翻訳できない日本語には…
“美しい心”を感じられる
毎日あたりまえのように使っている日本語ですが、その中には外国語に翻訳できない言葉もあります。日常生活の中ではなかなか気づくことはありませんが、美しい日本語で、日本ならではの美しい心に触れているのかもしれません。
そんな日本の美しい心を知れる、海外の言葉に翻訳できない日本語をご紹介します。
あいさつの言葉
1.いただきます・ごちそうさま
海外では、食事の前にお祈りしたり、「さあ食べよう」と声をかけることはあっても、「いただきます」「ごちそうさま」のような言葉はありません。「いただきます」は、命を「いただきます」という自然への畏敬の念を込めた言葉です。

「ごちそうさま」の「馳走」とは、「走り回ること・奔走すること」。食材を作るため、食材を用意するため、料理を作るため、もてなすために奔走してくれた人への感謝の気持ちを込めた言葉です。

「いただきます」や「ごちそうさま」というのは、自分が食べられる状況に関わってくれた、全ての人や物への感謝の気持ちを表す言葉なのかもしれませんね。
2.おかえり
家に戻ってきた人に対して、「おかえり」と言いますよね。ふるさとに帰ってきたときに、道を歩いていたら「おかえり」なんて声をかけられることもあるでしょう。
海外にも似ている言葉はありますが、直訳できる表現はないようです。ほっこり温かい気持ちになれる素敵な言葉です。
3.お疲れ様
「お疲れ様」はあいさつとしても使いますし、相手への労いの言葉でもありますよね。シーンによって意味が異なるので、外国語で正確に伝えようとするとシーンによって翻訳が変わってしまうようです。
成果にかかわらず頑張ったことへの労いの言葉としても使われます。自分にも、周りにも、伝えたい言葉です。