大人だからこそ感じられるものもある
小さい頃、ママが寝る前に読み聞かせてくれた絵本たち。その後の人生に大きく影響した1冊も、中にはあるのではないでしょうか。
わくわくドキドキ、時には涙しながら読む絵本は、子供だけでなく大人もじゅうぶん楽しめます。大人になった今だからこそ、わかることもたくさんあるはず。

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今回は、読むと泣かずにはいられない「泣ける絵本」を集めてみました。懐かしい1冊に再会できるかもしれませんね。
命の重みを感じる1冊
①わすれられない おくりもの
みんなに頼りにされていたアナグマが、冬の前のある日、手紙を残して死んでしまいます。残った仲間たちは嘆き悲しみますが、皆で思い出を話し合っているうちに…。
「身近な人を失った悲しみを、どう乗り越えていくのか」をテーマに、水彩とペンで描かれています。大人になった今なら、いなくなった悲しみの先に、その人が残してくれたものの尊さを感じることができるのではないでしょうか。
作・絵:スーザン・バーレイ
訳:小川 仁央
出版社:評論社
➁100万回生きたねこ
100万回生き、100万回死んだねこがいました。ねこは色々な人に愛されましたが、自分のことを好きではありませんでした。生き返ってのらねこになった時はじめて自由になり、愛するねこに出会いますが…。
「愛されること」と「愛すること」の本質。人生は長さではなくその「濃さ」だということ。色々なことを教えてくれる本です。人を愛するということは、幸せでもあり切なくもあることをしみじみ感じさせてくれます。
作・絵:佐野 洋子
出版社:講談社