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浪費女子でも家計簿ナシで貯まる♡アラサー夫婦のラクちん家計管理術

貯金しようと思い立ち、「まずは家計簿から」と始めても、つい3日坊主になってしまったり、収支が合わなくて挫折してしまったり...。1ヶ月続いたとしても、「ただつけているだけ」で実際に貯金はできていなかったり。そんなマネー音痴の女性を救済するこの企画。
貯まる仕組みを一度作ってしまえば、あとはほったらかしでOKという画期的な家計管理の方法を、お金のプロ・花輪陽子先生に取材しました。

取材・文/村越克子 イラスト/EBI

2018年8月
ライフスタイル

貯金50万円以下の夫婦...

「浪費女子」代表・ユミさん(34歳)

夫(38歳)とふたり暮し、東京都在住の34歳。自身はメーカーの事務職、夫はサービス業。住まいは駅から徒歩8分、築20年の賃貸マンション。「生活費として月に3万円ずつ出し合って、共通財布に入れていますが、使ったお金を清算するのが面倒で機能していません。近いうちに子供も欲しいし、都内にマンションも買いたいですぅ」とのこと。

今回マネー指導をしてくれるのは...

ファイナンシャルプランナー・花輪陽子先生

メディアでも活躍しているファイナンシャル・プランナー。大学卒業後、外資系投資銀行に入社。OL時代は買い物好きでクレジットカードを使い放題。リボ払いの残債が200万円にもなったという、元“貯まらん女子”。結婚後、リーマンショックのあおりで夫婦同時失業を経験。いざというときのお金の大切さに目覚め、猛勉強の末、ファイナンシャル・プランナーに転身。
2015年から生活の拠点をシンガポールに移し、セミナー講師など幅広く活躍。

花輪陽子先生 公式サイト

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これといった贅沢はしていないのに、なぜか貯まらない人、急な出費でいつも慌ててしまう人でも、1年間で100万円、ムリなく貯める方法を解説した一冊。毒舌うさぎ先生がときに厳しく、ときにやさしくアドバイス。漫画とイラスト入りでわかりやすく、お金オンチ女子にもおすすめです。

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まずはユミさんの家計簿を拝見!

食事はほとんど作りません...

「朝食は、夫は食べません。私はコンビニパンとスタバでコーヒーを買って出社します」とユミさん。聞けば、ほとんど自炊することはないのだとか。「昼食は、夫は仕事が忙しくて時間がないので、コンビニおにぎり程度、私は同僚と外食ランチが多いですね。夕食は、夫は定食屋か飲み会。私はスーパーの惣菜か定食屋、カフェなどへ。帰りにコンビニでスイーツや缶チューハイを買うのが習慣になってます。私も週2日くらいは飲み会があり、1回6000円程度かな」とのこと。

ユミさんひとりの食費に1日3000円はかかっていそうな計算。外食代と飲み会代を合わせると、ひと月に妻9万円、夫4万円の食費支出。このほか、週末は夫婦で外食し、月に4万円くらいかかっているようです。

自分磨きには お金をかけたいんです~!

教養・趣味・娯楽費の内訳は、ユミさんのスポーツジム1万4000円、ヨガ1万5000円、英会話スクール2万1000円。単発で美肌セミナー(1回3000〜2万円)などによく行くそう。ボーナスが入ると、年に1回くらいはとブランドもののバッグを購入するほか、ジムのパーソナルトレーニング1回7000円、エステ1回8000円のものを10回分の回数券で買うことがあるとか。「全部合わせるとかなりの金額になりますが、自分磨きのための投資だと思っています」とユミさん。

夫の趣味は映画鑑賞と読書。レンタルではなく、DVDや本を買って手元に置きたいタイプなので、月1万円くらいは使っているそうです。

ファッション・美容の内訳は、ユミさんの美容院代1万5000円、洋服代3万円、夫のヘアカット代5000円。
「私は1カ月半に1回程度、美容院でカット、カラーリング、トリートメントをします。洋服は主に通販で購入。よく失敗しますが、1着ずつは安いので、ま、いいかな~と思ってます。

でも、服はプチプラを選んでいるし、ハイブランドのものを買うのはボーナスのときくらい。食事も定食屋さんなどで安く済ませようとしているし、そんなに贅沢はしていないと思うのですが...。旅行に行きたくても貯金が無くて行けないのが悩みです」(ユミさん)

