かたくなった肩甲骨を動かし、背中の筋肉を活性化
「背中に脂肪がつく原因のひとつが、姿勢の悪さです」と山口絵里加先生。
仕事や家事などで、長時間前かがみの姿勢を続けていると、肩が内側に入り、肩甲骨が外に開いた状態で固定されてしまいます。すると、肩甲骨まわりの筋肉がかたくなり、動かしにくくなることに。筋肉は動かさないと衰えていき、代謝がダウン。その結果、脂肪の蓄積が加速し、背中にたっぷりと脂肪がついてしまうのです。
「背中を引き締めるには、体幹の筋肉を使いながら、かたくなった肩甲骨をしっかり動かすことがポイント。肩甲骨をしっかり動かすことで、肩甲骨まわりの筋肉が活性化されるとともに、血液やリンパの流れがよくなり、肩こりや背中のこわばりを解消することができます」
また、美コア・トレーニングで重要なのが“呼吸”です。
「ストレッチをするときは腹式呼吸、筋肉を強化するときはラテラル呼吸と、2種類の呼吸を使い分け、動きと連動させることで、細くて強い、美しいボディラインを作ることができます。ラテラル呼吸に慣れるまでは、お腹に力を入れるだけでも大丈夫なので、呼吸を止めずに続けることを意識してみてください!」
呼吸については「[動画でTry!]コアを意識して呼吸で筋トレ! 山口絵里加式“美コアメソッド”で細くて強い美ボディに!」でもくわしく説明しています。
背中を鍛える美コア・トレーニングを動画でチェック!
それでは、動きをくわしく見ていきましょう。
(1)両手両ひざを床につき、両手を肩よりも少し前につきます。腰の下にひざをセットします。
(2)(1)の体勢から、お尻を高く持ち上げましょう。余裕がある人は額をマットに。さらに余裕があれば、両手を、手のひら1個分前に伸ばし、胸とあごをマットに下ろします。鼻から大きく息を吸って、口から吐く腹式呼吸とともに30秒キープ。
(3)お尻をかかとに乗せてリラックスします。
(4)うつ伏せになり、脚を腰幅に開きます。鼻から大きく息を吸って吐きながら、両手両脚を床から持ち上げ、ラテラル呼吸とともに30秒キープ。腕を耳の高さに上げ、ひじを伸ばすことを意識して。