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[「マイ・エシカル」でいこう。]モノを買うとき、ちょっと立ち止まって考えて

ライフスタイル

もっとたくさん、もっと効率よく、もっと安く。先進国の企業が、さらなる利益を求めて競争を続けた結果、大量生産、大量消費、大量廃棄が当たり前になり、莫大な天然資源が消費されました。これを続けることは、洪水・熱波・干ばつ・山火事・生物多様性の損失といった自然環境の破壊が進むだけではありません。人権侵害・児童労働・貧困もいっそう深刻化します。一部の国の人々が、電気をたくさん使い、大量の使い捨て製品や安いファストファッションなどを消費する陰で、立場の弱い途上国の人々がコスト削減の犠牲となっているからです。児童労働や、不当に安い賃金での労働などを余儀なくされている人々のことは、世界中のメディアでたびたび報じられてきました。

「マイ・エシカル」で、楽しく、気持ちよく。

現在、5歳と2歳の二児の子育て中という竹地さん。公私共にエシカルを実践するうち、無駄なものは買わなくなり、代わりに、少し高くても長く使えるものや、誰かに譲っても使ってもらえるものを買うようになったそうです。エシカル消費を長く続けていくためのポイントは、「楽しく、気持ちよく」を心がけること、そして「マイ・エシカル」を実践することだと、竹地さんは教えてくれました。

「エシカル消費は、これがいちばん、とか、これで完璧、というものではないので、いろんな選択肢があるなかで、自分の関心のあることから気軽に始めてほしいですね。大切なのは、モノの背景にある社会問題に気づき、自分の視点を持ってその解決に貢献することだと思います。たとえば、児童労働や人権侵害に関心があるならフェアトレード製品を買う。住んでいる地域に貢献したいなら地産地消を心がける。被災地を応援したいなら、そこで作られたものを購入したり、被災地への寄付ができる商品を買ったりという応援消費ができますね。一人の100歩より、100人の一歩です。一人一人が小さな一歩を踏み出すことが、社会を大きく変え、前進させる。そんな力を持っているのが、エシカル消費だと思います」

自分がどんなことに興味を持って、何を大切に生きているのか。そして、どんな未来を望むのか。その意思表示をすることがエシカル消費だと、竹地さんは言います。自然環境に配慮したエシカルを続けるうち、地域に配慮したエシカルにも興味を持つなど、視野を広げていく人がとても多いそうです。

その過程で、問題解決に貢献できると思っていたものに疑問を感じたり、また新たな問題意識が生まれたりするかもしれません。そうしたことにも一つずつ向き合い、考えながら、エシカル消費を続ける。それは、自分の目で社会をしっかり見る目を養い、その知見を子どもたちに伝えていくことでもあるのです。

次回は、エシカル協会の創立メンバーである竹地さんに、ご自身の子育てについてうかがいます。日常生活にエシカルをどう取り入れているか、その教育効果も含めてご紹介します!

【教えてくれた人】

竹地由佳 (たけち・ゆか)さん

宮城県仙台市出身。大学卒業後、銀行に就職し、個人営業を主に担当。行員向けの環境ボランティア企画にも携わる。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。東北地方の復興事業やアメリカでのボランティア活動などを経て、2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから従事。エシカル消費の普及啓発の活動をしている。二児(5歳と2歳)の子育て中。

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