冬に多発する、衣類の散らかり問題。一度着ただけでは洗わないコートやセーターなどが部屋のあちこちにちょい置きされ、そのまま放置されてしまうのです。そんな服たちを、もうさまよわせない方法をご紹介します。今回はセーターの散らかり問題を解決!
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▶︎教えてくれたのは
中山真由美さん
整理収納アドバイザー。一人一人の暮らしと気持ちに寄り添う整理収納術は、物だけでなく心の整理もサポートしてくれると大人気。対面&オンラインでの整理収納レッスンも行なう。
冬服が散らかる原因は、置きにくさ
そもそも、どうして冬服は散らかるのでしょうか?セーターに関して言うと、その原因は・・・
【散らかる原因】一時置き場はあるけど動作的&心理的に置きにくい
「脱いだ服の一時置き場を作ったのに、なぜかそこには置かず、ソファーやイスに置いてしまう……という人が多いよう。原因は、動作的&心理的に置きにくいから。服の一時置き場は、自分の置きやすい位置や高さに」(中山さん)
→【解決法】一時置き場は置きやすさを重視!
セーターが散らかるときは戻しやすい収納アイテムを置く
〝動き&気持ちがラク〟なら散らからない!
人は動作的に面倒だったり、心理的に嫌だなと感じる場所には物を置かなくなるそう。「セーターの湿気を飛ばさないと気持ちが悪いという人は、ハンガーに掛けて。ハンガーに掛けるのが面倒な人は、通気性のいい布製のカゴなどを一時置き場に。セーターは、サイクルを決めてクローゼットに戻すこと。〝戻すルール〟づくりを忘れずに!」
【散らからない習慣】→セーターを脱いだらハンガーにかけるかカゴに入れ、週1回クローゼットに戻す!
空気を通したい人は
ハンガーラックに掛ける
湿気を飛ばしたあとは、ハンガーに掛けたままクローゼットに戻せば、畳む手間も省けて一石二鳥。「ただし、ハンガー選びには気をつけて。おすすめは、下の写真のように肩の部分が曲線になっているハンガー。形崩れや生地の伸びを防いでくれるので、1シーズンならハンガーに掛けっぱなしでも大丈夫」
こういうハンガーがおすすめ!
ハンガーに掛けるのが面倒な人は
綿素材のカゴにイン
湿気は下にたまるため、カゴの底には除湿剤を入れて。籐製のカゴは服の生地を傷めることがあるので注意しましょう。高さを出すならシンプルなイスなどに載せて。Rustic-Natural ダイニングチェア オーク材 ¥15,200/KANADEMONO
こういうカゴがおすすめ!
DOORS LIVING PRODUCTS コットンロープバスケットM ¥2,420/アーバンリサーチ ドアーズ
カゴには除湿剤をINして
くり返し使える防ダニ消臭除湿シート(引き出し用) ¥599/ニトリ
【ひと言コラム】服が一時置き場にたくさんたまってしまうのはなぜ?
〝戻すルール〟ができていないから
「一時置き場はあくまで〝一時的〟な置き場。なのに服がたまってしまうのは、先ほどあげた置き場の置きにくさに加えて、『クローゼットに服を戻すためのルールづくり』ができていないから。いくら服を戻しやすい仕組みをつくっても、元の場所に戻せなければ意味のないこと。結局、服は散らかってしまうんです」
では、戻すためのルールとは、いったいどんなものなのでしょう?
「ルールはとっても簡単。『○日に1回、一時置き場の服をクローゼットに戻す』。これだけでいいんです。3日に1回、1週間に1回など、無理のない範囲で服を元の場所に戻せば、一時置き場はいつでもスッキリ。服があふれることがなくなりますよ」