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がんばりすぎずにお金が貯まる方法とは?心理学を味方につけた節約のコツをFPが解説

節約・マネー

新しい1年が始まりました。今年こそお金を貯めようと決意して、家計簿をつけたり節約を始める人もいるのでは? でも、無理にがんばりすぎて、ストレスを抱えてすぐに断念してしまうことがよくあるそう。そこで、続けやすい節約のコツについて、ファイナンシャルプランナーの佐藤さんに聞いてみました。

節約に励みすぎるとリバウンドが起こる?

お金を貯めようと思ったとき、なにから手をつければいい?
「まずは、今のお金の使い方を把握して支出を減らすことが必要です。そのため、家計簿をつけて家計の現状をチェックし、無駄な支出を洗い出して減らしていくというのが家計の見直しの王道です」と佐藤さん。

ただ支出を減らすことに一生懸命になりすぎて、節約が苦になって長く続かなかったという話を耳にすることも。
「確かに節約に励むあまり、かえってストレスを抱えるケースも少なくありません。これは、お金の健康状況を整えようとしすぎて、心の健康状態を悪くしている状況です。それが行き過ぎると、無理なダイエットと同じでリバウンドしてしまう、つまり、ストレス解消のためにかえって支出が増えることになりかねません」(佐藤さん)

やみくもに節約するのはNG!自分にとって価値があるものにお金を使おう

では、リバウンドをしないようにするにはどうしたらいい?
「お金の量だけに注目すると、失敗しやすいかもしれません。使うお金の“質”に注目するとよいですよ」と佐藤さん。やみくもに節約をするのではなく、自分の好きなものや価値観に合うものにお金を使い、金額以上の価値を感じることが、無理せず節約が続くコツなのだそう。

具体的にはどういうこと?
「例えば、会社帰りにデパ地下でケーキを買うのは、一般的に浪費とされます。しかし、ケーキを食べることが何より好きな方にとっては、金額以上に食べたときの幸せを感じられたりしますよね。これは、必ずしも浪費とは言えないのはないでしょうか。私の場合、喫茶店巡りが趣味なのですが、カフェでゆったりした時間を過ごす時間は、コーヒー1杯以上の価値があると感じていて、あえて大事にしています」(佐藤さん)

他にはどんな例があるの?
「服やバッグなどを金額ではなく、ブランドの歴史やコンセプトに共感するものを買うのもそうでしょう。自分の価値観を示すことになりますし、日々の生活にモチベーションを与えてくれます。私は、フェアトレードも意識したバングラデシュ製のバッグを使っているのですが、このバッグを日々目にするたびに自分の生き方を問い直すきっかけになっています」と佐藤さん。

なんとなく買うものは減らして、自分にとって価値があるものにお金を使うことで、メリハリがついた節約ができそう。

ついついお金を使ってしまう心理に注意!冷静に見直そう

ほかに節約がうまくいくコツはある?
「お金を使うときの心理について知るのも節約のコツのひとつです。お金を心理学的に考える行動経済学の観点で、節約に役立ちそうなものを3つご紹介します」と佐藤さん。

「まずひとつは、『みんながやっていると自分もやりたくなる』心理です。行列があると並んでしまう、口コミの評価が高い商品やサービスを買う、というのは、その心理からきています」と佐藤さん。たくさんの人がいいと思っていることと、自分に合うことを分けることが大事だそう。
「次は、『低い確率を高く見積もる』心理です。よくある例は、宝くじ、保険などが挙げられます。宝くじは、当たりを期待するより、当たるかもしれないというワクワク感を楽しむくらいが健全ですし、保険を購入するときも、事故や病気の起こる確率と出費のバランスを考えることが大切です」(佐藤さん)
「最後に、『現状維持』、『損失回避』の心理です。例えば、化粧品やサプリメントの試供品を使って後から有料で購入というのは、そのまま使いたいという『現状維持』の心理を意識した販売手法です。また、インターネット等のサービスでよくある初月無料サービスは、1円も損したくないという『損失回避』の心理を意識した販売手法です」と佐藤さん。こういった商品やサービスは、本当に自分に必要なのか、契約前に特に慎重に判断した方がよいそう。

お金をついつい使ってしまう心理を理解して、今年こそお金が貯める家計をめざそう。

教えてくれた人

佐藤彰(さとうあきら)さん

佐藤彰コーチングFP事務所代表。

ファイナンシャルプランナー。金融機関からの独立を経て情報提供する必要性を実感し、現在は金融商品や保険を販売しない独立系のFPとして活動している。

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