健康志向とおうち晩酌が
オフ系炭酸飲料ニーズを後押し

ひと昔前は、「コカ・コーラライト」のような、カロリーオフ系の炭酸飲料がよく見られましたが、最近はカロリーオフよりも、「カロリーゼロ」がトレンドだと中山さんは言います。
「炭酸水のラインナップは、かつてない盛り上がりを見せています。なかでも人気は、強炭酸系。2021年にコカ・コーラがリニューアル発売した『アイシースパーク(ICY SPARK)』、サントリーの触り心地に訴えるバキバキボトルの『THE STRONG 天然水スパークリング』など、強炭酸でスカッと爽快、ストレス発散系の炭酸水が注目ですね」(フードアナリスト・中山秀明さん、以下同)
この背景には、運動不足や食べ過ぎ・飲み過ぎによる“コロナ太り”解消ニーズがあるそう。
「水よりも満足感があり、カロリーゼロの炭酸水は、コロナ太り対策、健康志向ブームによるニーズの高まりに加え、ハイボールやジン、焼酎やラムのソーダ割りなどでも出番が増えています」
飲めるけれど、今日は飲まない!
“スマドリ”や“ソバーキュリアス”が心地いい

「スロードリンク」や「ドリンク・スマート」、「スマートドリンキング(スマドリ)宣言」など、メーカー各社が発表している宣言は、
お酒を飲みたい日、飲みたくても飲めない日、お酒を控えたい日など、気分や状況に合わせてアルコールと向き合おう
というもの。
「アルコールで健康を害する暮らしからの脱却という意味では、欧米の1980年〜1990年代半ば頃に生まれたミレニアル世代からトレンドが生まれた『ソバーキュリアス』もありますね。これは、『sober(しらふ)』と『curious(好奇心)』を組み合わせた造語で、
お酒をあえて飲まない日を楽しむ
というライフスタイルです。
これらの考え方は、健康志向の観点だけではなく、自分の心地よさを選択しようという時代ニーズの表れ。酔わないメリットを楽しみたいと考える人々が、カロリーオフや低アルコール、ノンアル飲料を好んで選ぶようになっていますね」
メーカー各社が力を注ぐオフ系炭酸飲料。2022年も新商品が続々と登場しています。今回は、ビール類、ノンアルビール類、炭酸ドリンク類のオフ系炭酸飲料の中から、中山さんのおすすめのラインナップをピックアップ。
“飲む日”に選びたい!
糖質オフ系ビール 3
気温が上がってくるにつれて、冷えたビールの出番が増えます。「ビール好きは仕事終わりにプシュッと1杯、飲みたくなるものです。でも、やはり気になるのがカロリーとビール腹。体重や体型への影響を考えると、カロリーオフや糖質ゼロを選びたいけれど、ビールらしい飲みごたえは諦めたくないのが本音でしょう」
本格ビール初の糖質ゼロ! 平日の疲れを癒す本格味
