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[8/23〜8/29の運勢]8月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

「風立ちて月光の坂ひらひらす」(大野林火)は、新居へ引っ越した際に詠まれた一句。ある月夜の晩、不意に坂に風が立った。すると、坂が、白く細長い薄布のようにひらひらとはためくように感じたのだという。月の光というのは、ときにこうした感覚の冴えをもたらしますが、「坂」というロケーションがまた心憎い。

坂とはさかい=境であり、あちらとこちらを分割する仕切り線であると同時に、時に生者の世界と死者の世界をへだてる境界でもあり、そのたもとは、かつては妖怪や怨霊たちが跳梁すると信じられていた魔性の空間でもありました。

掲句を一読して、どこか艶が感じられるのは、月の光とともにひたすらのっぺりと明るい均質感に浸されるようになった近代世界が、にわかにその本来の魔性やカオスや闇を取り戻したからかも知れません。あなたも、さながら魔性のものとなったつもりで都市の境い目をふらついてみるといいでしょう。

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今週のやぎ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

選ばれるんじゃなくて、選ぶんだよ。

今週のやぎ座は、自分を包んでいる何か大いなるものに身を委ねて、お任せするような星回り。

名門ブルーノート・ニューヨークに、日本人ヴォーカリストとして初めて出演したヴォーカリストの鈴木重子さんが、インタビューの中で面白いことを言っていました。彼女は東大卒の秀才としても知られ、少女時代は勉強に明け暮れる日々だったそう。

「私は毎日、明日のために生きていた。明日の試験のために勉強する。明日の何かのためにこれをやる。でも先生たちは、いま音楽をやっているのが幸せと言っておられた。その違いって大きい。こんなに充実して、こんなに生き生きしている人がいるとは思ってもみなかった。それまで私は、今日やりたいことをやって、明日どうするんだろうって思ってたんですよ。「今日やりたいことをやるとハッピーだから、明日もやりたいことができる」っていう循環について考えたことがなかったんですね。それを気付かせてくれたのがこの二人だった」(「weekendインタビュー―MSNピープル」)

彼女はこうして「今後の抱負を考えるより、その日のこと、今この瞬間のことを大事にする生き方」を体得したそうですが、これはアリとキリギリスの寓話のキリギリスのようなその日暮らし的な刹那主義と一見すると似ていますが、実際にはまったく異なります。あなたもまた、この瞬間、瞬間を大切に生きていくなかで、自然に自分のところにやってくるものを受け止めていくべし。

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今週のみずがめ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

無心の訓練

今週のみずがめ座は、さりげなく、深いところに足を踏み入れていくような星回り。

「暗がりに坐れば水の湧くおもひ」(富澤赤黄男)は、日課である早朝の坐行のおりの心境を詠った一句。闇空間に深々と坐る。生活空間の喧噪や、慌ただしい日々における憂慮がしだいに途絶えて、漆黒の宇宙空間に身が沈んでいく。

そんなイメージに浸り始めるや否や、自己も周囲も吹き通しになったような、宇宙大の闇空間全体から、清冽ななにかが噴き上げてきた。ちっぽけな人間である自分を噴出孔にして、あまねく宇宙に充ちている生命の息吹(プネウマ)のようなものが湧き出し、周囲にあふれ、いつの間にかゆったりとそこに安らいでいる自分に気付く。

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