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カメラマンが伝授!おしゃれな写真を撮るコツ&加工方法♪

レシピ

Instagram(インスタグラム)のフード写真を上手に撮るノウハウを紹介しているこの連載。今回はおしゃれな写真の撮り方や加工の仕方、おすすめの無料アプリなどまとめてをご紹介。きっとあなたも「いいね!」をたくさん押してもらえるはず。

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Instagramに投稿するのは加工をしてから

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Instagramを見ていると、本当にいろいろな人が写真を投稿しています。そして、たくさんの「いいね!」をもらっていますね。あなたも素敵な写真を見かけるたびに、「いいね!」を押しているんじゃありませんか?

あなたがふだん撮っている写真とあなたに「いいね!」を押させた写真、いったいどこに違いがあるのでしょう。それを理解できるようになれば、きっとあなたもおしゃれな写真を撮れるようになるはずです。

もちろん簡単ではありませんが、そのためのテクニックには、手軽にできるものがいくつもあります。中でもすぐに実践できそうなのが、よりおいしそうに、おしゃれに見えるよう写真を加工する方法。これを知っているかどうかで、あなたの写真のクオリティは格段に上がると断言できます。

というわけで、今回はおしゃれな写真を撮るコツをまとめつつ、そうして撮った写真をどうすればより素敵な作品に仕上がることができるのか、その加工法をお教えしたいと思います。ちょっと覚えればすぐに試せるものばかりなので、ぜひ覚えてくださいね。

まずはおしゃれな写真を撮るコツ

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撮影するのは午前中。自然光を利用する

某サイトで行われたアンケートによると、フード写真で人気の高いインスタグラマーの多くが、朝6時から12時の間に撮影を行っていました。これは、そう答えたほとんどの人が、自然光を使って写真を撮っているため。

なぜかというと、自然光はとても明るく、色が自然で、かつやわらかな光だからです。

特に、色がついていない午前中の光は、写真を撮る上でとても扱いやすい光です。この光を料理などの後ろからやや斜めの逆光で当たるよう被写体を配置して撮影すると、生々しい影のない、明るくて雰囲気のある写真を撮れる可能性が高くなるでしょう。

被写体の色を意識する

Photo by macaroni
Photo by macaroni

写真の色味はとても大事な要素です。食材の色がくすんでいたらおいしそうには見えませんし、その逆に彩度が強すぎても不自然になります。基本的には、食材の自然な色をそのまま表現すると、人目を引く魅力的な写真に近づけることができるでしょう。

また、色の相性を考えながら、画の中にどんなものを入れるか考えることも大切。ワントーンに偏らないよう、赤、黄色、緑などを上手く配色するよう意識してください。カラフルならいいというわけではなりませんが、色の多い写真がひと目にとまりやすいのは確かです。

色味については、下の記事で取り上げたmiku_colorsさんが上手なので、ぜひ参考にしてください。

ちょっとひねった構図を考える

Photo by macaroni
Photo by macaroni

シンプルゆえの魅力というのもありますが、ユニークだと思うものに強く引かれるのが人間です。ですから、構図を決めるときは、画の中にちょっとした変化を加えるよう意識しましょう。

たとえば、メインの被写体を真ん中には配置せず、ちょっとズラして置いてみる。斜めに傾けるのもよいでしょう。画の中に動きを出すためランチョンマットを入れ、しわを寄らせるというのもInstagramではよく見かけるテクニック。また、被写体の一部を切る、つまり画の外へ置く見せ方もおすすめです。

カメラの位置は、料理の真上か、斜め45度がいいでしょう。特に真上、真俯瞰から撮った写真はいかにもインスタグラムらしい作品になりやすいので、ぜひ試してみてください。その際、気をつけてほしいのは、画の中にバランスよく被写体を配置すること。

一部を空けるにしても、全体のバランスを意識する。無駄にスペースが空いているだけの構図にならないよう、気をつけてください。

また、高さのあるものを撮るときは、真横からというのもいいでしょう。どこから撮れば被写体の特徴がよりしっかりと伝わるかを考えれば、カメラの位置や構図は自ずと決まってくるはずです。

下記のリンク記事で取り上げた@shewhoeatsさんは、構図についてかなり卓越しています。その作品を眺めるだけで、参考になるポイントがたくさん見つかるはず。

フード写真の加工の仕方

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どうして写真を加工するのかといえば、その魅力を際立たせるためです。撮ったままで十分素敵な写真も、加工することでよりよい写真になる可能性があります。いえ、ほとんどの写真が、加工によって品質を上げることができると考えていいでしょう。

写真編集アプリやパソコンのソフトを使うと本当にいろいろなことができるのですが、まずは基本を覚えましょう。光、色、そして構図。この3つのポイントを調整するだけで、写真のクオリティは見違えるように高まります。

暗い写真を明るくする

演出としてロウキー、つまり暗く撮る場合もあるでしょうが、被写体の魅力というのは十分な光量があってはじめて伝わるものだと思ってください。ですから、撮った写真の被写体が暗く写っているなら、はっきりとディテールが見えるよう明るめに調整してください。

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暗い写真

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明るく調整した写真

わざとハイコントラストに撮ったという場合は、ハイライト(画の中で一番明るい部分)が適正な明るさ(白とびしていない明るさ。以下参照)になっているならほかは暗くてもいいということもあります。画全体を見て、心地よい明るさとなるよういじりましょう。

その際気をつけてほしいのは、白とびと黒つぶれ。白とびとは、明るくしすぎて画像の一部が真っ白になってしまうこと。黒つぶれはその逆、暗くしすぎて真っ黒になった状態です。どちらも画のデータが失われてしまっている状態で、その状態で保存すると、以降どう画像をいじってもその部分は白くとび、黒くつぶれたままとなってしまうので、注意してください。

色味を調節する

被写体、つまり食材の色味は重要です。これがくすんでいたり薄かったりするとおいしそうに見えませんし、これは私感ですが、まずそうに見える料理写真はどのように撮ろうがおしゃれではありません。

撮った写真を写真編集アプリで調整したことがある人は多いと思いますが、アンティークな風合いを出すようなフィルターは料理写真には使わないほうがよいでしょうね。それは、せっかくの写真の魅力をむしろ損なわせる加工です。

フィルターを使うなら、写真の色がはっきりと表れるような、コントラストと彩度を高めてくれるもののほうが使いやすいでしょう。注意してスライダーを動かしながら、自分好みな色合いを探してみてください。

トリミングと傾きで構図を再構成

写真のどこを使うか、また、どんな角度で使うかも、写真編集アプリなどで調整できます。

トリミングとは、写真を切って一部を使うこと。傾きはわかりますね。画像を時計回りか反時計回りに動かして、被写体などの水平を取り直す加工です。

たとえば画の中に余計なスペースが空いてしまったときや、微妙に傾いている被写体があったとき、これらの加工をすることで画としての完成度が高まります。

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撮影後未加工の写真

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トリミングし、傾きを調節した写真

基本的には、画全体にものがバランスよくちらばっている状態がよいですが、多少撮影や加工に慣れたら、ぜひ余白を生かした画づくりにチャレンジしてください。料理をあえて上や下、左右にずらして置くことで反対側に余白をつくると、写真が洗練された雰囲気になります。

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