無料の会員登録をすると
お気に入りができます

[8/16〜8/22の運勢]8月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

「VACANCY」と書かれた看板は、日本語に直せば、「空き部屋あります」だろうか。いや、厳密には「空き部屋あり」くらいのどこか人を突き放したような、素っ気なさが肝心なのかも知れない。

すっかり薄暗くなった路上で目にするモーテルのこの表示が、一日の移動に終止符を打たせる。目的地を定めない、気まぐれな移動のさなかにあって、その日その日の安堵を得られるのも、この表示のおかげなのだ。多くの旅人はそうやって移動してきたのであり、いて座にとっての人生の移動も、その途上に「VACANCY」のサインを偶然みかけることで、予想だにしなかった展開を見せることがしばしばだったはず。

どこに、いつ、空き室を探し当てたのか。そこに、祖国から離散したあらゆる旅人たちの、単独性の根拠があり、また、それが物語の乗り換え拠点にもなっていったのではないか。あなたもまた、自分がハマりこんでいる文脈や物語を適切なところで切断していくべし。

続きはこちらから

今週のやぎ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

振動とその伝播

今週のやぎ座は、リアリティのオルタナティブが到来してくるような星回り。

それはまるで、「バナナチップス堅し空港がらんだう」(村越敦)という句のよう。カリカリにスライスされたバナナチップスは南国の味ですが、「堅し空港」と続くと途端にそこに肉体的および社会的なリアリティが加わって、「めんどくさそーだなー」と一瞬思ってしまったところに「がらんどう」で面食らい、呆然とする一句です。

空港は地を這うように地続きな私たちの日常的リアリティをぱっきり切断し、遠くへ繋がっていくためのハブともなりますが、さしあたりの体感としてもやはり「がらんどう」なのでしょう。つまり、掲句の「がらんどう」とは、実際に空港に人がほとんどいないのではなく(コロナ禍の今の状況ではむしろこちらが現実的かもしれないが)、体感としていったん“からっぽ”になって、生まれ変わっていくということなのかなと。

なんて言うと断食合宿かよって話ですが、私たちの中で決定的に何かが変わってしまう時というのも、何気なくバナナチップスを食べていて、その乾いた響きが内臓や骨を震わせた時だったりするのかも知れません。あなたもまた、不意にリアリティが入れ替わっていくような実感が湧いてくるはず。

続きはこちらから

今週のみずがめ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

密やかな癒し

今週のみずがめ座は、肩書きの自分こそが、本当の自分であると改めて感じていくような星回り。

ドイツを代表する社会学者であるマックス・ウェーバーは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中で、「世俗内禁欲」ということを言っていました。これは宗教者が修道院の内側で禁欲するというのではなく、資本家が俗世のなかで商売を営みながら禁欲するということをそう呼んだのです。

つまり、自分の職業に励むのは、金銭的欲求やぜいたくのためではなく、神の思し召しにかなうためであり、そうして真面目に働いていくことで人は救われるのだ、と。しかし、そうした立派な職業倫理について述べた彼自身は、決してその枠内にとどまる人間だった訳ではなく、ある時期に精神異常をきたし、オカルトに走ったこともありました。

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