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“怒る”とは違う。上手に「叱る」ための方法

大人女子は立場上誰かを叱らなければならないこともあるでしょう。そんなとき怒ってしまってはいませんか?“叱る”と“怒る”は似ているようで違います。そこで、上手に「叱る」ための方法を学びましょう。

2018年10月
ライフスタイル

叱るのって難しい…

どうやったら相手に気持ちが伝わる?

大人になると、ときに誰かを叱らなければならないことはもあります。そんなとき“叱る”ではなく“怒る”にはなっていないでしょうか。叱ることは怒ることではありません。

“怒る”のは感情であり、自分の気持ちを消化させるに過ぎません。“叱る”のは理性であり、相手を成長させることにつながります。そこで、きちんと相手の心に響くよう「叱る」方法をご紹介します。

叱る“シーン”から大切

なるべく「その瞬間」に叱る

誰かが叱られるようなことをしてしまったときは、なるべくその瞬間に叱りましょう。その場で流されてしまい、何日後かに改めて叱っても、相手が間違いを忘れてしまっていることもあります。

間違いをその場でただすことで、正しいやり方をすぐに身につけることができます。悪癖が身についてしまう前に、正しい方法を習慣にしてもらうことが大切です。

「1対1」でこっそりと

グループや部署など全体の責任なら、全員を叱ることもあるでしょう。そうではなく個人を叱るときは、たくさんの人の前は避けましょう。

みんなの前で叱ると「恥をかかされた」という気持ちが大きくなり、叱ったことをきちんと聞き入れてもらえないこともあります。わざわざ相手のプライドを傷つける必要もありません。

席を外して別の場所に呼び出したり、休憩時間に呼んだりして、なるべく1対1になれる機会を作って叱りましょう。

叱るときの言い方

「間違っている点」と「叱る理由」を端的に伝える

叱るときは、間違っている点と叱る理由を端的に伝えるだけにしましょう。例えば仕事でミスが続いている後輩に、「お客様にちゃんと聞いてね」と間違いを伝え、「ミスが続くと信頼を失うから、気をつけようね」と叱る理由も諭すように。

言いたいことは山ほどあるかもしれませんが、話が長くなると何が言いたいのか本質が伝わりません。伝えることは「間違っている点」と「叱る理由」だけで端的に言う方が、相手にもきちんと伝わります。

「具体的な方法」を提示するor考えさせる

注意だけをしても、言われた相手は結局何をしたら良いのかわからず戸惑ってしまい、またミスを繰り返すだけです。きちんとどう改善したら良いのか、具体的な方法を伝えましょう。

仕事でミスをする後輩には「手順を間違えているから、やる前に確認しよう」、報告が必要だったのに忘れた人には「次はすぐに報告してね」と言うように。「なんで間違うの?」「報告がないんだけど?」と、とがめる言い方よりも指示をした方が相手も受け入れられます。

ただし、相手が指示を待つだけになってしまうと意味がないので、考えさせることも大切です。「ミスしないようにどうしたらいいかな?」「最終的には〇〇のために資料が必要だったんだけど、今回は何が足りなかったと思う?」など、一緒に考える時間を作りましょう。

叱られないように「定着」させる

叱られた相手は何度も叱られたくはないですし、それは叱る方も同じです。それなら、同じミスを繰り返して叱られないように、正しい方法を定着させることを促しましょう。

「これは大事だからメモしておいてね」「わからないときは何度でも聞いて良いから」など。正しい方法が身につくように、誘導してあげましょう。

叱った後の対応も心得る

きちんとフォローする

叱った後にはきちんとフォローをしましょう。そのために大切なのは3つのポイントを伝えること。3つとは「叱った理由」「認める」「励まし」です。

まず、なぜ叱ったのかという理由を再度伝えましょう。「すごく大切なことだから、失敗は直してほしい」「〇〇さんには期待しているからこそ、細かく言ったの」など相手のためを思ってという気持ちを、押しつけがましくなく伝えましょう。

そして、「いつも頑張ってくれているのは知ってるよ」「最近はすごく良くなってきているし、こちらも助かっているよ!ありがとうね」など相手をきちんと認めます。そして「これからも頑張ろう」など励ましを伝えれば、完璧です。

叱りすぎたときには謝る

怒ってしまったり、あまりにも強い言い方をしてしまったときには、本意ではないとしても相手を傷つけたかもしれません。「叱られることをしたんだから当然」と自分を正当化するよりは、相手に寄り添える人になりましょう。

叱った理由ではなく、相手を傷つけたことに対して、きちんと謝るのです。「厳しい言い方をしてしまったのは、本当にごめんなさい」「私も怒り過ぎちゃったね。うまくできるよう、私も気をつけるし頑張るね」と。

立場で上下関係はあるかもしれませんが、上の立場から見下ろしてしまうと、相手には響きません。叱るときや謝るときはきちんと対等な目線でいましょう。

なぜ叱られるようなことをしたのか考える

なぜ相手は叱られるようなことをしたのでしょうか。好き好んで叱られてやろう、という人はあまりいません。失敗やミスには理由があるものです。そこで、相手に聞いてみたり、自分で検討したりして、なぜこういう結果になったのか考えましょう。

もしかすると、こちらが当たり前だと思っている指示を、相手側は理解できずすれ違いが起きて間違えたのかもしれません。だとすると、自分も指示の仕方をもっとわかりやすく具体的にする必要があると、改善点が見つかります。

また、多くの人がミスしているのなら、そもそもやりにくい方法かもしれないので、方法を変えても良いでしょう。きちんとマニュアル化して全員で共有するのもわかりやすいです。せっかくなら叱られることも叱ることもない、過ごしやすい環境作りに役立てましょう。

NGな叱り方

人格を否定

「どうして何度も間違うの?」「覚えられないのはあなたの努力不足だと思うけど?」など人格を否定するような言い方だったり、「なんでやらなかったの?」と何度もとがめたりするのはおすすめしません。

相手の自信を失わせるだけで、改善にも成長にもつながらないからです。叱られることにおびえて、隠そうとするかもしれません。失敗と相手の人格は関係がありません。“失敗”のみを叱るようにしましょう。

怒りだけを伝える

「いい加減にして」「もう私を怒らせないで」など、間違いを指摘せず怒りだけ伝えるのも意味がありません。なぜ叱られたのか、どう改善したら良いのか、何もわからずただ傷つくだけだからです。

先述したように、怒ると叱るは違います。怒るのではなく叱るのなら、間違っている点や叱った理由を短く伝え、どう改善したら良いのか方法を提示しましょう。

叱る範囲をどんどん広げる

「前もこんなことあったよね?」と過去のことを引きずったり、「他にもダメなところあるけど…」と他のことまで叱るのも実はNGです。今叱っていることだけに集中させた方が、きちんと改善してもらえます。

あれもダメ、これもダメ、となってしまうと、相手は「自分はなんてダメなんだ…」と自己肯定感が低くなり、今まで間違っていなかったことまでミスしてしまうかもしれません。叱ることは1つに絞りましょう。

きちんと“相手のため”になりますように

叱ることを「相手のため」としていても、ただ怒りをぶつけたり、きつい言葉使いの言い訳にしてはいけません。本当に相手のためを思うなら、伝え方が大切です。

怒るのではなく叱ることで、相手も自分も成長できる関係を築いていきましょう。

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