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意外! 食物繊維不足の原因は、ダイエットで抜きがちなアレ…

腸内環境を整えるのに不可欠な食物繊維。でも十分な量を摂れてない人が多いのが現状。そんな中、繊維不足解消の切り札として注目されているのが、レジスタントスターチ。水溶性でも不溶性でもない、第3の食物繊維といわれるその機能とは?

美容

食物繊維=野菜ではありません。制限しがちな主食こそ食物繊維源。

ここ7~8年ほどですっかり定着した感のある糖質制限ダイエット。過剰な糖質を摂ると、脂肪の合成を促すインスリンが一気に分泌されて肥満や糖尿病の原因に。というわけで糖質の量をできるだけ制限しましょうという論法。

以来、少し太ってきたかも? というときに、主食のご飯をカットする人が後を絶たない。その一方で、糖質制限中は「便秘がちになる」という人も。

その主な原因は、食物繊維不足にある。ふつう食べたものは小腸で消化・吸収されエネルギーになったり、カラダの材料として利用される。それに対して、食物繊維は消化されずに大腸まで届く、食物中の成分のことを指す。文教大学教授の笠岡誠一先生によれば、「過去のデータを見ると日本人の食物繊維の摂取量は減っています。成人女性の目標摂取量は1日18gですが、実際の平均摂取量は14g。約4g不足しています」

4gがどれほどの量かというと、レタス1個分、ほうれん草5株分、トマト2個半分。野菜は積極的に摂っているはずなのになぜ? という人、もしかして、ご飯を口にする機会が減っているのでは…?

「食物繊維=野菜というイメージがありますが、実は穀類にも豊富に含まれています。食物繊維の摂取量の低下は、米食離れとほぼ比例しています。米を食べなくなったことが食物繊維不足の原因のひとつかもしれません」

食物繊維には水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性の2種類がある。水溶性食物繊維は大腸に届くと、腸内細菌のエサになる。

一方、不溶性食物繊維は大腸内でもエサとして利用されずに、便のかさを増やして腸のぜん動運動を促す。腸の健康にとってはどちらの食物繊維も大事だ。

「不溶性食物繊維はエサにはなれませんが、腸内細菌が水溶性食物繊維を食べるときの“足場”となります。不溶性の繊維にくっついて、その近くにある水溶性の繊維を食べることができるんですね。なので、両方の繊維が同時にあると効果的です」

食物繊維は水溶性と不溶性、両方をバランスよく摂りたい。

「いま、水溶性でも不溶性でもない第3の食物繊維として注目されているのが、“レジスタントスターチ”です。穀類に含まれる糖質(でんぷん)の一部で、消化されにくいことから、難消化性でんぷんとも呼ばれています」

このレジスタントスターチの最大の特徴は、水溶性と不溶性、両方の食物繊維の機能を兼ね備えているということ。

「もともとでんぷんは水に溶けないので、大腸に届いたレジスタントスターチは不溶性食物繊維の働きをします。ですが、でんぷんはブドウ糖が鎖のように長く連なっている構造。鎖が切れればブドウ糖になります。腸内細菌も人間と同じように生きていくためにはブドウ糖が必要なので、細菌がこれをエサとして利用するわけです」

つまり、糖質制限ダイエットで穀類をすべてカットしてしまうと、腸内細菌のエサは不足し、ぜん動運動も起こりにくい状況になってしまう。腸の働きが悪くなれば代謝が落ちて太りやすいカラダになってしまう。よかれと思って続けているダイエットがかえって逆効果になる可能性も。

では、レジスタントスターチを効率的に摂るためには、どんな食べものを摂るべきか?

「米や大麦などの穀類、小豆や大豆、インゲン豆などの豆類、さつま芋などの芋類です」

大麦はそのままでは食べられないので、白米に混ぜて炊くというのが現実的。または市販の大麦入り雑穀米でもいい。

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