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「腸」は第二の脳! 今こそ知りたい「美腸」のためのQ&Aをドクターが解説

美容

肌や髪、いきいきとした表情――。目に見える美しさは健康な体があってこそ。「MAQUIA」5月号では、最高の美容法とも言える「内臓美容」にクローズアップ。腸の働きについて、ドクターが解説します。

肌や髪、いきいきとした表情――。目に見える美しさは健康な体があってこそ。「MAQUIA」5月号では、最高の美容法とも言える「内臓美容」にクローズアップ。腸の働きについて、ドクターが解説します。

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健康こそが最高の美容法♡

内臓美容100BOOK

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腸が弱っているサインは
腹痛と下痢
「不規則な生活やストレスなどにより、腸から発せられるサインは腹痛と下痢が一般的。一時的によく起こる症状のひとつです。ただし、何日も続いたり、我慢できないほどの痛み、便に血が混じるといった場合は受診を」

腸を弱らせるのは
食事や生活習慣
「腸には悪玉菌や善玉菌など様々な菌が棲み着き、腸内のバランスを保っています。しかし、偏った食生活などでそのバランスが崩れたり、不規則な生活習慣によって自律神経が乱れると、腸もダメージを受けることに」

腸はストレスの影響を
受けやすい
「腸の蠕動運動をコントロールしているのは自律神経で、ストレスによって不安や緊張が続くと交感神経が優位な状態に。すると腸が過敏になってけいれんしたような状態になり、便秘や下痢などの不調を引き起こします」

腸内細菌が
ビタミンの合成も行う
「腸内細菌は様々なビタミンを作りますが、なかでもビタミンB2は不足すると肌あれの原因に。ほかにも、エイジングケア成分のポリアミンといった物質を生成する働きも」

腸内細菌に多様性があると
免疫力がアップ
「ウイルスなどから体を守る免疫細胞。その約7割が腸に存在するといわれます。免疫機能を低下させないためには腸内細菌を多様化させ、腸内環境を整えることが重要」

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腸内細菌を介して
歯周病菌が全身に
「以前は口腔内の粘膜から歯周病菌や虫歯菌などが全身に回ると考えられていました。しかし、大腸内で腸内細菌を介して全身に回ることも判明。腸の状態は全身に影響するのです」

食物繊維、発酵食品、
多様な食材で腸を元気に
「便のかさを増やして排便を促す食物繊維、腸内環境を整えるビフィズス菌、腸の蠕動運動を活発にするビタミンEなど多くの栄養素を摂ること。バランスのいい食事を心がけて」

下痢をした時には
腸の動きを止めない薬を
「一時的な不調ではなく、細菌感染などの可能性もあるので、市販薬を飲むなら腸の動きを止めない薬を。様子を見ても症状が落ち着かなければ、早めに病院へ」

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下痢をしている時は
しっかり水分補給
「便と一緒に水分がたくさん出ているので、脱水症状にならないためにしっかりと水分を摂ることが大切。体内に吸収されやすいスポーツドリンクを少しずつ補給しましょう」

するんとバナナ状の
便が出れば問題なし
「排便のリズムには個人差があるので、するんと快適に出せていれば、サイクルや回数は関係ありません。もし、便が硬くてコロコロしていたり、残便感、スムーズに出ないといった症状があれば、対処して便秘の解消を」

食生活がおならの
ニオイを左右する
「腸内に発生したガスがおなら。食べたものによって変わるため、食物繊維が少なく、肉ばかり食べていると臭くなります。便秘時も腸内環境が悪いため、ニオイが強い傾向に」

Try Exercise!
お腹のマッサージで
腸を刺激して快便に
「場所を選ばない手軽なマッサージ。腸が冷えないよう服の上からか、お風呂で温まっている時にするのがポイント。腸の形や位置をきちんと意識して、便がたまりやすいところを手で刺激しましょう」

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空腹の時間を作ることが
美腸を作るコツ
「お腹がすいていない時は消化がまだ終わっていない可能性も。そのような状態で食べると、胃腸に負担がかかります。もちろんある程度の規則性は大事ですが、お腹がすいたと感じてから食べることで腸の健康が保てます」

消化力をアップさせるには
よく噛むこと
「しっかり噛むことで唾液がたくさん出ます。唾液にはアミラーゼやマルターゼなどの酵素が含まれ、胃腸の消化をサポート。また、満腹中枢が刺激されるので満足感が得られ、食べ過ぎを防止できるというメリットも」

腸の知覚過敏の人が
増加中
「病気ではないのに便秘をはじめ何かつっかえている感じがするなどの不快症状を訴える人が増加。原因は不摂生な生活や食事と考えられますが、コロナ禍が長引いている影響でストレスを感じやすくなっている可能性も」

食物繊維で
便のかさ増し
「食物繊維は人間の消化酵素では消化できないため、便として排出されます。腸壁を刺激して蠕動運動を活発にしたり、善玉菌を増やす効果も。コレステロールの吸収を抑える働きもあるので生活習慣病予防にも役立ちます」

起きてすぐのコップ1杯の
水で腸を動かす
「胃が動くとその反応で腸の蠕動運動が始まります。起きてすぐ空っぽの胃に水を流し込むと、冷たさと水のダブルの刺激で腸が蠕動運動を開始。便が直腸へと送られます。水で効果がない時は、食事もしっかり摂って」

冷えで便秘に
「胃腸が冷えていると活動が鈍り、便を排出する力も弱まります。全身の血行を促すとお腹周りの血行もよくなるので、血液が十分に行き渡らず冷えた手足を集中的に温めるのも手。とくに足裏は下半身の血流をよくします」

油は便秘解消の味方
「油を摂ることで便の滑りがよくなるほか、脂肪酸は腸を刺激して蠕動運動を活発にします。とくに米油やひまわり油などの植物性の油には自律神経の調整と血行促進効果のあるビタミンEが豊富。日常的に適量の摂取を」

MAQUIA 5月号
撮影/彦坂栄治〈まきうらオフィス〉 ヘア&メイク/木部明美〈PEACE MONKEY〉 スタイリスト/櫻井かおり モデル/朝比奈 彩 イラスト/德丸ゆう 取材·文/中木 純〈デジタルライツ〉 構成/萩原有紀(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

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