WARM UP 2 :常温のものや温かいものをとる
冷たいもののとり過ぎによる胃腸の冷えは、消化吸収力が弱まり夏バテに直結。「お風呂上がりに冷たい水をゴクゴク飲まない、ランチ後の飲み物はホットにする、ふだんの飲み物は常温以上のものにするなど、ちょっとしたことを心がけましょう」。また夏が旬の食材は体を冷やす性質が。時にはスープや温野菜にするなどの一工夫を。
WARM UP 3 :血流をよくするツボを押す
「脚のふくらはぎの内側を骨に沿って、下から上へ、手の腹や足の裏でぎゅっぎゅっと押します。滞った血液や水分の流れを改善します」。気持ちいいと感じる程度の強さで行ないます。またひざの皿の内側から指3本分ほど上にある「血海(けっかい)」というツボも、婦人科系の症状に効果的。力はそこまで入れず、ぐーっと押しましょう。
WARM UP 4 :湯船につかったら足指、ぎゅーっ
体の芯から温まるためには、15分ほど湯船につかるのがおすすめ。この時間を利用して簡単な血流アップマッサージを取り入れましょう。「足指の間を開くようにしながら、手の指を入れます。そしてぎゅーっと握ってパッと離す。冷えている人はこれだけでイッタ~い!となるはず」。そのまま、足首を回すのも効果的です。
WARM UP 5 :肩回しや腕の上げ下げをする
熱を産生しやすい肩甲骨まわりの筋肉をしっかり動かして、血流アップを。
両手を肩に乗せて、肩甲骨を意識しながら大きく回します。前回し、後ろ回しを10回ずつ。
背中を壁につけて立ちます。両腕を開き、手の甲を壁につけたまま、ゆっくり上下に10回ずつ動かします。「代謝も上がって、やせやすくなりますよ」。
冷房がないと乗り切れない、ことしの猛暑。知らないうちに体は冷えきっている可能性大! 意識して「温め習慣」を実践し、夏冷えを解消しましょう。
イラスト=山中玲奈 編集協力=吉田圭(smile editors)
教えてくれたのは:麻布ミューズクリニック院長 玉田真由美先生
熊本大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部大学院修了。慶應義塾大学漢方医学センターなどで漢方を学ぶ。経験を活かした分かりやすい指導が評判。
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