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[9/6〜9/12の運勢]9月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

「夕暮も曙もなし鶏頭花」の作者・太田巴静は、江戸中期の俳人。江戸から明治にかけての俳句には、題材を余計な観念を交えず、ただ素朴にあっけらかんと描いてみせたものが多いのですが、掲句はその典型の一つと言えるでしょう。

ニワトリのトサカに似た赤い花を地面から直立させて咲かせる「鶏頭(けいとう)」の花は、夕暮れ、すなわち日が暮れようが、曙、すなわち夜が明けようが、関係なし。ただひたすらにそこに立っているだけだと言うのです。あまりにストレートな表現ですが、そうした素朴な描写が、かえって天に突き上げたひとつの拳や、そこに宿った情熱のような鶏頭の姿を想像させてくれているように思います。

その意味で、下手に技巧や理論武装に走るのではなく、素朴に、けれどきちんと時間をかけて丁寧に、自分が感じていることを言語化していくことの大切さを、掲句はさりげなく現代の私たちに教えてくれているのではないでしょうか。あなたもまた、然るべき事柄や対象に持ち前の「率直さ」を向けていくことがテーマとなっていきそうです。

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今週のやぎ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

物語化を手伝うこと

今週のやぎ座は、真に水平的な関係性を築いていこうとするような星回り。

生物学者の福岡伸一は、ウィルスが人間にもたらす「水平性」について度々言及しています。いわく、「長い進化の過程で、遺伝する情報は親から子へ垂直方向にしか伝わらないが、ウイルスは遺伝子を水平に運ぶという有用性があるからこそ、今も存在している。その中のごく一部が病気をもたらす訳で、長い目で見ると、人間に免疫を与えてきました。ウイルスとは共に進化し合う関係にあるのです。」(毎日新聞、2020年6月15日付け)

そもそも、ウイルスの歴史というのは意外と新しく、「高等生物が登場したあと、はじめてウイルスは現れた」のであり、それも「高等生物の遺伝子の一部が、外部に飛び出したものとして、つまり、ウイルスはもともと私たちのものだった。それが家出し、また、どこかから流れてきた家出人を宿主は優しく迎え入れている」に過ぎないと言うのです。

なぜそんなことをするのかと言うと、それは「ウイルスこそが進化を加速してくれるから」であり、こうして「遺伝子情報の水平移動は生命系全体の利他的なツールとして、情報の交換と包摂に役立っていった」のだと。あなたもまた、これまでにあまり取り組んだことのない「他者との関わり方」と真剣に向き合っていくことになるかも知れません。

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今週のみずがめ座の運勢

illustration by ニシイズミユカ

荒天航海

今週のみずがめ座は、根本情調としての「不安」にすすんでアクセスしていくような星回り。

「野分中(のわきなか)汲み来し水の揺れやまぬ」(馬場移公子)の「水」とは、ただ台所の蛇口をひねって入れてきた水ではなく、おそらく汲み上げ式になっている井戸水でしょう。「野分」つまり台風接近時の雨を伴う強風が吹き荒れるなか、庭に出て行って当座で使うだろう分量の水を桶かバケツに確保してきた訳です。

ところが、そうして汲んできた水は室内の床に置いても、いつまでも揺れ止むことがないのだと言うのです。まるで「野分」の力がそこに宿っているようでもあり、また、迫りくる嵐をやり過ごさなければならないという作者の不安な内面を反映しているようでもあり、おそらくはその両方が作者の念頭にあったのではないでしょうか。

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