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秋になると美しさを増す、苔むす庭園と秋の特別公開寺院をめぐる京都の旅

旅行・おでかけ

日々ロケハンに出かけたり、個人的に旅をしたりしているOZの編集部にとっては、毎日が新しい発見や出会いに満ちた小さな旅。ページには載らない裏話やエピソードをお届け。今回は、編集Oが、苔の美しい寺院と特別公開が間もなく始まる寺院を巡る、日帰り京都ツアーへ出かけてきました

圓光寺の十牛之庭のウマスギゴケの中に佇むお地蔵さん

秋の京都はゆったり巡ろう

今回の京都はふらりと日帰り。都内を朝8時に新幹線に乗れば10時にはもう京都! 新幹線で本日のプランを見直したり、下調べをしているとあっという間です。そして、紅葉シーズンが始まる前の京都は、少し落ち着いた雰囲気で、なんとなく気持ちもゆったり。さらに暑すぎず、寒すぎず・・・気候もよくて、この時期はのんびりと観光スポットを巡るには最適と言えそうです。

さて、京都の日帰り旅、紅葉が始まる前のこの時期ということで、お目当ては苔庭が美しい寺院。暑い夏を越して涼しくなった初秋になると「苔」が美しさを取り戻すそう。そんな苔が美しい庭園のある寺院と、まもなく始まる「秋の特別公開」が楽しみな寺院を訪ねてきました。

中央に法然上人の御影が祀られる御影堂

浄土宗の大本山、金戒光明寺は見所がいっぱい

最初に訪れたのは、今から840年余前に法然上人の草庵から始まった浄土宗の大本山、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)へ。歴史と由緒のあるこのお寺は、高台に位置することから見晴らしがよくてとても気持ちいい! 深呼吸をして襟を正し、御影堂(みえいどう)から見学します。御影堂には、法然上人75歳の御影(座像)がまつられており、荘厳のひとこと。また、お堂には、運慶作と伝えられている文殊菩薩と脇侍の尊像や千二百余年前、遣唐使吉備真備が中国から持ち帰った貴重な木を刻んだ吉備観音などの仏教美術品が見られて、まるで美術館のようです。

さらに、秋の特別公開で見られる山門の楼上も一足早く見学。江戸時代に建立されたという歴史ある建物で、階段を上がって楼上へ行くと京都市内を一望する、眺めの良さに感動。晴れた日には、大阪のアベノハルカスまで見られるほど。さらに楼上の内部に入ると、意外に広々。そして、天井に描かれた龍の絵、釈迦三尊像と十六羅漢像など、ここも見所がたくさんありました。

(左上)会津藩主、松平容保と後の新選組となる芹沢鴨、近藤勇が対面したとされる大方丈にある部屋(右上)大方丈にある、日本画家久保田金僊作の「虎の襖絵」は、仕掛けが施されているので実際に見て仕掛けを見つけて(右下)江戸時代末期に建立された金戒光明寺の山門。11/9〜12/2には楼上が見られる「秋の特別公開」を開催(左下)天井に龍の絵が描かれた山門楼上の内部

幕末の京都の治安維持のため、新設された京都守護職に、会津藩主松平容保(かたもり)が命じられた際、この寺にその本陣が置かれたそう。その後、混沌とした歴史の中、新選組の元となる浪士組を結成されたのがここであるそう。

境内には、1605年、豊臣秀頼により再建された阿弥陀堂、江戸時代末期、1860年に建立された山門などの素晴らしい建造物のほか、大方丈の一室に施された仕掛けのある虎の襖絵、伊藤若冲の『群鶏図押絵貼屏風』(期間限定公開)、そして回遊式庭園まであって、見所が本当にたくさん。歴史、建築、アートなど、感性を刺激されるひとときになりました。

金戒光明寺HP

ランチの湯豆腐コースは5000円で、ごはんは厳選された米を土鍋で炊いたものを提供。ほかにミシュラン三ツ星料亭「柏屋」監修のミニ会席なども

約400坪の由緒ある庭園を眺めながら湯豆腐のコースを

そろそろ昼食の時間となり、料亭旅館の「南禅寺山道 菊水」でお食事。かつては呉服商の別荘があり、明治の名庭師「七代目小川治兵衛」の手による池泉回遊式庭園を眺めながら、和モダンのダイニングでいただくのは、南禅寺名物の湯豆腐が入った和食コース。その土地で昔から親しまれてきた味覚を味わうのも旅の醍醐味! 先付け、前菜なども創意が光るものばかりで美味ですが、中でも湯豆腐は絶品です。素材を生かした優しい上品な豆腐に、厚削りの鰹節をだし醤油でいただくスタイルで、鰹節の香り高さ、旨味が豆腐の味を引き立ててしみじみおいしい。

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