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お小遣いは「3万以上」が理想という人が半数、でも現実は… コロナ禍の家計を調査

節約・マネー

新型コロナウイルスの感染拡大から1年が経ち、ニューノーマルな働き方や時間の過ごし方が定着しつつあります。そんな今、各家庭の収入や支出はどのように変化しているのでしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大から1年が経ち、ニューノーマルな働き方や時間の過ごし方が定着しつつあります。そんな今、各家庭の収入や支出はどのように変化しているのでしょうか。

4割以上の人が、新型コロナの影響でお小遣いに変化あり

株式会社エイチームフィナジーが、20代から50代の既婚男女を対象に、「新型コロナウイルス感染症の流行後の家計の意識調査」を実施。

新型コロナウイルスがお小遣いにどのような影響があるかを調査したところ、6割弱の人が「特に変化はない」と回答している一方、40.5%の人が「変化があった」と回答しています。また、変化があったと回答した人の多くは、お小遣いが減っていることもわかりました。新型コロナウイルスの感染拡大が、お財布にも影響を与えているようです。

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出典:株式会社エイチーム「新型コロナウイルス感染症の流行後の家計の意識調査」

理想のお小遣い額は「月3万円以上」。現実は6割以上が「月3万円未満」

ひと月のお小遣いの理想額について質問すると、「2万円以上3万円未満」が20.3%で最多となりました。続いて多かったのは「3万円以上4万円未満」で17.9%でした。今回の結果を見てみると、「3万円以上」の金額を回答した人が55.6%を占めており、半数を超える人が、理想のお小遣い額を3万円以上と考えているようです。

一方、実際のひと月のお小遣い額について質問したところ、「2万円以上3万円未満」が最多の28.3%、続いて、「1万円以上2万円未満」が22.2%、「1万円未満」が14.3%という結果となり、6割以上の人が3万円未満のお小遣い額であることがわかりました。

2つの結果より、多くの人の月々のお小遣い額の理想は「3万円以上」である一方、現実は64.8%の人が「3万円未満」のお小遣いで生活しているようです。

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出典:株式会社エイチーム「新型コロナウイルス感染症の流行後の家計の意識調査」

新型コロナ流行前と比較し、36.8%の人の収入が減少

この調査ではほかにも家計の収入・支出についてもまとめています。

新型コロナウイルス流行前と比較し、世帯全体の収支に変化はあったか問うと、収支ともに半数程度の人が「変化なし」と回答している一方、収入に関しては「増加」が9.5%で「減少」が36.8%、支出に関しては「増加」が35.6%で「減少」が16.2%という結果になりました。

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出典:株式会社エイチーム「新型コロナウイルス感染症の流行後の家計の意識調査」

世帯年収が増えた理由は「転職」「昇進」

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出典:株式会社エイチーム「新型コロナウイルス感染症の流行後の家計の意識調査」

世帯収支の増減があった人に、その理由を聞くと、収入が増えた人の理由としては「転職した」が最も多く42.5%、次いで「昇進した」が37.5%という結果に。その他の理由としては、仕事や残業が増えたという声がありました。新型コロナウイルスが流行し、自分を見直す時間が増えたことで今までの生活や仕事を振り返り、これからのことを考え、「転職」という選択をした人の収入が増加に繋がったのかもしれません。

収入が減った人の理由は「給与減額」「ボーナスカット」そして「失業」

収入が減った人の理由としては「月々の給料が減額された」という回答が最多で51.3%、次いで「ボーナスがカットされた」人が40.3%でした。
また、「職を失った(配偶者含む)」との回答が13.6%もいることもわかりました。これは人数にすると21人となり、決して少なくない人がコロナ禍で職を失ったことがわかります。
その他、「残業が減った」「残業ができなくなった」という回答もありました。

「食費」「光熱費」が増加した一方で「交際費」「交通費」が減少

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出典:株式会社エイチーム「新型コロナウイルス感染症の流行後の家計の意識調査」

支出が増えたもののトップは「食費」

支出が増えた人に、新型コロナウイルス流行前と比較し、どのような支出が増えたかと質問をすると、最も多かったのが「食費」で75.8%。次いで「光熱費」が64.4%、「通信費」が16.8%となりました。その他の回答としては「マスク」や「衛生管理品」といったコロナ関連の支出も含まれていました。
コロナ禍で友人や同僚との飲食費(交際費)としての外食が減り、自炊が中心になったことや、学校が休校となり給食がなかったことが影響したのか「食費」が最も増えるという結果になりました。また、同様の理由で在宅時間が長くなったため、支出の増加理由の2位は「光熱費」、3位が「通信費」という結果になりました。「おうち時間」という言葉も出てくるようになり、家での時間を充実させたいと思う人がいる一方で、家にいる間にかかるお金が増加している傾向のようです。

最も減った支出は「交際費」

支出が減った人に、新型コロナウイルス流行前と比較し、どのような支出が減ったかと質問をすると、「交際費」が最多で75%という結果となりました。続いて、「交通費」54.4%、「食費」が42.6%でした。その他の回答としては「旅行費」などが挙がりました。
コロナ禍で外出自粛になったことで、家の中での支出が増えた一方で、「交際費」「交通費」「旅行費」といった外での支出が減っているようです。また、支出増加の1位にもなっていた「食費」が支出減少の3位にもランクインしており、もともと外食が多かった人は「食費」が減ったと感じているのかもしれません。

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