「メンタルが強い」と聞くと、どんなストレスがかかっても傷ひとつつかない、いわゆる「鋼のメンタル」を思い浮かべるかもしれません。しかし、本当に強いメンタルとは、ストレスで大きく揺れ動いても再び安定を取り戻せる、柔らかくしなやかな状態を指します。今回はストレスに強いメンタルを作る習慣をお話しします。
しかし、感情はコントロールできません。もし、銃を持った強盗から「手をあげろ!」と言われれば従うことができるでしょう。しかし、「怖がるな!」と言われても、怖がらずにはいられません。命がけの場面でも感情はコントロールできないのです。
感情はコントロールしようとするよりも、共存を目指すことが大切です。
ただ、どんな相手かわからないのに、一緒にいるのは怖いですよね。だから、自分の感情が動いたら、じっくり観察しましょう。「いつ・どんな時に反応するのか」がわかれば、対応しやすくなります。
いきなり「不安」が生まれると困ってしまいますが、「今日は低気圧だから不安を感じているな」とパターンが掴めていれば、「ゆっくりお風呂に入って、リラックスしよう」など、うまい付き合い方も見つけられるでしょう。
多少のストレスでネガティブな感情を抱いても、立ち直りやすくなるのです。*3
参考文献
*1 熊野宏昭(2016)実践!マインドフルネス 今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン サンガ
*2 下田真由美・平井正三郎(2017)ほめ日記が主観的幸福感などの ウェルビーイングに与える影響 東海学院大学紀要11 pp73-81.
*3 ラス・ハリス・武藤崇(監訳)(2012)よくわかるACT 明日から使えるACT入門 星和書房