花輪先生の感想

典型的な「あればあるだけ使う」タイプ ! このままでは一生貯まらないかも

「手取り月収がふたり合わせて54万円もあるのに、ほとんど貯金できていないということは、54万円を使い切っている証拠。特に目立つ出費が食費の17万円と、教養・趣味・娯楽・ファッション・美容の約12万円。これはかなり使いすぎです。ムダ使いだらけだと思うので、ここを見直せば、必ず貯金できるようになるはずです。
また収支をみると、支出が月収をオーバーしています。ボーナスで補填しているということ。さらに、ボーナスが入ってもエステの回数券など大きな買い物をしてしまうのでは、貯金が貯まらないのも当然です。
今はまだ30代と若く、夫婦ふたりだけの生活なので、“その月暮らし”でなんとかなっても、この先、教育費、マンション購入費用、老後の備えなど、まとまったお金が必要になると、途端に困ることになりますよ。今からムダな出費を減らして、家計のスリム化を目指しましょう」(花輪先生)

「貯まらない家計」解決法はコレ!

STEP1:「貯まる仕組み」をつくる

STEP2:「家計の現状」を知る

STEP3:「ムダな支出」を省く

この3ステップを実行するだけで、家計簿をつけたり、チマチマ節約しなくても、みるみる貯まっていきます。世帯収入の多い少ないに関係なく、共働きカップルみ~んなに応用可。では、さっそく詳しく説明しましょう。

STEP1:「貯まる仕組み」をつくる

「余ったら」ではなく、 給料日に先取りで貯金する!

「お金が『あればあるだけ使う』浪費タイプのユミさんご夫婦が貯金するには、先取り貯金しかありません!」と花輪先生。「貯金できない月があるのは、『余ったら』貯金しようと思っているから。貯金は『余ったら』ではなく、『先に』確保することが大事です。
貯金する日はズバリ『給料日』! 給与振込口座から積立預金口座にお金が移る日を、給料日に設定するのです。これなら残高不足になることはありません」(花輪先生)

貯金は3つに分ける

「共働き夫婦の貯金の仕方ですが、3つの貯金を作るといいでしょう」と花輪先生。闇雲に貯金を始めても、ユミさんのような浪費家タイプはつい切り崩してしまいがち。手をつけない『夫婦で貯める専用貯金』と切り崩せる『夫婦の臨時支出用貯金』、そして個人の『へそくり貯金』の3つに分けるのがおすすめです」。

①夫婦の「貯める専用貯金」

夫婦で将来のために備える貯金。住宅購入の頭金や老後の生活資金のために、手をつけずに貯めておくお金です。「毎月の貯金額は、夫婦の手取り月収合計の15~20%前後を目標に設定するのがいいでしょう。ユミさん夫婦の手取り月収の合計は54万円なので、15%だと約8万円。それぞれ自分の手取り月収の15%ずつを貯金に回せば良いでしょう」と花輪先生。ユミさんは約3万4000円、夫は約4万6000円となります。

②夫婦の「臨時支出用貯金」

帰省や冠婚葬祭、家電の買い替え費用、固定資産税、車検代など、臨時の支出に備えるための貯金。「貯金額は夫婦の手取り月収の5〜10%前後を目標にしましょう」と花輪先生。ユミさん夫婦の場合は5%として約2万5千円。それぞれの手取り月収の5%は、ユミさんは約1万円、夫は約1万5000円となります。

③個人の貯金(へそくり)

「共働き夫婦は、夫婦用の貯金だけでなく、それぞれ個人のへそくりを用意しておくと安心です。毎月のへそくりの額は、手取り月収の10%前後を目安に設定してみましょう」と花輪先生。ユミさんの場合は、毎月2万3000円をへそくりに。「夫婦の貯金」「夫婦の臨時支出用貯金」「個人のへそくり貯金」の3つの貯金の合計額が、手取り月収の25~30%になるのが目標。初めは無理のない額からでも構わないので、貯金額を設定してみましょう。

先に貯金をして、残りで生活する

家賃や光熱費など生活にかかるお金を確保したら、お小遣いとして自由に使える金額が見えてきます。先取りで貯金を確保しているので、全部使い切っても、毎月、必ず貯まっていく仕組みです。

お金の流れはこう整理する!

