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なぜ疲労回復にいい?知っているようで知らないクエン酸の働き

昔から疲労回復にはクエン酸を含む梅干しやレモンの摂取が効果的だと言われていますが、実際のところなぜ効果的なのか、具体的に知っている人は少ないはず。そこで今回は、クエン酸の働きについてコンディショニングトレーナーの桑原弘樹先生に教えていただきました。

桑原 弘樹

美容

クエン酸がもつ5つの働きとは?

クエン酸は、梅干しやレモンなどに含まれているすっぱい成分で、有機化合物とも呼ばれるものです。疲れたときに、積極的に摂取するように心がけている人も多いはず。

桑原先生によると、クエン酸には重要な5つの働きがあるのだそう。さっそくチェックしてみましょう!

■体内を弱酸性にして疲労を回復させる

「クエン酸は、酸味があるから酸性というイメージが強いかもしれませんが、実は体内ではアルカリ性になります。つまり梅干しやレモンは、アルカリ食品なのです。人間の体にとっていちばん心地がいい状態は弱酸性。ですが、例えば食事で脂っこいものをたくさん食べると、体はどんどん強酸性に傾いてしまいます。こうなると、体内の疲労もどんどん進行することに。そこでアルカリ性のクエン酸を摂取することで、強酸性になってしまった体内を弱酸性に戻すことができるのです」(桑原先生)

■エネルギーがつくられやすくなる

「糖質や脂質をうまくとっていれば、それらは体内で分解されて、最終的にはエネルギーに変わります。その途中にクエン酸回路という場所があり、摂取した糖質や脂質はここで一度クエン酸へと変換されます。つまりクエン酸はエネルギーの中心的な中間代謝物。クエン酸が足りないということは、エネルギーの材料が足りないということなのです。トレーニングやスポーツをするときなど、特に体を動かすときは、筋肉内のクエン酸合成酵素が活性化されていきます」

クエン酸の残り3つの働きとは……?

■乳酸をとり除く

「『乳酸=疲労物質』というイメージがある人もいるかもしれませんが、厳密には違います。糖質は体内に入ると、分解されて最終的にエネルギーになるのですが、その途中にはピルビン酸という分かれ道があります。糖質がスムーズにエネルギーへと変換されていかないとき、このピルビン酸を分岐点として一時的に乳酸という形で糖質を保存しておくわけです。つまり乳酸はエネルギーへと進む道が渋滞したときに、一時保管場所のような役割をします。
従ってしばらく時間が経てば、またエネルギーへと変換されていくのです。乳酸は決して悪者ではありませんが、乳酸が体内にたまると体は強酸性に傾いてしまいます。それはつまり体に疲労がたまっている状態。パフォーマンスを落としたくなければ、乳酸を溜めないことが大切です。

クエン酸を飲むとクエン酸回路のクエン酸が十二分に満たされるため、糖質と脂質からのクエン酸となる材料補給のスピードが少し落ちます。そのぶん、一次保存されていた乳酸が優先的にエネルギー源として使われるように。つまり乳酸が処理されやすくなるのです」

■精神的疲労にも効果的

「クエン酸を摂取すると単純作業などの際の精神的疲労の軽減にも効果があるという研究データが出ています。
トレーニングをするときにクエン酸を飲むのもいいですが、それ以外のとき、例えばデスクワークの合間に飲むのもおすすめです。もしかしたら、いつもより疲れを感じにくくなるかもしれませんよ」

■グリコーゲンの蓄積を促進する

「糖質は体内でグリコーゲンという形で、主に肝臓と筋肉の中に蓄えられています。クエン酸と糖質をセットでとることで吸収効率もアップ。筋肉内にあるグリコーゲンは筋肉を動かすために、肝臓内にあるものは血糖値を維持する働きを持っています。グリコーゲンは体のエネルギーの主役なのです」

夏バテ予防として、クエン酸を普段の水分補給にも生かしていきたいですね。

文/FYTTE編集部

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