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[7/12〜7/18の運勢]7月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

「兵隊がゆくまつ黒い汽車に乗り」(西東三鬼)という句は、昭和12年(1936)頃の句。満州事変に端を発した戦禍は日中戦争にとどまらず、太平洋戦争へと拡大の一途をたどっていました。

作者は当時37歳。戦争へとひた走っていた軍部の考えに迎合するような俳句がたくさん生まれることを予想し、危惧した結果、あえて季語を用いずに「冷徹に、戦争の本質を見極めて」俳句を作ろうと決意したのです。そして、たとえ自分は戦場におらずとも、「私たちの肉体に浸透する「戦争」をおのれの声として発すればよい」と考え、実践したのです。

特に目をひくのは「まつ黒い」という表現。確かに事実として汽車や煙は黒かったでしょう。けれど、本当に「まつ黒」だったのは、汽車に詰め込まれた兵士のこころであり、それは自分たちの行先で待ち構えている死のイメージに他ならなかったのでは。あなたも、社会の今をより生々しく感じ取っていくためのドライブとして、過去の歴史や未来のビジョンに触れていくことになりそうです。

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今週のやぎ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

生きた言葉の再獲得へ

今週のやぎ座は、リアリティの決定的な受け渡しを経験しようとするような星回り。

日本の植民地支配下の朝鮮で、「国語」と「唱歌」に秀でた「利発な皇国少年」として育ってしまった金時鐘(キムシジョン)は、日本の敗戦時の自分の姿を「朝鮮文字ではアイウエオの「ア」も書けない私が、呆然自失のうちに朝鮮人へ押し返されていた。私は敗れ去った「日本国」からさえ、おいてけぼりを食わねばならなかった正体不明の若者だった。」(『在日のはざまで』)と記しています。

言語は、人間の思考そのものをつかさどるもの。彼の場合、幼少期と少年期において無防備に受け入れてしまった「支配者の言語」である日本語が、母語でも母国語でもない一時的なものとして脆くも崩れ去ってしまった訳で、その際にぽっかりと精神にあいた虚無は、いかんともしがたい絶望として体験されたのでしょう。

彼が朝鮮人として立ち返るきっかけとなったのが、戦争中は仕事にもつかず、日がな一日突堤の岩場で釣り糸を垂れているだけだった父親が、朝鮮語で歌ってくれた「クレメンタインの歌」だったのだそうです。あなたも、ただ小器用に言葉を操るだけに終わるのではなく、自身の身の内の空疎や絶望をどうしたら埋め得るかという難題に挑んでいくべし。

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今週のみずがめ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

余白という不穏

今週のみずがめ座は、曖昧なまま向こう側に漂っていた領域を、みずからの言葉や行動で踏破していくような星回り。

夕顔と言えば、最近は夜顔の花をそう呼ぶようになりましたが、「ゆふがほやたしかに白き花一ッ」(成田蒼虬)では、夕顔の花が一輪だけ、夕闇にまぎれて咲いているところを詠んでいます。

夕顔は、その縮れた咲き姿だけでなく、植物学的な分類の上でも、非常に微妙な立ち位置にあります。というのも、夕方に花を咲かせ、次の日の午前中にしぼむのですが、完全に夜になってから咲く夜顔とも異なり、また朝顔や昼顔などの似た植物の中でも夕顔だけがウリ科なのです(他はヒルガオ科)。

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