『夫婦共有の貯金口座』といっても、実際には夫婦どちらかの名義になりますが、『この貯金はふたりの貯金』と確認し合って、自分専用の貯金とは別に貯めていきましょう」(花輪先生)

夫婦で使う「生活費用口座」をつくる

「貯金口座とは別に、『夫婦の生活費用口座』をつくります。まずは家賃、水道光熱費、食費、日用品費など生活にかかるお金を算出し合計額を出し、夫婦それぞれがいくらずつまかなうのか決めます。ユミさんご夫婦の場合は、食費が特に高すぎるので、一般的な食費の目安の手取り月収の15%で計算しましょう。食費以外の項目も全体的にかけすぎているので、設定金額はしっかりと考えてみることが必要です。

生活費の分担金額は、貯金額同様に、それぞれの手取り月収の金額に合わせて負担額を決めると良いでしょう。決めた額をそれぞれが「夫婦の生活費口座」へ入金します。この口座のキャッシュカード(口座名義人カードと代理人カード)と、クレジットカードもふたり分つくり、各自が持つようにすれば、面倒な精算の手間もいりませんよ」(花輪先生)

趣味や習い事は自分のお金から出す

「『生活費用口座』のお金は、家賃、水道光熱費、食費、日用品費、ウォーターサーバー代など夫婦ふたりで使うお金です。それ以外の支出、たとえば妻のスポーツジム代、英会話代、美肌セミナー代、夫のDVD・本代、ヘアカット代などは、各自が自分のお金から出します。
共働き家計を管理するポイントは、『ふたりのお金』と『自分のお金』を分けることにあります。ここをうやむやにすると、どんぶり勘定になりムダ使いが増えて、世帯貯金も個人の貯金もいつまで経っても増えませんよ」(花輪先生)

STEP2:家計の現状を知ろう

「ユミさん宅の家計は、月収以上に支出が多く、ボーナスで毎月の赤字を補填している状態。しかも何にいくら使っているかが不明です。まずは、その現状を知ることが大事。
家計簿をつけるのが面倒なら、レシート分けをしてみましょう。すべての支出をチェックするのがムリなら、まずは特に支出が多い食費だけでもOK。支出が多い箇所には、ムダ使いが潜んでいる可能性が大きいので、そこをチェックするだけでもムダを抑えることができます」(花輪先生)

「レシートポイポイ法」がおすすめ!

やり方は簡単。食費に関するレシートをいくつかのシーンに分けて、箱(封筒やファイルケースでもOK)に入れて分類します。レシートを箱に入れるだけの「レシートポイポイ法」なら、ノートもペンも要りません。

ユミさんはこの4つに分類!

①コンビニ
朝食のパンや帰宅時のスイーツなど、コンビニで買った飲食物

②カフェ
朝のスタバや休憩などで習慣化しているカフェ利用

③ひとり外食
定食屋さんやラーメン店などひとりでの外食

④交際
飲み会参加や、夫婦での外食も含む

給料日前に、4つの箱にたまったレシートの合計額をそれぞれ出します(1カ月分をまとめて集計するとレシートの枚数が多すぎる場合には、1週間ごとに集計)。
コンビニ、カフェ、ひとり外食、交際……それぞれにいくら使ったが判明します。
『なんとなく外食や飲み会が多いかも』と思っているのと、実際に使った金額が明確になるのとでは、意識が違うものです。外食の回数を半分にして自炊すれば、その分、貯金が増える…と考えると、家計に関するモチベーションがきっと上がりますよ」(花輪先生)

STEP3:ムダな支出を賢く省こう

支出を減らせば、その分貯金にまわせるお金が増えますが、「あれもこれも我慢」ではストレスがたまります。ストレスがたまると、あるとき爆発してドカンと衝動買いに走ることも……。そんなことにならないように、ムリなく支出が抑えられる賢い節約法を紹介します。

●外食費

「ユミさん宅の貯まらない理由のひとつが、外食費が多いこと。朝昼晩の3食をほとんど外食で済ませているのが原因ですね」と花輪先生。食費=外食費で、17万円にもなっています。
「一般的な食費の目安は、手取り月収の15%。ユミさん宅の15%は8万1000円なので、倍以上の金額になっています。これでは貯まりません。

『レシートポイポイ法』で、夫婦それぞれの外食の中身をチェックして、削りどころを見つけましょう。
食事には『外食(がいしょく/飲食店での食事)』『中食(なかしょく/総菜・お弁当など)』『内食(うちしょく/自炊)』の3タイプがあります。コストは外食>中食>内食の順で低くなります。自炊すればするほど、食費を安くあげられるというわけです。

