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老若男女、またまた号泣必至!ピクサー最新作の“裏”の夢物語とは? | ananweb - マガジンハウス

エンタメ

オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『リメンバー・ミー』です。

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よ~く考えよ~家族は大事だよ~♪ 大人号泣のピクサー最新作よ!!

ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)の映画って、いつもニクイわ~。だって、毎回大泣きさせられるんだもの! 大のオトナがハンカチしぼれるくらいに泣けるアニメーションばかり作るって、どんだけ天才ぞろい! ということで、またも号泣してしまった最新作『リメンバー・ミー』のリー・アンクリッチ監督に聞いちゃった!

「この作品の舞台・メキシコの“死者の日”は、以前から興味があったんだよ。日本のお盆のように伝統的な風習なのに音楽に彩られた娯楽的なお祭りだから、音楽的な物語を作れるんじゃないかって思って。リサーチしてみると、死者の日は“家族にとって重要なイベント”だと分かった。それでこの作品を、“音楽の持つパワーと家族の絆”を描く映画にしようと決めたんだ」

そうなの。日本のお盆やお彼岸と同じように、家族でご先祖をお迎えしたりお参りするのが、メキシコの「死者の日」。それが舞台だから、日本人だったら映画が始まって一瞬で共感&世界観に没入しちゃうって仕掛け。しかも監督が「一度聴いたら忘れられない」って言う主題歌を作ったのは、あの“アナ雪”のレリゴーの作詞作曲家・ロペス夫妻! 「いまでも朝、目が覚めたら、つい口ずさんでしまうほど」と監督が言う通り、春はこの曲で決まりね。

で、肝心のストーリーなんだけど、老若男女号泣必至なの。音楽を禁じられた家で育ったものの、音楽に天才的な才能を持つミゲル少年が、死者の日にあの世でご先祖さんに赦しをもらおうとする冒険モノ。これを観て「ご先祖さんは大事だよ〜♪」って思わない人はいない、家族の絆を再確認できるお話よ。

「あの世ではミゲルのからだが次第に透けて見えるようになるんだけど、『千と千尋の神隠し』から着想を得た。あの世での時間制限があることで、展開が読めない感動的な物語になったと思うよ」と監督。まさに〜! し・か・も。ミゲルが憧れてやまない重要キャラのデラクルスは、アメリカンドリームを体現した人として出てくるんだけど、クリエイターの中にもアメリカンドリームをつかんだ女子がいるの。それがこのアートワークを描いたアナ・ラミレスちゃん。メキシコ出身ってことで招かれた女子スタッフなんだけど、彼女のアートワークは作品の随所に活かされてるばかりじゃなくて、この作品の公式絵本まで手がけちゃったほど。物語の感動だけじゃなく、夢のある裏話まであるなんて、どんだけピクサーすげーのよ!

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アメリカンドリームをつかんだアナちゃんのアートワーク(音楽を禁じる家訓を作ったイメルダひいひいおばあちゃん)。彼女のアイデアはカワイイ系デザインでほとんど採用。才能アリ!

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リー・アンクリッチ監督 1967年、オハイオ州生まれ。『トイ・ストーリー2』(‘99)、『ファインディング・ニモ』(‘03)で共同監督を務めた後、‘10年の『トイ・ストーリー3』で初の単独監督を務める。

日本語吹き替え版のミゲル役は奇跡の歌声と評されるシンデレラボーイ・石橋陽彩くん。マジでめっちゃ歌ウマなので、吹き替え版も必見。字幕版とあわせて2度オイシイ作品よ。3月16日より全国ロードショー。(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
※『anan』2018年3月21日号より。インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)
(by anan編集部)

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