⑥あなたをずっとずっとあいしてる
優しいマイアサウラのお母さんはある日卵を見つけ、「食べられたらかわいそう」と持ち帰り、自分の卵と一緒に大切に育てます。ところが、産まれてきたのは…。
母親が子供へ贈る無償の愛、見返りを求めない優しさ。いろんなシーンで涙を誘われます。愛された者は他者を愛することができる。そんな普遍の事実を、絵本の中に見ることができます。
作・絵:宮西 達也
出版社:ポプラ社
本当に大切なものは?
⑦ビロードのうさぎ
ある日男の子のもとに、可愛いビロードのうさぎがやってきます。「子どもに愛されたおもちゃは いつかほんものになれる」と知ったビロードのうさぎは、男の子と幸せな日々を過ごすようになり…。
1922年が初版の古典的名作、「The Velveteen Rabbit」が酒井駒子さんの絵と抄訳で絵本になりました。ノスタルジックな素敵な絵を眺めながら、「ほんものとは何か」をしみじみと考えさせられます。
原作:マージェリィ・W・ビアンコ
絵・抄訳:酒井駒子
出版社:ブロンズ新社
⑧かたあしだちょうのエルフ
若くて強いオスのだちょうのエルフ。大きく素晴らしいエルフは、草原の動物の子供たちの人気者です。ある日、ライオンと闘って片足をなくしてしまいます。最初はエルフを心配してくれていた仲間たちですが...。
1970年に刊行され、もう40年以上も愛され続けています。版画で表現された絵はとても芸術的。心配しつつ離れていく仲間たち、孤独な中で最期まで大切な仲間を守ったエルフ。現代社会を重ね合わせずにはいられません。
作・絵:おのき がく
出版社:ポプラ社
⑨いつもいっしょに
いつもひとりぼっちだったくまのもとに、ある日うさぎがやってきます。うれしくてたまらないくまは、毎日うさぎのために、お料理をしたりと一生けん命お世話をしますが...。