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自分を知って受け入れることから全ては始まる。

ライフスタイル

カラダだけでなく自分の心ともうまく折り合いをつけていくことが、今の時代を生きる上で欠かせないスキル。ありのままの自分を受け入れるためのヒントを伺いました。2月28日発売1218号「沖縄特集」よりお届け。

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内省を重ねていく中で、自分自身で答えを見つける。

近年メンタルヘルスへの関心が高まりを見せる中、コロナ禍でさらに身近に捉える人が増加中とか。
「在宅ワークがきっかけで家族との距離感が良くも悪くも近くなって、今までごまかせていたことや見て見ぬふりをしていた問題に直面せざるをえなくなった、というパターンが多いですね。それと個人的にインパクトがあったのは、歌手の宇多田ヒカルさんが女性誌で長年カウンセリングに通っていることを告白したこと。華々しい活躍をされている方が実は悩みや葛藤を抱えてセラピーを受けていると知って、改めて心のケアに関心を持たれた方、自分ごととして捉えた方が多かったのではないでしょうか」

世代の相談で特に多いのは、キャリア形成、職場の人間関係、パートナーとの関わり方など。「悩みの入り口は人それぞれですが、よくよく辿っていくと“こうありたい”という自分の気持ちがわからなくなっている人が多いです。自分軸というのは、どんなに風に揺られても倒れないヤシの木みたいなイメージ。女性は特にカラダの変化、次々とやってくるライフイベントなどで生きているだけで揺れがちです。多すぎる情報や世間の目、“○○すべき”という価値観に揺さぶられても、最終的には自分の本当の思いに立ち返ることが大切。カウンセリングは、自分への理解を深め、心の整理をするお手伝いです」

“○○すべき”の呪縛を解くためにも、毎日の生活の中でできること、意識するといいことがあるそう。
「わたしはヨガ講師でもあるのですが、カラダを動かすことで自分の心との対話を深めていけるヨガはおすすめです。それと、これだけSNS等が発達して他人の生活が見えてしまう時代に、承認欲求を感じずに生きるのはやっぱり難しい。メンタルの調子がいい時も悪い時もこういう時もある"とそのままを受け止めることが心の安定、さらには生活や仕事のパフォーマンスアップにもつながるはず。人のことも自分のこともできるだけジャッジしないで、ありのままを受け入れることが自分を大切にする基盤になると思います」

そもそもカウンセリングって、どういう人のためのもの?

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悩みがある人もない人も、基本的には誰でも受けることができるのがカウンセリング(精神疾患を抱え医療機関に通っている方は、担当医の指示を仰いでください)。内省し、気づきを得ることが目的。

毎日行いたい心のためのルーティン

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力まかせにもみほぐすのではなく、肌を優しく撫でるスージングタッチの時間を一日の中に少しでも持つ。肌に触れながら心の中で「今日も一日頑張ったね」などのねぎらいの言葉を自分にかけることで、心理学でいうセルフコンパッション(自分を慈しむ力)を養えるようになる。

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相手を尊重しながら自分の思いも伝えるアサーティブなコミュニケーションができると、お互いにストレスを溜め込まず、人間関係がスムーズになる。これは、仕事や子育てなどの場面にも応用が利く。カウンセリングは、アサーティブな会話に慣れるための訓練のひとつでもある。

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今のこの瞬間に心を向け、自分自身に立ち返るマインドフルネスは、自分で自分を大切に扱うことにも通じる。さらに、頭の中に次々と浮かんでくる思考とほどよい距離を取るためにも役立つ。自分にとっての快・不快の見極めや心の底から求める何かに気づけることもある。

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ショッキングなニュースを目にしたり、SNSなどをただ見続けていると心が疲弊する場合もある。自分の心を守る意味で、時間の制限等、無理のないルールを決めるのは大切。また、垂れ流しの情報を受け取るのではなく、必要な時に自分から取りにいくというやり方に切り替えても。

No. 1218

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