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大事な交渉前には、胸を張って両手でガッツ!? 心理学者が教える「メンタルハック」3選

ライフスタイル

悩みや心配事があると、四六時中そのことばかり考えてしまい、何も手につかなくなる。そんなネガティブな感情を吹き飛ばせるのが「メンタルハック」だと、心理学者の内藤誼人(よしひと)さん。

「嫌なことがあると自己肯定感がどんどん下がり、さらに不安が助長されます。しかし考えるのをやめることはなかなか難しい。だったらそのネガティブな感情を認めて、心理学のテクニックを使って上手に処理すればいい。ネガティブな感情が湧いてきた時は、このメンタルハックが効くと、処方箋のように覚えておけば、あれこれ悩まずに解決できるようになります」

どのメンタルハックも一流の学術雑誌に掲載されたものなので、効果てき面。今抱えているモヤモヤを吹き飛ばすだけでなく、知っておくだけでメンタルを傷つけない処世術にもなる。

自己肯定感を高める、3つの基本メンタルハック。

うまくいかないことばかりで、メンタル下降気味。自己肯定感が低くなっていると感じたら即実践! どんなお悩みにも効く万能テクで、心をスッキリ。

1 1つでいいから強みを見つける。

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自己肯定感を高めて、ありのままの自分を認められるようになれば、どんな嫌なことが起きてもすぐに乗り越えられる。「そのためにまずは自分の強みや長所が何かを考えましょう。1つでもあればその強みが自信の下支えとなり、自己受容への近道になります」。英語が話せる、料理が得意、スポーツ大会の出場経験があるなど、どんな小さなことでもOK。

2 セルフトークを習慣的に行う。

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ネガティブな自分が出たら、もう一人のポジティブな自分に反論させて、自信を取り戻すテクニック。「たとえば『これから大事なプレゼンだけど、うまくできないかも…』と弱気な自分に、『大丈夫でしょ、だってこんなに入念に準備してきたじゃん!!』と、友達や家族にする時のように、自分を励ましてあげるんです。習慣にすると、プラス思考が身に付きます」

3 極力早起きをして、太陽の光を浴びる。

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人間は朝型と夜型に分かれ、朝型人間の方がやる気と集中力が向上しやすく、アクティブに活動できるという研究結果が。「日没後に活動の能力が高くなるというのは、夜型人間の単なる思い込み。太陽を浴びると、人間は活性化することがわかっており、うつ病治療にも『光療法』が有効であることが実証されています。意識的に生活リズムを整えましょう」

ケース別に対処する、応用メンタルハック。

日ごろ抱きがちなネガティブな感情をピックアップ! anan総研メンバーへのアンケートで挙がったリアルなお悩みを例に、心理学を用いて内藤さんがズバッと解決。

ケース1:気の使いすぎ

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知り合いや、そこまで親しくない友人と会った後は、あの言い方大丈夫だったかな? なんか気を悪くしてないかな? など小さなことをいちいち気にしてしまい、疲れてしまう。

【メンタルハック】ゴムバンド法
verified by ペンシルバニア州ペンデル精神センター マックス・マステロン

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ただの気にしすぎ。手首に巻いたゴムをパチンッとはじいて、思考ストップ!
人間の心は目に見えないから、いくら考えても相手の気持ちは読めないもの。正解がわからない以上、考えないようにするのが最適解。「ネガティブな思考は無限ループしがち。思考に思考をぶつけても何の解決にもなりません。そんな時は気をそらす方法が有効。手首にゴムバンドを巻いておき、余計なことを考えそうになったらパチンッとはじくだけ。行動をぶつけることで、嫌な思考を停止させることができるんです。これは肉体的手法と関心の移行という2つの方法を併用したテクニックで、はじくことで一つのものに神経を集中させ、関心を移行させることができるんです」。ゴムバンドがない場合は、指をパチンと鳴らすだけでも効果がある。

ケース2:決断力のなさ

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自分の決定に自信が持てず、周りの意見ばかり求めてしまいます。相手のいいように物事を進める方が楽だと思ってしまい、仕事で損をしている部分が多い気がします。

【メンタルハック】パワーポーズ
verified by リチャード・ストックトン大学 マルセロ・スピネラ

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胸を張って、両手でガッツ! 勝利ポーズで自信がみなぎる。
「そもそもの話、決定はいつでも変えてOKと思っていた方がいい。最終決定だと思うからプレッシャーを感じて、決断できなくなるんです」。だからちょっとした提案ぐらいの軽い感じで、意見を述べてみるとよい。しかしそれでも決定を下さないといけない場面で、自信が持てない時は「パワーポーズ」がおすすめだとか。「スポーツ選手が優勝した時にする、両手を上げてバンザイするポーズなどです。自信を高めるホルモン『テストステロン』がアップするので、主張的になり、堂々と振る舞えるようになります」。またストレスホルモン「コルチゾール」が減少することがわかっており、このホルモン変化は20分程度持つとか。ぜひ大事な商談や交渉の前に。

ケース3:将来への不安

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シミやシワなど加齢が気になり気分がどんより。これからの人生、今日が一番若くてこれからもっと老いると思うとさらにどんより。どうしたらいい?

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