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今見ておくべきアートとは?〈森アーツセンタギャラリー〉で開催中「新・北斎展」。

ラジオ番組で美術展を紹介するうちに美術館巡りの面白さに目覚めたというDJAIKO62さん。コラム連載第11回は、〈森アーツセンタギャラリー〉で開催中の「新・北斎展」をご紹介します。20歳から90歳まで、約70年にわたる絵師としての人生を辿るように鑑賞できます。知っているつもりだった北斎のその先の先まで、体感しに行きませんか?

DJAIKO62 / ラジオDJ、ナレーター

旅行・おでかけ

北斎と言えば。

北斎と言えば思い浮かぶのは入り口やチラシのイメージにも大きく部分が採用されている「冨嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」でしょう。

浮世絵なのでもちろん世界にたった1点ということはなく、各特別展で目にする機会も多い作品です。「冨嶽三十六景」は2020年より導入予定だという次期日本のパスポートにも基本デザインとして採用が決まっています。

作品と共に北斎の絵師人生をすべて辿れる貴重な機会。

そして葛飾北斎と言えば亡くなる90歳頃まで筆をおくことはなく、「あと5年天から命をもらえたら真正の絵師になれたのに。」と死の直前に言ったというエピソードがあるような方。画狂老人卍と名乗った最晩年までを約480もの作品(会期中3度展示替えあり)と一緒に辿れる機会というのは最初で最後かもしれない、それほど貴重な機会です。出品目録を見ると一目瞭然ですが、作品の多くはこの「新・北斎展」を監修された故永田生慈氏が半世紀かけて集め島根県立美術館に寄贈された永田コレクションから。これらは遺志により、今展以降は島根県を出て公開されることはないそうです。

見逃してほしくない注目作品。

今回は初公開となる作品も多いのですが、初公開の作品も含めいくつか見逃したくないと個人的にチェックしている作品をご紹介します。

1.「隅田川両岸景色図巻」文化2年(1805)(すみだ北斎美術館)2月11日(月祝)まで展示

1902年にフランスで競売にかけられて以降行方が分からなくなっていた「隅田川両岸景色図巻」、2008年にロンドンのオークションに約100年ぶりに姿を現し、2015年に墨田区が取得、〈すみだ北斎美術館〉に所蔵されています。こちらは2月11日までの公開。

2.「雨中の虎図」(太田記念美術館)、「雲龍図」(ギメ美術館)ともに嘉永2年(1849)1月30日(水)~3月4日(月)まで展示

また1月30日から3月4日までの公開、最晩年の傑作とされる「雨中の虎図」と「雲龍図」は対となる作品。虎と龍が睨みあう様子は絶対に見ておきたいです。

3.「風流無くてなゝくせ」「遠眼鏡」(リーダークスコレクション)「ほおずき」(米個人蔵)ともに享和年間(1801~04)1月30日(水)~2月18日(月)まで展示

そして昨年「サンタフェリー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝」でも見られた「風流無くてなゝくせ」はリー・ダークスコレクションの「遠眼鏡」と、アメリカ・個人蔵の「ほおずき」と並び展示される機会、1月30日から2月18日に公開となります。北斎の大判錦絵で美人大首絵はこの2図のみとされています。

4.「向日葵図」弘化4年(1847)(シンシナティ美術館)通期展示

写真左側の軸が「向日葵図」、88歳のころに書かれたひまわりの絵です。こちらは日本初公開で全期通して見られます。

5.「弘法大師修法図」弘化年間(1844~47)(西新井大師總持寺)通期展示

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