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GW中に読みたい完結マンガおすすめ25選! 「このマンガがすごい!」元編集長たちが徹底比較

カルチャー

最高に面白い漫画、読みたいですよね? 「鬼滅の刃」など話題の人気作はもちろん、日本には沢山の名作漫画があります。そこで、「このマンガがすごい!」元編集長をはじめとした“漫画のプロ”たちが、完結した人気作品を徹底比較! 「最高の最終回」を基準に、口コミではわからないガチのおすすめランキングを紹介します!

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多くの人が夢中になった「鬼滅の刃」。ついに完結し、最終巻発売日には書店に大行列ができていました。しかし、素晴らしい漫画 は鬼滅の刃だけではありません。バトル漫画 やギャグ漫画 、少女漫画 、スポーツ漫画 など様々なジャンルに名作は存在しています。

そこで今回は、「このマンガがすごい!」元編集長をはじめとした漫画 のプロたちによる、「最終回が最高か」を基準にしたおすすめの完結漫画ランキングをご紹介。お出かけが難しい今こそ、名作漫画に酔いしれるチャンスです!

……ですがまずは、やっぱりスルーできない「鬼滅の刃」について語っていきましょう!

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鬼滅の刃 全23巻
吾峠呼世晴
集英社

累計発行部数1億2000万部、経済効果2700億円といわれる大ヒット作『鬼滅の刃』。最終巻発売日は書店にすさまじい行列ができました。ここまでみんなが「鬼滅」に夢中になった理由はどこにあるのか、識者に聞いてみました。

そう語るのは、アニメーション監督・木村氏。現役の漫画家である二平氏も

と、展開の速さに注目しています。

『このマンガがすごい!』元編集長の薗部氏は、

としつつ、同時に「それらを読み飛ばしてもカタルシスがある」(薗部氏)と評価。“漫画 の読み方”を問わず物語を味わえる点は、ヒットの要因の一つと言えるでしょう。

加えて、主人公とその周囲にはすこぶる魅力的なキャラクターが揃っています。

一方で鬼たちの心理も丁寧に描かれているため「主人公と禰豆子の写し鏡的でありながら、また違う兄弟の絆で結ばれた堕姫と妓夫太郎の関係がとてもいい」(薗部氏)と、敵方にも感情移入しやすく、物語の世界観を広げてくれているのも作品の魅力の一つと言えるでしょう。

なお、最終回は賛否両論巻き起こるまさかの展開が用意されています。実際にその目で確かめてみてはいかがでしょうか。

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しかし、素晴らしい漫画 は「鬼滅の刃」だけじゃないはず!……なので、いろんなジャンルの“漫画のプロ”たちに聞いて「完結済みおすすめ漫画ランキング」を作りました。

評価方法は以下のとおりです。

右に紹介した識者5名に「最終回が素晴らしい」「3巻以上ある」「読後感のいい」漫画を20冊セレクト依頼。1位は20点~20位は1点と点数をつけ、その結果を集計しました。

漫画 が好きなライター、編集者などにも上記の基準で漫画のセレクトを依頼。こちらも同様にして点数を配分し、集計。識者のセレクト結果にプラスしてランキングを出しました。

ランキングの結果は、事前に識者に送信。その後Zoomを利用して、今回のランキングについて語り合ってもらいました。

それでは、完結済み漫画ランキング1位からおすすめ順に発表します!

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風の谷のナウシカ 全7巻
宮崎駿
徳間書店
連載:アニメージュ
(1982年2月号-1994年3月号)

1位は「風の谷のナウシカ」。映画より漫画 のほうが深いという意見が多数。映画ファンも絶対読むべき作品と言えます。

陸地の大部分が腐海に覆われてしまった未来の地球。居住可能な土地を求めて人々は争いを続けていました。人口500人ほどの小国「風の谷」の族長の娘・ナウシカは、ある出来事でトルメキア帝国のクシャナ軍に連行されてしまうのですが……。

1984年に公開された映画で描かれているのは実は2巻の途中までで、設定も異なっています。

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編集王 全16巻
土田世紀
小学館
連載:ビッグコミックスピリッツ
(1994年2・3合併号-1997年44号)

2位は「編集王」。主人公の熱さが多くの人の心を揺さぶったようです。

『あしたのジョー』に憧れてプロボクサーを目指していた主人公のカンパチ。網膜剥離により夢を諦め、漫画雑誌の編集として、ジョーの目指す姿を追うことに。トラブルを起こしながらも、その熱さで周りの編集者や漫画家の心を動かしていきます。

漫画業界に切り込みすぎて打ち切りになるのでは?と周囲をハラハラさせた大傑作です。

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墨攻 全11巻
酒見賢一(原作)
久保田千太郎(脚本)
森秀樹(作画)
小学館
連載:ビッグコミック
(1992-1996年)

3位は「墨攻」。墨攻歴史系漫画 が好きな人は必読です。

直木賞候補にもなった同名の歴史小説が原作。中国の戦国時代末期~秦代初期を舞台に、無差別な愛を説く「墨子」の教えを貫こうと奮闘する革離の運命を描いています。

戦いは思想を守るため、攻めではなくあえての守り。漫画の後半はオリジナルストーリーで展開。小説の続きを読みたいなら、漫画 を読めばその後の墨家の運命がわかります。

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漂流教室 全11巻
楳図かずお
小学館
連載:週刊少年サンデー
(1972年23号-1974年27号)
※リンク先は文庫本(全6巻)になります。

4位は「漂流教室」。楳図かずお氏にしか描けない表現力が物語の深みを一層増しています。

“恐怖マンガ”という言葉を生み出した楳図かずおの名作。東京大地震のエネルギーで大和小学校の校舎は、人類が滅びた未来に飛ばされてしまいます。

先生たちが死んでしまった中、残された862人の生徒たちはどうやって生き延びるのか。ラストまで頭の中で作り上げてから書いているというだけあり、最終回の練り上げ方が見事です。

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