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おみくじはたまに読み返そう! しいたけ.さん流、良きメッセージを受け取るコツ

占い

人生を変えるようなメッセージを受け取れる人と受け取れない人がいるのはなぜ!? その秘密を占い師・しいたけ.さんが解説。

アドバイスはすぐそばに。あなたへの“メッセージ”の受け取り方。

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メッセージとは励ましなどの直接的な言葉だけではなく、湧き起こる感情や経験も含め、自分を幸せに導く「気づき」のこと。身近な人のひとことで進む道が定まったり、ふと耳にした歌詞が自分に語りかけていると感じられたり。私たちは日々、さまざまなメッセージを受け取っている。占いを通して多くの人に言葉を届けているしいたけ.さんによると、必要なメッセージをキャッチするにはまず、素直さが重要という。

「例えば間違いや弱点を指摘された時に感情的になって突っぱねたら、褒められた時に否定をしたら、そこで終わってしまう。冷静かつ柔軟に指摘を受け止めて成長につなげられる人、称賛を喜べる人は多くの物事から気づきを得ることができると思います」

注意したいのは、何でも受け入れて言うことを聞くのが素直さではないということ。従順すぎると「言う通りにすればうまくいく」と他人軸の考えになり、アンテナの感度が落ちてしまうそう。そして、しいたけ.さんは、人生で出合うメッセージはわかりやすい直球ばかりではないとも。

「占いもそうですが、言われたことをすべて瞬時に理解して納得できるわけじゃないですよね。時間が経ってわかる場合もあれば、ずっとわからないことだってある。そうした曖昧で頼りないものを手繰り寄せていくには、周囲の雑音に惑わされない静かな心が大切。僕なりの言い方をすれば、心に神社を持って自分自身と向き合っていった先に、メッセージが浮かび上がってくるイメージです」

不安定な世相を反映して、周りを支配するような圧を持った言葉やこちらを焦らせる強すぎる幸せアピールといった「負のメッセージ」があふれているのも現代の特徴。揺らがない自分を持つことは、そうした声に侵されない強さにも。

「メッセージを量産している人の中には、人より優位に立って自信を回復させたいという気持ちもあると思うんです。『いいことを言ってやるぞ』と狙っている人や発言に悪意が感じられる人には近づかないほうがいい。無駄にダメージを負ったり怪しい話に巻き込まれたりしないためにも、客観的な見極めが必要です」

しいたけ.さんの経験では、転機となるようなメッセージを授けてくれるのはだいたい、利害関係のない人。しかも本人は「私そんなこと言った?」と忘れていることが多いそう。

「欲のない言葉だから響いたともいえるし、相手が覚えていないような他愛もない会話にも気づきは落ちているということですよね。静かな心でフラットに、自分や物事を見つめる。誠実に聞く。そういう基本的なことが、玉石混交の中から幸せに近づくメッセージを受け取る最善策だと思います」

メッセージを受け取れる人の条件

1、心に神社を持っている。

「神社やお寺は、現実社会の汚れを浄化する静かな場所。そういう聖域を心に持つ人は、自分との対話を繰り返して答えを導き出せるんです。自分を見失いかけても、心の神社に戻ればリセットできる。そういう強さも」

2、素直で好奇心旺盛。

「素直な人は周りに慕われていいメッセージが集まりやすいうえ、柔軟に何でもトライして、“自分流”だけに固執しないのも強みです。結果的に自然と出会いの数や経験値が上がり、またメッセージが集まる好循環に」

3、自分軸で生きている。

「自分の意思で動いて他人をよりどころにしない人は、一波乱起こしたとしても、そこからも気づきを掴めるたくましさがあります。世間にはびこる不要なメッセージはピシャリとシャットアウトできます」

しいたけ.流“メッセージ”の受け取り方

五感を研ぎ澄ます、挑戦する、何もしない…。必要なメッセージを得るためのアクションや心構えを紹介します。できることから実践を!

1、知らない街に行く。

何かに行き詰まった時や決断したい時は、慣れ親しんだ場所を離れて知らない土地に足を延ばそう。警戒心や不安から感覚が鋭くなり、普段なら見逃していたような出来事や言葉を拾えるように。

「夜の山がわかりやすいのですが、明らかに人間が住むテリトリーと違い、否が応でも五感が研ぎ澄まされますよね。それに近いことが知らない街でも起こります。旅に出たり、仲間や家族以外の人と積極的に関わったり、ちょっとだけ気の張る“修行”的要素があるアウェーの環境を日頃から取り入れていくことでアンテナの感度は磨かれます。居心地のいいホームはもちろん必要ですが、常にそこにとどまらず外に出る意識も持つようにしてみてください」

2、おみくじはたまに読み返す。

おみくじは大吉や末吉など運勢の吉凶にばかり注目しがちだが、重要なのは中身の言葉。神様からのお告げを大切に読み解こう。

「凶のおみくじにも、ハッとする言葉があったりするもの。吉凶に一喜一憂して、さらっと読んで終わりではもったいないです。おみくじに書かれた言葉、和歌や漢詩はすべて、その時にしか引けないメッセージ。意味がすぐにぴんとこなくても、繰り返し読むことである日ふと腑に落ちることも。できるだけおみくじを持ち帰るか書き写して、時々読み返すといいと思います」

自分の悩みや願いを思い浮かべてヒントを探したり、和歌や漢詩からイメージを広げてみることも解釈のカギになりそう。

3、具体的な状況別にプレイリストを作る。

本や音楽の言葉に背中を押されたり、救われたりした経験はどんな人にもあるのでは。偶然触れた作品からももちろんメッセージは受け取れるが、「悲しい時にはこの本や音楽」と選んでおくとより有効。

「メッセージって、作品の余韻に浸っている時にふと湧き上がってくるものだと思うんです。だから、サブスクなどでランダムに次々と味わうスタイルより、シチュエーション別に本なら3冊、音楽なら10曲くらいに絞って向き合うことをおすすめします。『失恋した時に励まされた曲や本は?』などと周りの人に聞いて取り入れるのもOK。できれば静かな喫茶店や旅の車中などでじっくり味わってほしい。ある程度の下準備や演出によって、心への響き方が変わってくるはずです」

4、自分の好きなリズムを知る。

人にはそれぞれ「しっくりくるリズム」がある。心地よく感じるリズムの環境に身を置くことで、メッセージを拾いやすくなり、理解度を高めることができる。

「自分の好きなリズムって、好きな映画や住む街の傾向を分析すると見えてきます。例えば、家賃が高くても急行が停まる駅に住む人は人生のリズムがスピーディで、物事の理解も早い人が多い。だから大勢と交流を重ねることでテンポよくたくさんのヒントを得られたりします。一方各駅停車しか停まらないようなのんびりした街を好む人は、静かな環境で時間をかけて言葉の深い意味に気づいていくタイプ。どちらがいいとか悪いとかではなく、自分に合うリズムでメッセージを捉えて理解していくことが大切なんです」

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