ダイエットに逆効果になってしまう、うっかりやってしまいがちなNG食生活をご紹介! 管理栄養士の伊達友美さんにお聞きしました。
ランチは軽くサンドイッチ!
→糖質はパンよりご飯で。
「ダイエットのために食事量を減らすのはナンセンスだし、さらにパンを選ぶのもいただけません」と、伊達さん。
「小麦は体を冷やすうえ、パンには油や砂糖など、ほかにも摂りたくないものが入っていることが多い。ご飯を選びましょう」
体を温められて便秘も予防できるうえ、「満足感もあるから夕方におやつを食べたくなることもありません。ご飯は、一日にお茶碗2~3杯は食べてほしいです」
どうしてもおやつが食べたいときは、
「餅入りぜんざいや大福、せんべいなど、米を使った和菓子がおすすめ。ただし、小麦粉の多い鯛焼きなどはNGですよ」
ケーキが食べたいけれど、クラッカーで我慢…。
→たまには、本当に好きなものを食べる時間も大切に。
乳製品である生クリームや、小麦粉を生地にたっぷり使ったケーキは、「食べて痩せる」ダイエットには向かないおやつ。
「確かに毎日食べるのはおすすめできません。でも、代用品でごまかすくらいなら、思い切って食べたほうがいい」
欲求不満が残ったままだと、ほかのものをだらだらと食べてしまうからだ。
「心への栄養補給も時には必要。それで気持ちが落ち着いたら、また体に必要な栄養をしっかり摂ればいいのです。お酒や、深夜の食事も同じ。割り切って楽しむほうが、心にも体にもいいことが多い。いったん満足したら、翌日から調整しましょう」
ダイエット中は水をたくさん飲もう。
→体を冷やす水よりも、温かい汁物を!
一日に水は最低2L。そんなダイエッターをときどき見かけるけれど、
「水分は摂るほどいいというのは誤解。必要な水分量は人によって違うし、運動もしていないなら2Lは不要です」
過剰な水分は、むくみや冷えの原因になるだけと心得よう。
「ミネラルウォーターのボトルをラッパ飲みするよりも、水分は食事の中で、体を温めてくれる汁物として摂って。そういう意味でも、和食は理想的。ご飯は水で炊くうえ味噌汁などの汁物を添えるし、煮物などのおかずにも水分が含まれます。そのうえで、喉の渇きを潤す分だけ飲みましょう」
漬物はむくむから残します。
→代謝を良くするサポート食材も忘れずに。
代謝を上げるのに欠かせないのは、タンパク質と糖質、良質な油。
「この3つをスムーズに働かせるには、さらに脇役が必要です。それがビタミンやミネラルと、生の食材に含まれる酵素、発酵食品の持つ乳酸菌などの善玉菌です」
食べたものの消化吸収を助け、脂肪を燃やす働きもあるサポートメンバーだ。いろいろな食品に含まれるけれど、もっとも効率よく摂れるのが漬物類。定食や丼ものに添えられてくるものも、ぜひ残さずに。
「カレーの福神漬けも、ハンバーガーに付いてくるピクルスも、すべてこの仲間。塩分は、少量なら気にしなくて大丈夫です」
伊達友美さん 管理栄養士、銀座医院勤務。「食べて痩せる」ダイエット法の第一人者。著書に『伊達式赤身肉レシピ』(弊社刊)ほか。
※『anan』2018年2月7日号より。イラスト・五月女ケイ子 文・新田草子
(by anan編集部)