなおやつもとことん我慢。一方で便秘予防のためにヨーグルトは欠かさない。そんな食べ方、していませんか? その良かれと思って実行していることが、実はスリムな体を阻む落とし穴だとしたら…。
ここでは、してしまいがちなNG行動例を引きながら、勘違いポイントをご紹介。教えてくれたのは、管理栄養士の伊達友美さんです。
乳製品はヘルシーだから積極的に摂っています。
→乳製品はなるべく控え、大豆製品にシフト。
「油は控えているのに、乳製品は大好きという女性がとても多い。でも、そこには乳脂肪という大きなワナが潜んでいます」
乳脂肪も、できれば避けたい動物性脂肪のひとつ。
「時々ならいいですが、ほぼ毎日何かしら食べている人が多い。朝にヨーグルトを食べ、お昼休みはカフェラテを買って、飲み会ではピザにグラタン。体にはあまり良くない油を摂っているという意識を持って、少しずつ減らしていきましょう」
代わりに摂るべきは大豆製品。
「コレステロールがほぼゼロで、良くない油を排出する働きもある。カフェラテはソイラテに。ヨーグルトも豆乳で作ったものがスーパーで手に入ります」
肉より野菜中心。健康的な食生活を心がけている。
→タンパク質は一日に手のひら2つ分摂ろう。
「確かに野菜からビタミンやミネラル、食物繊維を摂ることは大切。でもそればかりではダイエットには逆効果です。熱を作り、筋肉のもととなるタンパク質も欠かさずに。一日に、手のひら2つ分は食べてください」
これは手のひらに乗る大きさのものという意味ではなく、
「手首から指先までの大きさで、手のひらくらいの厚みがあるものを2つということ。例えばちょっと大きめのステーキやとんかつ、魚ならアジの姿焼き1匹分くらいが目安。鮭の切り身などだと少し足りないので、卵焼きを足したりして調整します」
一日のうち2食は、これくらいを。筋肉が増えて血流が良くなり、代謝も確実にアップ!
1日3食、必ず食べています。
→お腹がすいたときが食べどき。
朝はしっかり朝ごはんを食べなくちゃ、時間がなくて食べられないかもしれないから今のうちにお昼を食べておこう…。一見健康的に思えるけれど、
「お腹がすいていないのに食べていると、本当に必要な量がわからなくなる。食べる量が減って代謝が落ちたり、反対に不要なものを食べすぎてしまったり。お腹がすいていなければ食べる必要はありません」
体にいい、痩せるらしい、と勧められたものも同じ。
「好きでもないものを違和感を持ちながら食べても、体にいい影響はありません。食事はお腹がすいたときに、食べたいものを。頭で考えず、“腹時計”で時間や内容を決めましょう」
伊達友美さん 管理栄養士、銀座医院勤務。「食べて痩せる」ダイエット法の第一人者。著書に『伊達式赤身肉レシピ』(弊社刊)ほか。
※『anan』2018年2月7日号より。イラスト・五月女ケイ子 文・新田草子
(by anan編集部)