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「今度はどの美術館へ?アートのいろは」生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展

エンタメ

ラジオ番組で美術展を紹介するうちに美術館巡りの面白さに目覚めたというDJAIKO62さん。3回目となる今回は、上野の森美術館で開催中の「生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」をご紹介。誰もが一度は見たことのあるエッシャー作品がこれだけの規模で見られるのは東京では約12年ぶりという機会です、ぜひ上野へ!

DJAIKO62 / ラジオDJ、ナレーター

上野の森美術館で開催中のミラクル エッシャー展に行ってきました。マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生誕120年という節目に、日本初公開のコレクションがイスラエル博物館から来日しています。エッシャーの版画家人生をあらためて知る絶好の機会です。

エッシャーと言えば「だまし絵」。

『描く手』1948年

エッシャー展公式サイトの応援コメントにも書かせていただいたのですが、エッシャーと聞いてまず思い浮かんだのがこちらの「描く手」。そしてもう一点、

『滝』1961年

「滝」もそうです。滝つぼに流れ落ちる水を目線で辿っていくと不思議とスタートに戻るという、ずっと見ていても飽きない傑作です。

版画だという驚き!

作品を目の前にして改めて驚いたのが「版画」だという事。鉛筆をぼかしたような濃淡、極細の描き込み、昨今人気の超絶技巧にも通ずる細かさです。ふと思い浮かべたのは浮世絵でした。摺師、彫師、絵師と完全分業制だった日本のそれとは違い、エッシャーは木版なども全て自分で手掛けたといいます。また、原版もあまり積極的に残す方ではなかったらしく、今回見られる多色刷り用の木版(『表皮のための版木』)は大変貴重なものだそう。

東京では約12年ぶりの機会。

世界最大級のエッシャーコレクションを有するイスラエル博物館から今回来日しているのは約150点、現地でも作品保存の観点から常設展示されていないコレクションを一気に見られます。だまし絵のイメージから、もっとポップなものを想像していたのですが非常に重厚でした。何かエッシャーの考える想像上の世界や、パターンがくり返し循環するような絵を夢中で見ていると、その絵の中にとどまりたくなるような、捕らわれるような不思議な感覚が起こりました。

『循環』1938年

『婚姻の絆』1956年

ファンタジーでもあり、奇妙でもあり、二人の絆は切れることのないリボンとしてのイメージで表現されています。自画像や妻イエッタのポートレイトもあるんですが、見れば見るほど「エッシャーはいったいどんな人だったんだろう?」と興味が深まります。

スケールでも圧倒的、「メタモルフォーゼⅡ」の来日。

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