ユミさん宅の場合も、自炊すると食費がかなり減らせるはずですが、いきなりすべて自炊にするのはムリなので、『中食』を活用しましょう。
ひとりの夕食はスーパーの総菜やお弁当をメインにすれば、外食よりは安く済ませられるはずです。
週末の夫婦の外食も節約しましょう。1回1万円以上かけるなら、『中食』のデパ地下のデリカを利用すれば、3分の1以下で済むはずです。おいしいおかずやおつまみで、“家飲み”を楽しむというのもいいですよ」

●妻の習い事代

「ユミさんはスポーツジムとヨガの両方に通っていますが、スポーツジムのプログラムのなかにヨガ、ありませんか? 確認してみましょう。また、勤務先によっては福利厚生でスポーツジムをお得な料金で利用できるケースがあります。チェックしてみましょう。
英会話は、私も利用していますが、インターネットを利用した『スカイプ英会話』なら、1日1回25分コースで月額6000円というのもあります。24時間、自分の都合のいい時間に利用できるので、スクールに通うよりも便利なのではないでしょうか?
習い事、美容、ファッションを含めて、なるべく手取り月収の20%に収めることが目安です」(花輪先生)

●洋服代

「思いつきでフラリと買うのではなく、予算を決めて予算内で買いものを楽しみましょう。コートなど冬物の衣類の方が夏物よりも高額なので、予算は月額で決めるのではなく、年間で予算立てした方がムリがありません」(花輪先生)

●保険

「保険料は手取り月収の3%が目安です。ユミさんは医療保険、ガン保険、個人年金型保険の3つに加入していて、保険料が合計で1万4000円。約4000円、目安よりオーバーしています。
保険料を抑えるなら、この3つのなかでは医療保険が、必要性が低いかもれませんね。健康保険の加入者には『高額療養費制度』があるので、どんなに医療費がかかっても、1カ月の支払いは10万円程度で済むので、医療費はこれでカバーできる部分が大きいのです」

「ご主人さまは、現在、無保険ですが、まずは会社の健康保険の内容を確認しましょう。公的保険で足りない分を私的保険で補うようにすると、保険のかけ過ぎを防げますよ。
一般に医療費がかかるのはガン治療なので、ガン保険に加入するか、医療保険に先進医療特約をつけてもいいでしょう。
保険料が安い通販型を選択し、ガン保険と医療保険の両方に加入した場合でも、1カ月の保険料は5000円までが目安。死亡保険は子どもが生まれてから考えれば大丈夫。44歳くらいまでに入ればいいでしょう」

花輪さんからの愛のムチ

「貯めどき」は人生に3回です!

「ユミさん宅の家計は、入ってくるお金も多いですが、出ていくお金も多い『ザル家計』です(笑)。世帯収入が54万円もあるのに、使い切っているのはもったいないですね。

人生には3回の『貯めどき』があります。1回目は独身時代から子どもが生まれるまでの夫婦共働き時代、2回目は子どもが小学生低学年まで、3回目は子どもが独立して教育費がかからなくなってから定年まで。ユミさんご夫婦は、ちょうど1回目の『貯めどき』にあたります。世帯の手取り月収の25%~30%は貯めたいところ。この期間に貯められないと、あとあと響いてきますよ。

共働きの場合、この先、子どもが生まれて育休に入ったり、職場復帰後に時短で働くことになった場合のことを考えると、世帯収入がガクンと減ることが考えられます。
共働きだと、一見、家計に余裕があるように思えるのでムダ使いしがちですが、『貯まる仕組み』で家計を整え、先取りで貯金して、残ったお金で生活するように心がけましょうね」

仕組みを作れば無理なく貯まる!

家計簿が続かない人でも、貯金をする方法はあるということがわかりました。ズボラな人、浪費してしまう人ほど、「貯まる仕組み」を作ることが大切。あなたもこの機会に“貯まる女”に変わりませんか?

ズボラでもOK♡「家計簿いらずの貯まる仕組み」の作り方

面倒なことは苦手、家計簿アプリもすぐ挫折、チマチマ節約するのはイヤ、貯金は0円…そんな“貯まらん女子”の皆さんにおくるこの企画。貯まる仕組みを1回作ってしまえば、あとはほったらかしでOKという画期的な家計管理の方法を、お金のプロ・花輪陽子先生に取材しました。 取材・文/村越克子 イラスト/EBI
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