もうすぐ新年がやってくる♡
「お正月準備」を始めましょう
もう年の瀬。いよいよ新しい年がやってきますね。そろそろ始めたいのがお正月準備です。伝統的な習わしがあるお正月準備ですが、どんな意味があるのでしょうか。
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昔ながらのお正月準備の習わしの理由と、現代的な取り入れ方をご紹介します。
大掃除はいつから始める?
12月13日に行うのが通例だった
昔は「すす払い」といって、お正月準備が始まる12月13日に大掃除が行われていたようです。屋内の汚れだけでなく厄を払い落とす意味もありました。家をキレイにして、年神様を迎える準備をする習慣です。

今は仕事納めをした後の12月28日~12月31日に大掃除をする人も多いようです。
今どきは「#小掃除」でコツコツ掃除
今どきは短期間で一気に掃除するより、12月の始めからいろんな場所の掃除を少しずつ進める、「#小掃除」を実践する人も多いようです。忙しい年末だからこそ、早めに始めておくと家を完璧にキレイにできそうですね。
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それこそお正月準備が始まる12月13日から始めれば、年末に慌ただしくならないでしょう。今からでもスケジュールを考えて、大掃除ならぬ小掃除をしてはいかがでしょうか。
しめ飾りを飾るのは何のため?
神様を迎える神聖な場所で、外の災いを払う
しめ飾りはしめ縄で作られた正月飾り。そもそものしめ縄が神聖な空間を区画するための縄であり、しめ飾りも神様をお迎えする場所とされています。玄関のドアに飾り、外からの災いを家の中に入らないようにしてくれるそうです。

飾る日は12月13日以降で、おすすめは12月27日か28日。29日は「二重苦」と言われて避けられています。31日だと「一夜飾り」と言われて、たった一日だけ飾るのは誠意が欠けるとされています。遅くても30日までに飾りましょう。
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外すのは松の内が過ぎた頃。関東では1月7日、関西では1月15日に外されることが多いです。ちなみに毎年新しいしめ飾りを飾るのが正しい習わしなのだとか。
今どきは「100均DIY&リメイク」派も増加中
せっかく毎年新しいしめ飾りが必要ならと、ワークショップなどで手作りする人もいるようです。自分の家に合わせた雰囲気にアレンジできておしゃれで、気持ちも込められるので縁起も良さそう。
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こちらはなんと100均の材料を使ったしめ飾りリメイク。100均で気軽にしめ飾りのDIYやリメイクをするのも人気のようです。
門松を飾るのは何のため?
神様がやってくる目印
お正月に家の前に飾っておくのが門松です。年神様の依り代として、お迎えする目印になるのだとか。平安時代の宮廷遊びとして、正月の初めに小さな松の木を引き抜いてくるということがルーツだそうです。
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門松の松や竹は、寒い冬でも緑色を保つことから、寒さに耐えて新しくスタートする様を表しているそうです。また強い生命力を感じられることから、お正月に五穀豊穣を祈る意味合いとしても、門松が飾られていました。
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飾る時期は、しめ飾りとと同じ、12月28日か遅くても30日まで。片付けるのは関東では1月7日、関西では1月15日が多いです。
今どきは「小さめサイズ」を玄関に
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今どきの門松は家に置きやすいよう、小さめサイズもあるようです。また外に飾ると雨雪が降ったときのお手入れが大変なので、家の外ではなく玄関に置く人もいます。
鏡餅を飾るのは何のため?
神様へのお供えとして、気力をもらう
二段重ねの丸いお餅に、みかんが乗った鏡餅。その昔、お餅はハレの日に神様にお供えする神聖な食べ物でした。鏡餅も神様へのお供え物です。鏡餅が丸いのは、三種の神器である銅鏡をかたどったとも言われています。なので“鏡”餅という名前なのです。

他のお正月飾りと同様に、12月28日か遅くても30日までに飾るのが通例です。できれば人が集まる場で、見下ろすような下の位置は避け、東向きか南向きあるいは新年の恵方に飾りましょう。とはいえ、感謝する心があれば場所にこだわらなくても良いそうです。
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鏡開きの1月11日までお供えしましょう。鏡餅に年神様が宿り、食べることで魂を分けていただく意味もあるそうです。魂とは生きる気力のようなもの。なので、鏡開きにはお雑煮やお汁粉としてお餅を食べることが大切です。
今どきは「ガラス細工」でおしゃれに
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最近ではお餅ではなく、ガラスで作られた鏡餅もあります。キラキラした見た目もおしゃれですね。お餅が腐ってしまうこともなく安心。それでも、鏡開きにはお餅を食べると縁起が良いでしょう。
おせち料理にはどんな意味がある?
一年で一番おめでたい節句料理
お正月に食べるおせち料理は、年明け前から準備しますよね。おせち料理は本来節句の料理のこと。元々はお正月以外にも食べられていました。特別におめでたい節句として、年始めのお正月のみが残ったのです。
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それぞれの料理には意味もあります。例えば黒豆なら「まめになるように」、海老は「腰が曲がっても元気で=長寿」など。また、箸も厄をはらうとされている柳でできた「祝箸」を使います。
今時はお重に入れない「お皿スタイル」
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おせちは重箱に入れられるものですが、最近ではお皿に盛り付けるお手軽なスタイルも人気です。ワンプレートに盛り付けるスタイルだと洗い物が楽ちん。小皿に盛り付けるとパーティー風スタイルでおしゃれです。
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年越し蕎麦はなぜ食べる?
「細く長く」生きるよう縁起を担いで
大晦日に食べられる年越し蕎麦。始まりは年末のみならず、月の最終日=晦日が忙しく、手軽に食べやすい蕎麦が人気だったそうです。そこから蕎麦の「細く長く」生きるという縁起を担ぎ、大晦日に食べられる習慣として残ったのだとか。
他にも「蕎麦は麺が切れやすいから、厄災を切ってくれる」「痩せた土地でも育つ蕎麦のようなたくましさ」などの意味合いもあるそうです。食べるタイミングは大晦日の晩ご飯として、除夜の鐘を聞きながらが多いですが、特に厳格に決められているわけではありません。
今どきは「アレンジお蕎麦」
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年越し蕎麦というと、出汁にひたされた温かいものが多いですが、いつもと違う味にアレンジするのが今どき流。こちらはなんと蕎麦パスタ。今年は一風変わったアレンジ年越し蕎麦を作ってみてはいかがでしょうか。
お正月準備も“今どき”感を取り入れて
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お正月準備にはそれぞれきちんとした意味が込められているのですね。その思いを感じながらも、今どきのテイストを取り入れて、新しい年をお迎えしましょう。