ストレスが多い時代の強い味方! ダメージを受けても折れない心「レジリエンス」の鍛え方。レジリエンス マスタートレーナー・久世浩司さんの教えのもと、映画やドラマ、バラエティ番組を中心に活躍する戸次重幸さんが挑戦!
「精神的な回復力」こと「レジリエンス」の鍛え方。STEP1として“ネガティブな感情をコントロール”できたら、その次は何をすればいい?
レジリエンスを鍛えるSTEP2:もとの心理状態に回復する。
ネガティブな感情が切り替えられたら、心の回復へ。
「気持ちの落ち込みに歯止めはかかっているものの、引き続き弱っている状態。そんな時に力を与えてくれるのが、周りの人の存在です。あなたが大変な時に助けてくれる人など“サポーター”の手を借り、回復を目指しましょう。また、レジリエンスが弱くなっている時ほど、自分に自信が持てず、再びネガティブな感情に陥りやすいもの。そこで、小さな成功体験を重ねたり、お手本を見つけてマネをするなどして、自己効力感を高めておくことも大切です」(レジリエンス マスタートレーナー・久世浩司さん)
【回復術1:サポーターに相談する。】
もとの心理状態に戻る際は、サポーターの存在が重要に。
「サポーターとは、自分を認め、落ち込んだ気持ちに共感してくれる人たち。いてほしいのは、“大変な時に助けてくれる人”“困った時に情報を提供してくれる人”“問題に直面した時に、有用なアドバイスをしてくれる人”“辛い時に一緒にいるだけで安心できる人”の4項目に当てはまる相手。同じ人がかぶってもいいけれど、それが1人だけだといざという時に心もとなく、5人くらいいるのが理想的。予めリストアップしておいて、心が折れた時には、この4項目の中から回復の手助けとなる適任者に相談してみよう」
【回復術2:自己効力感を高める。】
心が折れても、またチャレンジする気持ちが持てるようになるには、自分に自信が必要。
「それを養ううえで最も有効なのは、成功体験を重ねること。そんなに大それたものではなく、小さなことでいいんです。例えば、プレゼンが失敗して落ち込んでいたら、改めて友人の前でやってみる。リラックスしてうまくできれば、自信につながります。また、お手本を見つけて、見よう見まねで学ぶことも、自己効力感を高める一手です。これらを自分の性格や状況に合わせて取り入れると、『やればできる!』と思えるようになり、レジリエンスも高まります」
◎戸次さんの場合
「ナックスの中で大変な時に助けてくれる人といえば、大泉洋。僕がロケで8時間遅刻した時も、あの人はそれを大いなる笑いに変えてくれたんです。辛い時でも一緒にいるだけで安心するのは…全員かな」
◎“Mr.残念”戸次さんのレジリエンスとは?
“レジリエンス”をテーマに、心の回復過程を表現してくれた戸次さん。同じくチームナックスのメンバー・音尾琢真さんいわく、「メンバーいちポジティブ」な内面は、どう形成されたのか。
「そう聞くと、何も考えていない男のように思われるかもしれませんけど(笑)、実はその反対。もちろん落ち込みますし、いろんなことを考えてしまうタイプなんです。そんな時に僕を支えてくれているのが、高校生の時に出合った『カーネギー名言集』の中の言葉。好きな人に告白する時や、バイトを辞めるって怖い店長に切り出す時とか、学生なりに勇気が必要な場面で、背中を押してくれました。それと僕は母を亡くしているんですけど、その時の辛さと比べたら、どんなことも大したことはないと思えるんです」
では、自覚している強みは?
「健康なことですかね。上を見てもキリがない。役者の仕事にしても、とにかく今ある境遇に感謝しています。当たり前のことなんて、何一つないんです」
そんな戸次さんのレジリエンスを久世先生チェック!
「戸次さんは、名言など落ち込みが“下げ止まる”方法論を独自に持っていることからも、レジリエンスの高さが窺えます。また、今ある自分の状況に感謝をするのも、とてもいい習慣。それによりポジティブな感情が日々補填され、結果的にレジリエンスが高まります」
とつぎ・しげゆき チームナックスのイケメン枠。なのに、二枚目キャラには収まらない気の毒な事態が常々起こるため、ファンの間では“Mr.残念”と呼ばれることも。本人いわく、その原因のほとんどがお酒のせい(笑)。
久世浩司さん レジリエンス マスタートレーナー。ポジティブサイコロジースクール代表。著書は、『マンガでやさしくわかるレジリエンス』(日本能率協会マネジメントセンター)。
ブルゾン¥58,800 パンツ¥34,800(共にRAINMAKER TEL:075・708・2280) Tシャツ¥23,000(DESCENTE ALLTERRAIN/DESCENTE BLANC DAIKANYAMA TEL:03・6416・5989)
※『anan』2018年3月7日号より。写真・芹澤信次 スタイリスト・小林洋治郎(Yolken) ヘア&メイク・横山雷志郎(Yolken) 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
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