毎日のごはん作り、大変ですよね。おいしくて栄養のあるものを簡単にできたら…と思いませんか? そこでおすすめしたいのが「無水調理鍋」。手間が少なく、水を使わないので食材の旨みが凝縮されるんです。今回は、人気のストウブと、ニトリやアイリスオーヤマなど格安タイプのものを料理家と比較しました!
家での食事がふえている昨今、毎日のごはん作りにちょっとお疲れではないですか? 家事や仕事に追われる中、毎日何種類もおかずを作るのは大変です。
そんななか、ある程度料理道具に調理を任せられる「ほったらかし料理」が人気を集めています。
ほったらかし料理のいちばんのメリットは、台所につきっきりでいる必要がないこと。空いた時間に別のことができます。
・調理がスピーディにできる
・空いた数分でほかの家事ができる
・火加減を気にする心配なし!
・蒸すから食材が柔らかくなる
・洗い物が少なくて済む
今回は人気のストウブと、低価格帯の無水調理鍋3製品を比較して見ました。
無水調理用鍋は厚みがあり重いので、鍋の中が密閉状態になりおいしさを逃さないのが特長。フタをしたあとは食材に触らずほったらかしにできるので手間がかからず、煮崩れもありません。昼や夜のメイン料理に最適です!
メリット :水を加えないので食材のうまみが凝縮
デメリット:鋳鉄タイプだと3kg以上あって重い
ご飯を炊いて玉ねぎを焼き、その味をチェック。さらに水の沸騰時間やサーモカメラでの温度変化を見て熱の伝わりやすさも検証しました。また、無水調理用鍋で作る料理は本当においしくなるのかもチェックしました。
<検証方法>
チェック1:炊いたご飯の味
チェック2:焼いた玉ねぎの味
チェック3:水の沸騰時間
チェック4:温度のムラ
IHコンロで3種類を調理。
サーモカメラで温度を測定。
それでは検証結果をご覧ください!
ストウブ
ピコ・ココット
ラウンド 20cm グレー
実勢価格:2万3480円
鋳鉄(ほうろう加工)
▼テスト結果
ご飯の味 :◎
玉ねぎの味:◎
沸騰時間 :◎
温度のムラ:◎
4製品を比較した今回のテストで「ベストバイ」を獲得したのは、人気のストウブ「ピコ・ココット ラウンド20cm グレー」。お値段としては約2万円と高価で、鋳物製で重いため取り扱いもラクではありません。
ただ、その重さと厚みのためさすが温度変化は安定しており、初心者でも調理の失敗はしにくいです。ご飯を炊いたり玉ねぎを炒めたりしてみると、素材のよさを十分に引き出してくれました。
炊きたては、うまく炊けた証拠である「かに穴」ができています。やや硬めの食感で、噛むほどに水分や旨みが口の中にあふれてきます。
内部のザラザラにより油なじみがいいです。3.6kgとかなり重いので、持ち運ぶときは落とさないように慎重に行いましょう。
食材から出た水分がフタ裏の凹凸から食材にまんべんなく降り注ぎます。周囲の深い溝は汚れがたまりやすいです。
玉ねぎの甘みがしっかり出ていて、どの場所を食べても柔らかいです。密度が高いためか火が通りやすく、焦げ感は最もあります。
温度は緩やかに上昇していき、100℃までの到達時間は3分。鍋全体がゆっくりと熱をためていく印象。保温性は高めです。
サーモカメラで見ると、キレイな輪郭が映し出されました。ムラは少ないです。180℃までの到達時間は1分37秒と遅めです。
アイリスオーヤマ
無加水鍋 20cm
MKSS-P20
実勢価格:5038円
アルミ合金(セラミック加工)
▼テスト結果
ご飯の味 :◎
玉ねぎの味:◎
沸騰時間 :◎
温度のムラ:〇
「A評価」だったのはアイリスオーヤマ「無加水鍋 20cm MKSS-P20」。ストウブよりかなり安くて軽いのに、ご飯や玉ねぎの味は引けを取らず、プロの料理家も驚きでした。
火の通りが早く、やわらかく仕上がります。ストウブが高くて購入をためらっている初心者にオススメです。