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過去のトラウマが原因? 人が怖いと感じる心理と克服方法5つ

ライフスタイル

大塚統子(心理カウンセラー)

人前に立って話すのが怖い、人の目を見るのが怖い、人と話すのが怖い……。程度の差はあれ、こういう思いを抱いたことのある人は多いはず。中には、人が怖いと感じることにコンプレックスを抱いている人もいるのではないでしょうか。人間が「人が怖い」と感じる心理とは一体どういうものなのか、克服することはできるのか、心理カウンセラーの大塚統子さんに、教えてもらいました。

■人が怖いと感じる原因とは?

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人が怖いと感じる原因とは一体どんなものがあるのでしょうか。人が怖いと感じるときの心理や、怖いと感じやすい人の共通点について聞きました。

◇人が怖いと感じる時の心理

以下のような心理にあると考えられます。

☆変だと思われたらどうしよう

「普通でいないと」「きちんとしないと」と思っていて、自分が人とちがっている部分・人より劣っている部分が極端に気になります。容姿やスタイルなど外見にコンプレックスを持つこともあります。知らない人がこちらを見て笑っていると、自分が笑われたように感じたりもします。自分がどう見られるかに敏感で、恥をかきたくない思いが強いです。

☆迷惑をかけたらどうしよう

自分のせいで誰かに不快な思いをさせたらどうしようと、何をするにもビクビクしています。「自分のことを誰かが守ってくれる」「失敗してもなんとかなる」などの安心感が失われた状態です。自分がすることはうまくいかなくて、叱られるのにふさわしいと誤解しています。人の顔色をうかがい、必要以上に人に気をつかう傾向があります。

☆失望させたらどうしよう

「期待に応えよう」「いい子でいよう」とがんばってきたタイプに多いです。人からがっかりされると、まるで存在意義を失うように感じています。人からの言葉を自分への期待や要求とばかり捉えてしまうと、プレッシャーに耐えられなくなるでしょう。がんばれるだけがんばって、もうこれ以上がんばれなくなると、人に接するのが怖くなります。

☆本当の自分がバレたらどうしよう

「初対面の人は平気だけど、親しくなるほどに自分が出せなくなる」「仲良くなりたいのに、心を開けない」と親密になることに怖れを感じています。本当の自分がよくないものだと思っている人ほど、悪い自分を見られないようにしようと人を遠ざけます。あとから嫌われたり、見捨てられたりするくらいなら、初めから親しくならない方を選びます。

☆つまらなかったらどうしよう

人と話す時、何を話していいのかわからなくなるとか、緊張して赤面したり、異常に汗をかいたり、手が震えたりします。自分が何を話せばいいかで頭がいっぱいで、相手の言うことに反応する余裕がありません。あるいは、1対1なら大丈夫だけれども、集団が苦手な場合もあります。人を大切にしたい、喜ばせたい、楽しませたい気持ちが強い人が多いです。

☆過去の体験から恐怖の反応が出る

過去に大きな恐怖を感じた体験があると、似たような状況に直面した時に、自然反射的に恐怖の感覚がわきあがることがあります。これは、危険から自分や自分の心を守ろうとして起きる反応です。このような場合、専門家の安全なサポートをうけながら、過去の体験に伴う感情を癒すことに取り組むといいでしょう。

◇人が怖いと感じやすい人の共通点

自己評価が低い、自己嫌悪している、という共通点が考えられます。そのために、誤解が生まれることがとても多いです。

たとえば、自己嫌悪していると、「自分が自分を嫌うように、相手も自分のことを嫌うだろう」と感じやすくなります。自分が自分を否定的に見れば見るほど、人から否定されるように思えてきます。そこで、人が怖くなることが多いです。

◇人が怖いのは過去のトラウマが関係している?

女性に多いのは、小学校高学年くらいから中学生にかけての頃に、仲のいい女子グループでの出来事で傷ついたことが影響している事例です。

それまで親友と思っていた人に裏切られて傷つき、人を信じられなくなったとか。それまで仲良しと思っていた仲間に、一方的に不満をぶつけられてから、嫌われるのが怖くなったとか。ある日突然グループ全員から理由もわからずに無視されて、拒絶されるのが怖くて人の輪に入っていけなくなったとか。

過去の出来事で感じた気持ち、過去の出来事から導き出した「人とはこういうもの」「自分は○○」といった思い込みなどが、現在の人間関係に影響を与えていることがあります。

■人が怖い気持ちは克服できる?

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人が怖いという気持ちは克服できるのでしょうか。大塚さんに教えてもらいました。

◇人が怖い気持ちの克服方法

まずは、「人が怖い」と感じる自分を、「それではダメだ」と否定しないでください。人が怖いのにもかかわらず、それを克服しようと「がんばっているね」と自分を認めるところからはじめましょう。

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