日本で親しまれている山椒とは同族異種の関係にあたる、中国の香辛料“花椒”(ホアジャオ)。山椒と同じく痺れる辛さが特徴的で、最近では花椒をこよなく愛する“マー活女子”も登場しているそうです。
日本で親しまれている山椒とは同族異種の関係にあたる、中国の香辛料“花椒”(ホアジャオ)。山椒と同じく痺れる辛さが特徴的で、最近では花椒をこよなく愛する“マー活女子”も登場しているそうです。
独特な“痺れ”の虜になるマー活女子が続出!?
2月8日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)では花椒を特集。ブーム目前と言われる花椒の人気の秘密に迫りました。
花椒は主に四川料理で使用されているスパイス。番組に登場した麻辣連盟の総裁・中川正道さんによれば、花椒がもたらす「痺れ」は本場の四川で“第六の味覚”と呼ばれているそうです。さらに山椒とは違い、どこかフルーティーな香りがするのも特徴の1つ。その独特の風味に、最近では日本の大手企業も注目しています。
例えば「丸美屋食品工業」は2014年に、花椒を付属した「贅を味わう 麻婆豆腐の素」を販売。売り上げは好調のようで、マーケティング部の高岡万純さんは「前年比の1.5倍の売り上げ」と明かしていました。
さらに番組では、花椒の魅力にすっかり取りつかれてしまった“マー活女子”も登場。番組が取材したとある一般女性は、どこでも花椒を挽くことができる専用の“ミル”をカバンの中に常備。弁当のおかずや白米のみならず、デザートのチョコレートにも花椒をかけて食べるそうです。
チョコレートにスパイスという異色の組み合わせですが、視聴者からは「確かに花椒とチョコレートは合いそう」「痺れ系の風味とチョコレートって結構相性いいよね」「自分もチョコレートに花椒をかけてみたい!」との声が。
ちなみに花椒は市販の高級チョコレートやキルフェボンの「フレッシュラズベリーとチョコレートムースのタルト」にも使われており、もともとスイーツとの相性は抜群。気になった人は一度様々なスイーツに振りかけてみると、意外にハマってしまうかもしれません。
花椒を使った本格派「麻婆焼きそば」
ここからはブームの兆しを見せている、花椒を使った料理のレシピを紹介していきましょう。最初は包丁要らずで簡単に作れる「麻婆焼きそば」。
まずは牛切り落とし肉と花椒、豆板醤、サラダ油、一味とうがらし、酒、しょうゆを炒め合わせて“麻婆肉みそ”を調理。花椒はフライパンでからいりして、香りが立ったらペーパータオルで包み綿棒などで細かくつぶしてから使用します。
その後、サラダ油を熱したフライパンでしめじを炒め、香りが立ったら中華蒸し麺を投入。ほぐしてから酒をふり、弱火にしてふたをしましょう。
3~4分程蒸し焼きにしたら、麻婆肉みそを加えて完成。ちなみに麻婆肉みそは冷蔵庫で4~5日程保存が可能です。
花椒を使った和風料理「さくらえびとたけのこのスープ」
お次は「さくらえびとたけのこのスープ」。たけのこは薄切りにし、大根は薄い短冊に、万能ねぎは1cm幅の斜め切りにします。
その後、鍋でだし汁を煮立て、さくらえび、たけのこ、大根を投入。アクを取りながら、野菜がやわらかくなるまで煮ていきましょう。
野菜に火が通ったら酒と塩で調味。万能ねぎを加えて器に注ぎ、花椒を散らしたら出来上がりです。
花椒ならではのクセになる痺れと風味を、家庭料理にも取り入れてみてはいかが?
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