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最近では電子マネーやコード決済など、キャッシュレスで払う部分が増えて、現金だけのときより支出の管理がしにくくなっていますよね。あなたも気づかないうちに使い過ぎていませんか?
今回は、「キャッシュレスで使った分の家計管理がしにくい」といううたこさんのお悩みに、家計再生コンサルタントの横山さんが答えてくれました。
教えてくれたのは▷横山光昭さん
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。独自の家計再生プログラムで問題を解決することを目指し、多くの個別相談に対応。各種メディアへの執筆や講演活動も行なう。著書に『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』(クロスメディア・パブリッシング)など。
【お悩み】おトクだから使っているけれど、残金が分かりにくくて扱いにくい
便利でついつい使い過ぎてしまいます。 食費の予算5万円をオーバーすることが増えました。
うたこさん(48歳)
埼玉県在住。パート勤務。会社員の夫(52歳)との2人暮らし。25歳の長女は大学卒業後、社会人になり独立している。住宅ローンと教育費が終わり、今は老後に備えて貯蓄中。健康であるかぎりはずっと働き続けたいと考えている。
キャッシュレスだと管理のしかたが分かりません
キャッシュレスは、主に近所のスーパーで使うPayPayと、楽天ペイを使っているうたこさん。
「現金で払うときはお金が手元にいくらあるか把握して、購入金額のめどを立てて買い物していましたが、キャッシュレスだと予算をオーバーしてしまうことが多く、管理のしかたがよく分かりません。特に食費の5万円は現金とPayPayが混在していて、予算があいまいになっています。PayPayだと、ついコンビニやスーパーでレジ横のお菓子を買ってしまうという現象も。予算以上には使えない、というふうにできませんか?」
【お答え】「チャージする金額」を決めて週ごとに入金してみよう
決済アプリは、チャージ式で使うこともできます。1週間ごとの予算を、5000円、1万円などと決めて、毎週決まった曜日にチャージし、「その分を使い切ったら終わり」というルールにすれば、予算以上に使い過ぎることはありません。
対策
決済アプリで残高を確認しつつ使う
決済アプリの画面でチャージした分の残高を確認できるので、残高を確認しながら使うクセをつけておくと、予算の残りを把握し1週間でバランスをとりながら使えるようになります。
履歴はとりあえず「見に行く」だけでOK
決済アプリを使った履歴は、「1週間に1回、曜日を決めて見る」と決めて、見に行くだけでも、自分がどんな使い方をしているのかが分かるという効果があります。
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「足りなくなったらチャージ」を繰り返していると、いくら使ったのか把握しにくいですが、「決まった曜日に決まった額をチャージしてそれ以上は使わない」とすれば、無意識に予算を超えてしまうということがなくなりますね。
イラスト/なかきはらあきこ 取材・文/生島典子
【レタスクラブ編集部】